整体で施術を受ける女性の患者

歩くとき、座っている時、起き上がる時に腰の痛みが気になる症状。腰が痛いのはいつもだけれど、左側ばかりが痛むような場合は、何らかの病気が隠れている可能性があります。

今回はこの「左腰の痛み」について、その6つの原因や、対処方法をお伝えします。



左腰の痛みの6大原因!3種類の解消方法とは


1)「左腰の痛み」の2つの原因とそれぞれの症状

(1)内臓に異常があり、左腰が痛む場合

・楽な姿勢をとっていても左腰の痛みが治まらない

・常に痛みがあって、痛みの強弱がない

・動作によっても痛みの強弱がない

(2)筋肉や骨盤のアンバランスで痛む場合

・楽な姿勢でいる時は左腰に痛みが出ない。

・左腰に痛みがあっても痛みに変化がある。

・痛みが出る姿勢・動きがある。

2)内臓が原因の腰痛で考えられる6つの病気

原因になる内臓は、腎臓・子宮・卵巣などが考えられます。

(1)腎臓が原因で左腰が痛みが出る

・腎不全

急性腎不全は、細菌感染などで腎臓が炎症を起こす病気です。
子どもの感染が多いそうです。血尿がみられることもあります。
慢性腎不全の場合糖尿病・高血圧が原因になっていることが多く、疲れ・むくみ・貧血などの症状が出やすくなります。

・尿路結石

尿路結石は、腎臓、尿管、膀胱、尿道に結石がある状態です。日本では、腎臓と尿管に結石がある「上部尿路結石」が95%を占めています。自覚症状がない場合もあります。

(2)子宮が原因で左腰に痛みが出る

・子宮内膜症

20代〜30代の女性に増えている病気です。
子宮内膜の細胞が本来ない場所に組織を作ることを言います。 そこに血液がたまってしまい症状が現れます。

・子宮筋腫

30歳以上の女性で20?30%にあると考えられています。子宮筋層内の平滑筋成分から発生し、女性ホルモン(エストロゲン)のはたらきによって発育する良性腫瘍です。
月経量が増える、レバー状の血の塊があるなどの症状が出ます。

(3)卵巣が原因で左腰に痛みが出る

・卵巣のう腫

卵巣内に液体や脂肪がたまってしまう、子宮の腫瘍ですが80パーセントが良性といわれています。卵巣内に液体や脂肪がたまってしまう、触るとやわらかい腫瘍です。

卵巣のう腫は、本来自覚症状はでませんが、大きくなってくると腰に痛みを感じるようになっていきます。 卵巣のう腫が小さいうちは腰の痛みはあまりありません。

・卵巣がん

卵巣がんの初期に症状は出てきませんが、不正出血や痛みが出てきた時にはすでに進行している可能性があります。

腫瘍が大きくなると、腸や膀胱周辺の神経を圧迫し、腰に痛みがでることがあります。

3)筋肉や骨格のアンバランスでも左腰に痛みを出す

(1)体の重心が左側

左側に重心が偏りすぎている事から腰痛になることがあります。筋肉などの付き方に左右の差があると、片側ばかりに負担がかかり痛みが生じます。

(2)左側にヘルニア

左腰に症状のある人は椎間板ヘルニアが左側にあり左の神経を圧迫して左半身に症状が出ます。

聴診器を握るドクター

4)右腰と左腰の痛みの違い

腎臓はおへそとみぞおちの間の高さの背中側にある臓器で、右側・左側の両方に1個ずつあります。肝臓は腎臓より少し上のお腹側にあり、みぞおちから右側の肋骨の裏に位置します。

そのため、腎臓が原因で腰が痛い場合は「右側・もしくは左側の腰痛」を感じることが多いですが、肝臓の疲れや病気が関係する症状の場合は「右の腰、背中の痛み」を感じるのです。

5)左腰の痛みを和らげる3つのポイント

(1)横向きに寝る

膝の間に座布団やクッションを挟むと、腰痛がやわらぎます。脚を動かしやすく、楽な姿勢を見つけることができます。

(2)温める、冷やす

体の重心の偏りを自覚していて、それが原因だとはっきりわかっている場合は、患部を温め、血行を促すことで痛みが和らぎます。

また、急性の痛みの場合は、何らかの炎症を起こしている可能性があるので、冷やして炎症を抑えることで痛みを軽くすることができます。

(3)簡単な筋肉トレーニング

腹部の筋肉(インナーマッスル)を鍛えることで脊柱や骨盤を正しい位置に保つ事ができ、腰痛の根本が改善されます。

椅子に座って、両腕を上げて手の平を合わせ、腰はあまり反らないようにし、息をすべて吐き切ります。そのときに、お腹が背中にくっ付くかのようにへこませることを意識して、その状態をキープします。

呼吸は浅い状態になりますが、しっかりと行ないます。これを20秒キープすることを目標に、2〜3セット行えるようトレーニングするとよいでしょう。

6)左腰の痛みを予防する3つのポイント

(1)食生活の見直し

内臓に病気を起こす原因は日々の食生活が原因と言われています。

特にアルコールの過剰摂取や脂肪分の多く含む食事は体に負担をかけてしまいます。病気の予防にはバランスの取れた食事を摂るようにしましょう。

(2)日常の姿勢を見直す

痛みを引き起こす骨格異常は、日々の生活の姿勢が体に負担を与えてしまっています。頬杖、足を組むなどは骨格を曲げて、体の左右バランスを崩してしまいます。

(3)適度な運動とストレッチ

運動も過剰に行うことで腰痛を引き起こしてしまいますので、腰痛予防の為の運動であれば、腰に負担のかからない簡単な運動でも効果を実感できます。

また、運動後にストレッチを行うことで血行を良くし、筋肉をほぐして腰痛の予防につながります。くれぐれも痛みを感じたら無理をせず、痛みがひくまで安静になさってください。



今回のまとめ

1)腰痛の中でも、左側に痛みが限られている場合は、内臓の異常を疑う

2)左側の腰が痛む場合は、腎臓・子宮・卵巣の病気の可能性がある

3)体の重心を意識し、左側に偏っている場合には重心を中央に意識してもってくる

4)腹部の筋肉を鍛えることで、骨格を正常に保つことができる

5)骨格の矯正のみならず、生活習慣の見直しで予防することができる

たかが腰痛と簡単に考えず、なんらかの内臓疾患の可能性があることも忘れずにいてください。腰の痛みから意外な病気も発見される場合があります。

少しでも不安があれば、医療機関へ受診することをおすすめします。