足の検査をする男性の医師

股関節が痛いけど、関節ではなく筋肉が痛い。何が原因で股関節の筋肉痛になるのでしょうか。痛くなったらどう対処すれば良いのでしょう。また予防法はあるのでしょうか。今回は股関節の筋肉痛について、その原因解消法をご紹介いたします。



放っておけない股関節の筋肉痛へ!試したい7つの解消方法


1)仕組みはどうなっている?股関節にある6つの筋肉

股関節の周囲は動かす方向によって屈筋、伸筋、内転筋、外転筋、外旋筋の5つのグループの筋肉があります。

(1)屈筋

大腰筋、腸骨筋、縫工筋、大腿直筋、恥骨筋

(2)伸筋

大殿筋、半膜様筋、大腿二頭筋

(3)外転筋

中殿筋、小殿筋、大腿筋膜張筋

(4)内転筋

大内転筋、短内転筋、長内転筋、薄筋、外閉鎖筋

(5)外旋筋

梨状筋、内閉鎖筋、上双子筋、下双子筋、大腿方形筋

(6)内旋筋

外旋筋以外の筋肉は内旋筋の作用を持つ

これらの筋肉が正常に働くことで、脚を開いたり身体をねじったりすることができます。中でも中殿筋は骨盤と大腿骨を結び、身体のバランスを維持するのに重要な役割を果たしています。中殿筋が弱ると歩いた時に身体が傾き歩きにくい、または歩けなくなります。

2)なぜ痛むの?股関節の筋肉痛5つの原因とは

(1)急なダッシュ・ストップ・急なしゃがみこみ

股関節周囲にある筋肉の中でも前側が痛みます。運動不足で筋肉が固くなっていると筋肉痛になりやすく、場合によっては「腸腰筋腱膜炎」になることもあります。

(2)老化や運動不足

股関節が硬くなると中殿筋やお尻の筋肉が衰えます。そのため、歩く時にしっかりと足を引き上げられずに身体が傾き、軸足をふんばって筋肉痛が生じてしまいます。

(3)バレエ

練習後のケアが不十分、股関節の不具合、大腿筋膜張筋が硬くなった場合に筋肉痛が生じてしまいます。

(4)妊娠

体形の変化、特に骨盤内の変化に伴い骨盤を支える股関節周囲の筋肉バランスが変化し、筋肉痛となったものです。

(5)めまいやふらつき

血圧の変動や耳の病気で、めまいやふらついた時に、無理に軸足をふんばったために筋肉痛が生じてしまいます。

問診を受ける具合の悪い旦那と妻

3)処置を試そう・・股関節の筋肉痛を解消する7つのポイント

(1)温める

痛みが生じた場合は、筋肉が硬くなっていることが多いです。お風呂に入りながら手のひらでやさしくさすり、血流の流れを良くします。また、市販の温熱治療器を使用することも良いでしょう。

(2)ウォーキング

運動不足が原因である場合は、正しい姿勢でウオーキングをしましょう。まず、背筋を伸ばして上半身を起こして肩は水平に維持します。目線は下ではなく、歩く先へ向けます。腕は後ろに引き、股関節が腰から出ているのを意識します。前足はかかとから地面につけ、後ろ足は指先でしっかり蹴ります。少しきついなと思う距離や時間から始めてみましょう。

(3)水中ウオーキング

2)でウオーキングの説明をしましたが、水中でのウオーキングも効果があります。股関節や筋肉の負担も軽くなりますので、おすすめです。

前方向へのウオーキングだけでなく、後ろ歩きも加えると効果的です。

(4)自転車

自転車をこぐのも効果があります。サドルから腰を浮かせてはいけません。ペダルが一番下になった時に膝が軽く曲がっていることを意識して乗ります。降りる時は痛くない足から降りましょう。

(5)骨盤矯正

骨盤が正しい位置にないと、骨盤を支えている股関節周囲の筋肉や股関節そのものに負担がかかる原因になります。骨盤を矯正するストレッチを自分で行うか、サロンを利用して骨盤を矯正しましょう。

(6)鍼灸院

痛くて歩くのも困難な場合は、病院へ行くことをおすすめします。しかし病院へ行くほどではない場合は鍼灸院での施術を受けてみましょう。筋肉が硬くなっている場合は、鍼や灸で身体を温めることで痛みが改善されます。鍼や灸というと、「鍼は痛そう」「お灸は熱そう」と思われるかも知れませんが、免許を持っている施術師が行いますので痛みも熱さもほとんど感じません。

(7)ストレッチ

ここでは、簡単なストレッチを4つご紹介いたします。ストレッチはすべて反動をつけずに身体を動かしてください。

【中殿筋のストレッチ】

1:足を閉じて背筋を伸ばして立ちます

2:右足に体重を乗せて左足を横にあげ、息を吐きます(身体が揺れないように注意)

3:左足を元に戻し、息を吐きます

4:もう片方も同じように行います。往復で5回程度行います

【大殿筋のストレッチ】

1:うつ伏せになり、胸のところにタオルを畳んだものをいれます

2:右足を天井に向かってあげます。高くあげた時にお尻に力が入るのを意識します

3:右足をおろします

4:左足も同様に行います。往復で5回程度行います

腰痛のある人は無理に行わないでください。

【内転筋のストレッチ】

1:枕をして仰向けに寝ます

2:膝と膝の間にクッションや座布団を挟みます

3:挟んだクッションや座布団を押しつぶすように膝と太ももを閉じます

4:膝と太ももの力を緩めます。5回行います

【足全体を強くするストレッチ】

1:足を肩幅に開き腕を胸の前でクロスします

2:背筋を伸ばし、軽く膝を曲げます

3:太ももが床と水平になるくらいまでゆっくりと、まっすぐお尻を落とします

4:太ももが床と水平に近づいたところで、姿勢を30秒キープしま

5:ゆっくりと2の姿勢まで戻します。3~5回行います。

背筋は伸ばし、お尻までまっすぐになるように注意します。足や膝が痛い人は行わないでください。

股関節周りのストレッチはたくさんあります。インターネットや本で探して、自分の悩みに合ったストレッチを行ってください。



今回のまとめ

1)股関節には屈筋、伸筋、内転筋、外転筋、外旋筋の5グループの筋肉がある

2)股関節の筋肉痛は筋肉が硬くなっている、妊娠、急激な動作、運動不足が原因

3)股関節の筋肉痛は筋肉の血行を良くする、ウォーキング、ストレッチなどで対処する