カルテを使用して患者に説明する医師

みなさんは、ぎっくり腰になったことがありますか。整体やカイロプラクティックで「ぎっくり腰になりやすいタイプですね」と言われたことがあるという人はいませんか。

ぎっくり腰は一度なると癖になるといいます。中には繰り返すぎっくり腰に、体質だからとあきらめている人もいるようです。

今回はぎっくり腰になりやすいタイプとその予防法や、ぎっくり腰になった時の対処法をご紹介いたします。






ぎっくり腰の5つの治し方!3つの予防法とは


1)ぎっくり腰とは何か

ぎっくり腰は、何気なく前かがみの姿勢を取った際、腰にグキッという衝撃と急激な激痛が走るものです。その姿勢のまま動くことができなくなる、起き上ることができない、四つんばいでしか動けない、くしゃみや咳で悪化するなどの症状がでます。

しかし、検査をしても椎間板や骨格に異常はなく、神経痛もありません。この場合、病院では「急性腰痛」や「腰椎捻挫という病名がつけられます。

通常2~3日で無理をしない程度で動くことができるようになりますが、再発率が高いため、動けるようになっても「また同じ姿勢を取ったら再発しそう」という恐怖心が伴うようになり厄介な病気です。

2)ぎっくり腰になりやすい7タイプ

(1)筋肉疲労タイプ

睡眠不足、栄養不足、運動不足、長時間のデスクワークで、筋肉疲労が回復しないまま蓄積され、腰痛という形で筋肉が悲鳴をあげたものです。

(2)骨格ゆがみタイプ

長時間の立ち仕事、長時間のデスクワーク、長時間の運転、いつもカバンを同じ肩にかける(持つ)、猫背、前傾姿勢、ヒールをよく履いているなどで、使う筋肉と使わない筋肉にわかれ、筋肉がアンバランスになってしまいます。使う筋肉には負荷がかかり、使わない筋肉はゆるみます。

こうして、筋肉がアンバランスになると骨格自体にも歪みが生じ、身体のバランスを保とうと筋肉に負担がかかり、筋肉疲労を生じるようになります。Ⅰ)と同じように筋肉疲労が蓄積され、腰痛を発症します。

(3)肥満タイプ

肥満であるというだけで、腰に負担がかかります。さらに、運動不足であると身体の筋力が低下していることから、身体のバランスを保つために筋肉疲労がおきやすい状況です。

この状態で重い荷物を持ち上げるとあっという間に腰痛を発症します。

(4)冷えタイプ

きつい洋服を着ている、補正下着を愛用している、つま先の細い靴を履いている、ストレスが溜まっている、などはすべて血行不良を招く原因であり、女性のぎっくり腰の原因といわれています。

腰回りの筋肉に十分な血液がいっていないと、筋肉が固くなり腰痛を発症しやすくなります。腰に手をあてて気持ちがいいと感じる人は、すでに腰が冷えている証拠です。

(5)運動しすぎタイプ

運動不足はいけませんが、運動しすぎもいけません。スポーツ選手に腰痛が多いのは、このタイプの腰痛です。運動しすぎて、筋肉が疲労を回復できない状態が続くと、筋肉疲労から腰痛を発症します。

(6)いきなり負荷タイプ

高い所から飛び降りて着地した時、寝起きに勢い良く起き上った時、止まっている状態から急に振り返った瞬間など、動きの急激な切り替え時に腰に負荷がかかり、腰痛を発症します。

(7)ふかふかベッドタイプ

ベッドや布団が柔らかすぎて腰が沈んでしまい、腰に負担をかけ続けているタイプ。

女性医師のパソコンで資料をる夫婦の患者

3)ぎっくり腰の5つの治し方

(1)姿勢を整える

ぎっくり腰になった後はすぐに、痛みの少ない楽な姿勢を見つけましょう。その姿勢で安静にします。安静にするのは数時間~半日程度で十分です。

少しでも動けるようになったら、痛みの様子をみながら普段通り生活しましょう。

(2)鎮痛剤の活用

痛みがある間は、鎮痛剤を服用します。ロキソニンやボルタレンが腰痛には効果があります。

ただし、胃腸に負担がかかるという副作用があるので、胃腸が弱い方には向きません。

その代わり、効果は少し弱くなりますが、アセトアミノフェン配合のバファリンは副作用が少なく、胃腸症状がある人も服用ができます。

(3)シップの活用

シップは冷シップと、温シップ気持ちが良い方を貼ります。

ぎっくり腰になって2~3日は、患部に炎症があります。この時、冷やして気持ちが良いなら冷やしますが、冷たく感じるのであれば、温シップにしてみましょう。

(4)腰痛ベルトを利用

動く時に、歩きにくい、腰が不安だと感じる場合は、さらしや、腰痛ベルトを巻き、腰を安定させて動くようにしましょう。

(5)代替医療を利用

外出ができるようになったら、ぎっくり腰を扱っている鍼灸、カイロプラクティックなどの代替医療を利用すると回復が早まる場合があります。

4)ぎっくり腰で病院受診が必要な6つのケース

ぎっくり腰には急激な痛みが伴うため、「救急車を。」と思うかも知れませんが、通常は必要ありません。救急車や病院受診が必要なのは下記の症状がある時です。

(1)脚にしびれや脱力感(麻痺)を感じる

(2)発熱、嘔吐、冷や汗が出る

(3)腰以外の部位まで痛みが広がる

(4)痛みが楽になる姿勢が見つからない

(5)寝ていても、痛みで目が覚める

(6)どんどん痛みが増すとき

5)ぎっくり腰3つの予防法

(1)適度の運動

今まで運動していない人はストレッチやラジオ体操から始めましょう。やみくもに歩いたり、走ったりするよりも、全身の筋肉がほぐれて血行が良くなるので、腰痛予防に適しています。

(2)寝具飲み直し

腰が沈まない寝具へ取り替えるといっても、なかなか金銭的に難しい場合は、今までの布団の上に敷くだけで使える、マット(パッド)を利用してみましょう。

(3)栄養素を摂る

骨を丈夫にするカルシウム、血行を良くするビタミンE、筋肉を作る良質なタンパク質を、普段の食生活に取り入れましょう。外食やお弁当は栄養が偏りがちです。自炊しましょう。






今回のまとめ

1)ぎっくり腰とは「急性腰痛」や「腰椎捻挫」のこと

2)ぎっくり腰になりやすいのは、筋肉疲労、骨格歪み、肥満、冷えなどの7タイプ

3)ぎっくり腰を治すには安静にして、動けるようになったら普段通りの生活

4)ぎっくり腰で病院受診が必要な場合は下肢のしびれや麻痺、発熱などがある時

5)ぎっくり腰3つの予防法は、適度な運動、寝具の交換、バランスの良い栄養と自炊