腰の骨を施術する整体師

骨盤にある恥骨を日常生活の中で痛めることはあまりありません。しかし、スポーツや妊娠期、出産後にも恥骨痛が生じることがあります。なぜ恥骨痛は生じるのでしょうか。今回は恥骨痛の原因治療についてご紹介いたします。






放っておけない恥骨痛!可能性のある5大原因と対処法とは


1)先ずは近いしよう!骨盤の構成と恥骨

(1)恥骨のある骨盤とは

骨盤は骨格を構成する骨です。背骨側にある左右対称に広がった腸骨と腹部側にある恥骨、坐骨が結合してできている寛骨、後方は仙骨、尾骨で構成されています。

(2)骨盤内の臓器

骨盤内にある臓器は、S状結腸、直腸、肛門、膀胱、尿道、女性は子宮、卵巣、卵管、膣です。骨盤内にある消化管と泌尿器系は、下腸間膜動脈、内腸骨動脈で支配されています。女性性器は、卵巣動脈と子宮動脈があります。

(3)恥骨を支える筋肉

恥骨には上恥骨靭帯、恥骨弓靭帯、内転筋、腹直筋、薄筋などの筋腱が付着しています。

2)なぜ恥骨が痛むの?恥骨痛の主な5つの原因

ここでは恥骨が痛む原因を、原因別にご紹介いたします。

(1)骨盤の歪み

上半身が前後に傾いた姿勢や、重心が左右に偏った姿勢などのバランスが悪い姿勢により、骨盤がねじれたり、傾いたりするとその歪みは恥骨の結合部と左右の仙腸関節部に伝わり、恥骨の痛みとしてあらわれます。

(2)恥骨結合炎

サッカーでのキック運動の繰り返しで起こることが一番多く、陸上やマラソンでもおこります。また、ラグビーやホッケーでのタックル等で直接恥骨部に打撲を受けて負傷することがあります。具体的には左右恥骨の高さの違いや、結合部の変形、薄筋や内転筋の恥骨付着部の骨融解像がおこります。

(3)妊娠時に痛む場合

妊娠中に痛む場合は2つの理由が考えられます。1つは女性ホルモンの卵胞ホルモンの影響です。卵胞ホルモンは妊娠3ヶ月後になると分泌されるようになり、骨盤の靭帯を緩ませます。この影響で骨盤に痛みがでるようになります。2つ目は坐骨神経痛です。胎児が成長するに従い、子宮が大きくなると骨盤や腰椎を圧迫し始め、坐骨神経痛が生じます。

(4)産後に痛む場合

産後に痛む場合は出産時と産後に原因があります。出産時が原因の場合、出産時には骨盤が最大限に広がります。骨盤では胎児の体重をささえるため、骨盤周囲の筋肉に負担がかかります。産後に痛む場合は、産後3週間は妊娠前の身体に戻ろうとしている時期のため、骨盤や骨盤低に痛みがおこることがあります。

(5)恥骨骨折

恥骨骨折の原因で多いのが事故と転倒によるものです。若い人は自動車事故や落下事故、スポーツ中の転倒が原因にあげられます。高齢者の場合は、事故に加え骨粗鬆症で骨がもろくなったうえに、転倒をして骨折することが多いようです。骨がもろくなっている人は平地で転倒しただけで、恥骨を骨折してしまいます。

Patient in der Arztpraxis

3)適切な治療を!5つの原因への対処方法とは

ここでは2)でご紹介した原因別に対処法をご紹介いたします。

(1)骨盤の歪みを治す方法

骨盤矯正のサロンへ行くのも良いですが、自宅での軽い運動で矯正することができます。ただし、腰が痛む時は無理をしないようにしましょう。

骨盤矯正ストレッチ

1:仰向けに寝ます

2:脚を90度に曲げます

3:下半身だけ左右に倒します

これを1分から3分続けます

お尻歩き

1:床に座り脚を伸ばします

2:両手を胸の前で交差させます

3:お尻を交互に出して前へ進みます

4:そのまま10歩進んだら10歩下がります

これを3分から5分続けます

余裕のある方は、同じ要領で両手を挙げて行ってみましょう

骨盤回し

1:両脚を肩幅に開きます

2:つま先の向きをまっすぐ前へ向くようにそろえます

3:両手を腰に当てて、フラフープを回すように腰を回します

※この時腰が水平になるように注意します

これを左回り30回、右回り30回行います

(2)恥骨結合炎の治療法

急性期や発症後半年以内で疼痛が強い場合、約2週間スポーツは禁止です。疼痛部位の局所安静(キック禁止など)アイシングやホットパック、消炎鎮痛剤の投与、ステロイドホルモンの局所注射などが行われます。特に効果があるのはリハビリテーションです。初期は股関節の外転稼働領域の訓練、筋力強化、内転筋のストレッチを行います。その後、水中歩行やエアロバイクによる免荷訓練を行い順調に回復していれば、ジョギングを行い、リハビリ開始から2カ月後にボールキック練習を開始します。

疼痛がなくなったからといって、リハビリをせずに復帰をすると再発します。慢性化すると、2カ月~3カ月はスポーツができなくなります。慢性化した場合や痛みが長期間なくならない場合は、手術をします。手術方法は薄筋腱切離や骨片摘出術恥骨結合の固定術などさまざまな方法があります。

(3)妊娠時に痛む場合の対処法

対策は特にありません。出産後には痛みはなくなりますが、痛みがひどい場合は医師に相談のうえ、骨盤を安定させるベルトをつけたり、座る時にクッションを使うなどして痛みを軽減させましょう。

(4)産後に痛む場合の対処法

半年から1年後には自然に痛みが消えますが、1年経っても痛みが消えない場合は骨盤に歪みが生じて、骨盤が前傾傾斜になっている可能性があります。医師に相談しましょう。

(5)恥骨骨折の治療法

骨粗しょう症による骨折のような場合、骨折部位が安定しているため、痛みと炎症を抑える鎮静剤や非ステロイド性抗炎症剤を服用して安静にします。一般的には、1週間の安静後には歩行器を使って歩けるようになります。1~2カ月後には症状も回復し、障害が残ることもほとんどありません。自動車事故や落下事故で恥骨骨折をした場合は手術が必要になることがあります。骨折部位が安定していない場合は、創外固定器を使用して固定させる「骨折観血的整復固定術」という手術を実施します。内臓の損傷がある場合は、命にかかわるため専門的な病院での処置が必要になります。






今回のまとめ

1)恥骨は骨盤の前面部を形成する左右一体の骨である

2)恥骨痛の原因は骨盤の歪み、恥骨結合炎、妊娠、出産、恥骨骨折

3)恥骨痛の対処法は原因により異なるため、不安な時は医師に相談