医師の持つタブレットも見る女性の患者

肩も首も腰も異常がないのに、背中だけがしびれる、そんな症状が現れたとき、その原因はなんでしょうか。それは筋肉痛から内臓疾患までとさまざまな理由が考えられます。背中のしびれの原因とその対処法について見ていきましょう。



背中がしびれるのはなぜ?左右での違いと6つの原因とは


1)どんな症状が現れる?背中がしびれる4つの症状

背中がしびれるといっても、その箇所によって原因が違ってくることがあります。背中以外の箇所にも異常があった場合、内臓疾患の疑いがあります。

(1)背中の感覚に違和感がある。

(2)背中をそらしたり、かがんだりするとつっぱるような感じがある。

(3)片方に身体が歪んでいるような気がする。

(4)ズキズキしたりピリッとした痛みが走る。

これらのような背中のしびれのほとんどの原因はこの、筋肉の凝りにあたります。無理な運動をしたり、長時間悪い姿勢でいたりといったことで身体に歪みが発生し、筋肉に負担がかかった結果です。特に心配する必要はありません。

ただ、内臓の異常が背中のしびれとして出ることがあります。場合によっては深刻な内臓疾患である可能性があります。

また背中のどこの箇所がしびれるのかということで原因となる内臓疾患も違ってきます。

2)左右での違いは?背中の右側がしびれる3つの原因とは

背中のしびれは特に思い当たる理由もないのに左右片側だけしびれるのならば、内臓疾患の可能性が高いといえます。その数はたくさんありますので代表的なものだけ並べます。

(1)肝臓の病気

肝炎や肝臓がんの可能性があります。

(2)胆嚢の病気

胆嚢炎や胆石症、場合によっては胆嚢ガンもあります。右の肋骨の下あたりにも痛みを感じたら胆石症の可能性が特に高いといえます。

(3)十二指腸の病気

十二指腸潰瘍などがありえます。

3)左右での違いは?背中の左側がしびれる3つの原因とは

特に理由もなく背中の左側がしびれる場合も内臓疾患の疑いがあります。

(1)すい臓

背中の左側がしびれる場合、すい臓の病気が疑われます。例えば、慢性すい臓炎やすい臓ガンです。すい臓は病気の進行の自覚がほとんどなく、すい臓炎なども手遅れの状態で見つかることも多いのです。慢性すい臓炎などは左側の背中のしびれなど同時に腹痛も伴います。特に日頃お酒を多く飲む方はすい臓の病の疑いが高くなります。

(2)変形頚椎症

この場合は、加齢などにより椎間板や関節がすり減ったり変形することで脊髄を圧迫して左の肩甲骨に痛みやしびれをもたらします。姿勢の悪さや不摂生な生活、咳をした時の衝撃などで頚椎症が傷んでいるからです。

(3)姿勢の悪さ

ネコ背などの方がなりやすいものです。椅子の肘掛けにいつも左肘を置いたり、左の手でいつもかばんなどの荷物を持つことが多いと、立つと左肩が下がってしまう姿勢になってしまいます。その姿勢の歪みが背中のしびれなどになって現れるのです。もちろんこれは右利きの場合で、左利きの方なら右側がしびれます。

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4)応急処置を!背中のしびれへの対処法

(1)筋肉の凝りの解消

背中のしびれの大半の原因は筋肉の凝りです。ですからその凝りを取るよう工夫しましょう。マッサージをしたり、ストレッチ運動などを行えば良くなります。

(2)背中以外にも異常を感じたら内臓疾患を疑う

内臓疾患の疑いもあります。背中がしびれた場合、背中だけでなく他の箇所が痛んだり、異常を感じたりしたら内臓疾患の疑いが高いといえます。その場合は医師の診察を受けましょう。病の早期発見につながるかもしれません。

5)気になる場合は専門家へ!専門医で行われる治療方法

背中のしびれの大半は単なる筋肉の凝りですから、基本的にはそれに対処すれば良いのです。

(1)マッサージ

マッサージにいって身体全体の凝りをほぐしてもらいましょう。背中のしびれは意外な箇所からの影響によるものがあるので全体的にマッサージした方が良いでしょう。3,000円から5,000円が相場になっています。

(2)鍼灸

鍼灸を受けるのも凝りに効果的です。マッサージのもみ返しがある方なら、マッサージよりもこちらの方がオススメです。骨格の歪みなども見てくれるので特に効果的です。保険証も使えるので2,000円程度と意外と安く受けることができます。

(3)内科医

もし背中のしびれが内臓疾患によるものなら、内科医にかかりましょう。大袈裟に思えるかもしれませんが、身体の再点検を行なうのも良いことです。異常個所が見つかったら、そのまま内科医の治療を受けましょう。

6)日常生活から改善を!背中のしびれへの3つの予防ポイント

(1)背中の負荷を左右に分散

背中のしびれは背中へ負荷がかかる生活を送っていることから起こります。それを予防するためにはまず無理のない姿勢を心がけましょう。荷物を左手で持ち続けないよう右手も使うようにするなどです。

(2)背中のストレッチ

背中を伸ばしたり、ひねったりするストレッチもオススメです。一定の姿勢でずっと過ごしてしまうのではなく、30分〜1時間に1度など、筋肉の凝りを感じる前に腰を回すなど行ってみましょう。

(3)寝具の改善

睡眠時にはより快適に身体を休息させることができるよう、寝具を工夫すると良いです。たたんだ毛布を足元に置いて、寝る時の足の高さを調節してみましょう。または抱きまくらを使うという方法もあります。疲れがたまらないようにするためにも睡眠には気を使った方が健康にも良いでしょう。



今回のまとめ

1)背中のしびれは筋肉の凝りによるもの

2)背中以外に異変のある箇所がある場合は内臓疾患の可能性がある。

3)内臓疾患が気になったら内科医に診察してもらう。

4)日常生活の姿勢が悪いと背中が凝りやすい。

5)予防のためには適度な運動と休息が必要。

背中のしびれはほとんどが筋肉の凝りに過ぎませんが、背中は一部の内蔵の異常が現れる箇所でもあります。過小評価して深刻な疾患が進行するのを見逃すのは大問題です。背中のしびれだけでなく胸部の痛みや下半身のしびれなど背中以外の異常が同時にあったなら内科医にかかるのが賢明です。