男性の腰を施術するペインドクター

腰痛は誰にでも起こりうる症状で、椎体廻りの捻挫が筋肉痛となって出ている場合が多いです。

中には別の疾患が原因で腰痛という症状となって出ている場合もあります。今回は、腰痛から考えられる様々な病気の可能性と、予防方法をお伝えします。






腰痛から考えられる8つの病気!左右の違いとは


1)右側の腰痛から考えられる2つの病気

(1)虫垂炎

俗にいう盲腸のことです。

(2)椎間板ヘルニア

背骨の骨と骨の間にある椎間板の位置がずれることにより神経を圧迫し痛みを発症します。これ以外の内臓の病気の可能性もあります。

内臓の病気と普通の腰痛を見分けるには、前屈や後屈や上体を回してみるなどをしてください。単なる腰痛の場合ならこれらの動きに痛みを伴いますが、内臓疾患の場合特に痛みが増すということがありません。

腹部のあちこちを押してみて痛む箇所があったらその周辺の内蔵に異変がある可能性が高いといえます。

内科医にかかり診断を受けて、治療してください。

2)左側の腰痛から考えられる3つの病気

(1)神経圧迫型の腰痛

椎間板ヘルニアや骨粗しょう症などがそれにあたります。神経に刺激を与え、足にしびれが出たり、感覚障害に陥ります。

(2)内臓疾患

ここでは特に腎臓やすい臓などの疾患が原因に当たります。このような内臓の病気の場合、安静にしていても常時痛みが続き、発熱や尿が出にくくなるという症状を起こします。

(3)ストレスによる腰痛

腰痛にはその原因がハッキリしないことが多くあります。その原因のひとつにストレスが挙げられています。ストレスにより血行が悪くなり腰の筋肉が疲弊した結果と考えられます。

対処法としては右側の腰痛と大して変わることはありません。内蔵の病気に心当たりがあるのなら内科医に診断してもらうのが良いでしょう。

ストレスなどが要因の場合は、整体や接骨院、鍼灸院などで治療を受けましょう。

3)慢性的に続く腰痛から考えられる3つの病気

(1)骨格のゆがみ

デスクワークなどで長時間不自然な姿勢を続けていると徐々に身体全体の骨格がゆがんできます。この骨格が筋肉に負荷をかけ、それが腰痛となって現れるのです、

(2)腹膜

腹膜とは内蔵全体を包んでいる膜です。その膜が身体のゆがみなどからくる負荷により傷められ、腰痛となって現れます。腰痛の原因と推測しにくいため、治療されることのないまま放置され、慢性的な腰の痛みにつながります。

(3)股関節のずれ

歩く時に片側たけに重心をかけてしまうことにより、股関節のズレが生じます。そのズレにより尻の筋肉が硬くなり、それが腰へのダメージへとつながります。

腰痛は原因が特定にしにくい病気です。思いもよらぬ箇所の不調が巡り巡って腰へと回ってくるからです。

ですので慢性的な腰痛の場合、身体全体のメンテナンスが必要といえます。単なる筋肉痛と軽く考えず、疑わしい箇所があったらそこに相当する専門医に診察してもらいましょう。

タブレットを使用する医者

4)腰痛からみる重大な病気の9つのチェックリスト

腰痛は身体からの危険信号といえます。以下のチェックリストを見て、当てはまる場合専門医での診察をオススメします。

(1)まっすぐ立ったつもりでも左右の肩の高さが違う。

(2)壁に立ったまま背をあてて、頭部、肩甲骨、かかとをつけてみたのに壁と背中の間に握りこぶし大の隙間が空く。

(3)椅子に座って足を開いても120度以上開くことができない。

(4)猫背である。

(5)就寝時に横向きになることが多い。

(6)長時間立つことが難しい。

(7)つい、いつも同じ姿勢になってしまう。

(8)運動不足だ。

(9)肥満体である。

これらのチェックリストに当てはまり、長く腰痛に悩まされているなら病院でMRIやエックス線で検査をしてもらうのも良いかもしれません。それで腰痛の原因となっている病気がハッキリすることがあります。

ところが厄介なことに、腰痛の場合、そのような検査をもってしても原因がわからないままということが多くあります。

内臓の病気などなら病院の検査で発見されやすい分、対処しやすいといえます。

5)腰痛から病気かと思った時にすべき3つの検査

まず腰痛は原因の判明しにくい病気だとおぼえておいてください。その一方で大多数は腰の筋肉の捻挫に過ぎないということも忘れないで下さい。

不必要に恐れる心配はありません。しかし念の為に腰痛以外の病気の可能性を考慮して自分でできる検査があります。

それで怪しいと感じたら改めて専門医の診察を受けてください。

(1)腰を回したり、前屈や背伸びをする

普通の腰痛の場合、これらを行なうと痛みが増します。しかし特に痛みの変化がない場合は腰痛の原因は別の箇所にある可能性が高くなります。

(2)腹部を押してみる

腹部のあちらこちらを手の先で押さえてみましょう。押して痛みを感じる箇所があれば内臓の病気である可能性が高いといえます。

(3)痛みが腰以外にあるのかどうか確認する

椎間板ヘルニアのような神経が圧迫されているような症状の場合、腰だけでなく下半身全体にしびれが現れます。

また虫歯や顎のゆがみのように一見無関係な箇所の影響で腰痛が起こることもあるので、腰ばかりでなく他の身体の部位にも注意を払ってください。

Doctors who are using the tablet

6)自宅でできる腰痛予防への3つの運動

腰痛の原因には加齢などからくる筋力の衰えや、不規則な生活による体力の低下が多いとされています。それを防ぐためにも腰回りの筋力をつけるのが腰痛予防につながります。

(1)ドローイン

まず仰向けになり、足を肩幅に広げる。ひざは立てておいてください。身体に力を入れず、息をゆっくりと吸い込んでお腹を膨らませて、腹式呼吸をしてください。

今度は息をゆっくりと吐き、お腹を引き締めます。その状態のまま浅く呼吸を続けてください。この運動を毎日10回程度行ってください。

(2)ハンドニー

両手と両膝を肩幅に開いてよつんばいの姿勢をとってください。右腕を水平に前に上げ、5秒維持し戻します。今度は左足を水平に伸ばし、同じく5秒姿勢を維持してください。

これを左右交互に3~5セット程度行ってください。

(3)クランチ

いわゆる腹筋運動です。まず床に寝転び、両膝を立てます。骨盤を腹筋運動の際の支点として意識してください。

ひざとひざが離れないよう気をつけ、頭と両肩を浮かせた状態にしてください。これらを床につけると筋力アップの効果が上がりません。

そして腹筋上部を使いながら上体を起こします。上体を戻すときも頭と肩を床につけないように。ゆっくりと3秒程度で起き上がり、3秒程度かけて上体を下げてください。

これを10回程度行ってください。結構キツイ運動ですが体幹がバッチリ鍛えられます。

7)日常からできる腰痛予防への5つのポイント

身動きもままならないような痛みをともなう腰痛とは無縁でいたいものです。それを予防するためにも日常生活で行えることはいくつもあります。

(1)正しい姿勢を心がける

腰痛は背骨などの骨の位置のゆがみから発生します。それを予防するためにも背筋を伸ばし、正しい姿勢で過ごしましょう。

(2)椅子に深く腰かける

仕事で椅子に長時間座ることの多い方は座り方を見直しましょう。腰が背もたれにつくくらい深く座りましょう。背もたれが背骨と腰の負担を軽くしてくれます。

(3)規則正しい生活を送る

不規則な生活は体力を奪い、筋力も弱まります。そうなると特に腰の筋肉に負荷がかかってしまい腰痛となります。そうならないよう規則正しい生活を送りましょう。

(4)軽い運動を続ける

腰痛は単に腰の筋肉だけでなく、全身の筋肉が関わってきます。元々腰の弱い方の場合は腰に負担のかからない運動を選びましょう。全身の筋肉を鍛えれば腰への負担が少なくなります。

(5)バランスの良い食生活を摂る

バランスの悪い食生活を続けていると内蔵の各部に負担をかけてしまい、それが腰痛へとつながっていきます。無理のない範囲でバランスに気を配った食生活を過ごしてください。






今回のまとめ

腰痛は身体から発せられる異常を知らせる信号のようなものです。安易にそれを見過ごし重大な病気を放置したままということのないようにしたいものです。

(1)腰痛の大部分は腰回りの筋肉の捻挫である。

(2)腰痛は内蔵の病気からくることもある。

(3)腰痛の痛みが続くようなら専門医に診てもらう。

(4)MRIやエックス線といった検査でも原因が特定できないこともある。

(5)腰痛の原因は不明であることが多い。

(6)腰痛予防ためには健康的な生活が望ましい。

腰痛は身近な病気であるため長いつきあいという方も多くおられるでしょう。しかし専門医の治療やトレーニングなどで治癒は可能ですし、日常生活から予防を心がけることもできます。

厄介な病気ですが、腰痛は決して治らない病気ではないのです。