病院で問診を受ける女性

妊娠中や産後、「恥骨痛」と呼ばれる痛みが現れます。妊娠8か月を超えてくると、歩行に障害が出るほどの

痛みを感じることも。これはなかなか、経験してみないとわからない辛い痛みです。出産の準備とされる恥骨痛の症状原因治療法などをここで紹介していきます。



産後の恥骨痛の5つの解消法!3つの予防法とは


1)恥骨の2つの主な役割とは

「恥骨」とは解剖学的には「骨盤の前側の壁を作っている場所」です。つまりは、骨盤の一部ということです。恥骨の場所は下腹部全面で、恥骨結合はその中心部にあります。

(1)子宮と内臓の保護

骨盤とは、女性にとって出産の際、胎児の頭が通る産道の軸となるため、重要な場所です。そして、恥骨はこの骨盤の前の壁として、「子宮や内臓を保護する」重要な役割を果たしているのです。

(2)左右の骨盤をつなぐ

恥骨は、対となる恥骨と結合面で「軟骨結合」をしています。繊維と軟骨でできていて、左右の骨盤をつなぐ大切な個所でもあります。

2)正常な恥骨と痛みの伴う恥骨の2つの違い

(1)出っ張っている

出っ張っている人の殆どは、恥骨結合部が前に出て、かつ上方へ上がっています。正常な恥骨は骨盤が軽く前傾している状態です。

(2)腫れている

逆に骨盤が前傾しすぎると、恥骨がひずみ、腫れが生じてきます。スポーツ選手など恥骨部分に負担がかかり、炎症を起こすケースがあります。

3)恥骨痛が起きる2つの原因

妊娠~出産時にかけて起きる恥骨痛

(1)お腹の赤ちゃんの成長

お腹の赤ちゃんの成長により、骨盤の下部が広がり、恥骨自身も最大で5mmほど広がってしまいます。重度の場合は、なんと10mm以上広がってしまい、強い痛みを伴います。

(2)ホルモンの分泌

ホルモンの分泌により、出産しやすいように、靭帯が緩み、結果骨盤や恥骨が広がりやすくなります。

上記の症状がある場合は、放っておくと、どんどん骨盤全体に歪みが生じ、疼痛を発症します。また出産時に開いた恥骨結合が産後に開いたままになっている場合は、恥骨痛もひどくなります。

出産時に暴れたり、動きの幅が大きかったりすると、左右の恥骨が別々の方向に歪み、特に痛みがひどくなるようです。中には、歩行困難になる人もいます。

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4)妊娠中の恥骨痛を楽にする5つのポイント

(1)エクササイズ

腰に両手をあて、右回り10回、左回り10回腰を回したら完了です。1日2~3回ほど、無理のない範囲内で行ってください。

(2)温める

お風呂などで下半身を温めて下さい。最低30分、37度ぐらいのお湯に浸かると痛みが改善します。

(3)動作に気を付ける

動きはゆっくり、急な動作は避けて下さい。疲れを感じたらすぐに安静にして下さい。

(4)骨盤ベルト

骨盤ベルトを装着すると、骨盤が矯正され安定しますので、痛みも和らぎます。

(5)就寝時の姿勢

足の間に枕を挟んだりして、その状態で寝返りを打ちます。仰向けの場合は、膝下に枕を入れ、膝が伸びないように気を付けて下さい。

5)恥骨痛の専門家の時に知っておくべき3つのこと

ます最初にご理解頂きたいこととして1点。妊娠中の女性が相談したい内容の多くが、恥骨痛の悩みだそうです。

しかし、妊娠中特有の症状です。炎症があっても、お腹の赤ちゃんの為に、自然治癒を勧められることが多々あります。

(1)一般内科

初期段階であれば、骨盤体操なども教えてもらえます。ただし、無理をしない範囲内で行ってください。

(2)産婦人科

出産日を前に、恥骨痛や腰痛があり、お腹の張りや痛みが強くなるようでしたら、産婦人科を受診して下さい。

(3)接骨院など

腰の下、お尻(骨盤)の上の部分を主に、治療院で矯正を受けます。骨盤が出っ張っている人に、効果があります。またマッサージは、なるべく女性の先生が治療する院で受けることをお勧めします。

6)恥骨痛の予防への3つの生活習慣 

(1)なるべく小股で歩くようにしましょう。

(2)背筋を伸ばして、良い姿勢をキープして腰はなるべく曲げないように心がけましょう

(3)痛みが緩和されるような姿勢を工夫し、適度に休んでください。

辛い妊娠中の恥骨痛。出産後は骨盤が元の位置に戻り、歪みや恥骨の広がりも元に戻りますので、自然に痛みも治まってきます。

妊娠中の辛抱ではありますが、痛みと上手に付き合いながら、基本はゆっくり、休み休み体を温めることを心がけて下さい。



今回のまとめ

1) 恥骨の2つの主な役割とは

2) 正常な恥骨と痛みの伴う恥骨の2つの違い

3) 恥骨痛が起きる2つの原因

4) 妊娠中の恥骨痛 を楽にする5つのポイント

5) 恥骨痛の専門家への相談について知っておくべき3つのこと

6) 予防に向けて極力避けるべき日常生活の3つの行動