レントゲン写真を確認する医者のグループ

ぎっくり腰になってしまったら、どのような対処をするでしょうか。とにかく湿布を貼ろうと、考える方も多いことでしょう。

今回はぎっくり腰に対しての湿布の使い方、またその他の対処法をお伝えします。






知っておきたい!ぎっくり腰への温湿布・冷湿布の3つの効果


1)ぎっくり腰の9つの症状

ぎっくり腰とは、腰部に痛みがあり内臓疾患でもなく、レントゲン写真を撮っても異常が見られないものの総称を指し、急性腰痛の代表的なものの一つです。

なお、一般的に用いられる「ぎっくり腰」という言葉は、この急性腰痛の俗称で、実は「症状を指している言葉」で病院では「腰椎捻挫」とか「筋・筋膜性腰痛症」などと診断されます。

(1)動けないほどの強烈な腰痛。

(2)歩くたびに腰に響くため、ゆっくりでしか歩けない。

(3)椅子に座れない。

(4)おじぎが出来ない。

(5)身体を反らせない。

(6)寝返りが打てない。

(7)腰の左右どちらかが痛い。

(8)咳やくしゃみが腰に響く。

(9)お尻のえくぼあたりが痛い。

2)ぎっくり腰の6つの原因

(1)腰の筋肉が慢性的に疲労し、硬直している。

(2)骨格に歪みがある。

(3)運動不足や栄養不足で骨格や筋肉が弱くなっている。

(4)体重が重い。

(5)長時間の車の運転で疲れている。

(6)精神的なストレスがある(精神的な緊張状態は腰の筋肉機能を低下させてしまうため)。

3)ぎっくり腰への温湿布の2つの特徴

(1)ぎっくり腰になって2−3日で使用

ぎっくり腰になって2−3日目くらいから使用します。「温湿布」にはポカポカと温かさを感じるトウガラシ成分のカプサイシンが入っています。

(2)カプサイシンの作用

温湿布のカプサイシンに関しては、皮膚から染み込んだ部分の毛細血管を拡張させ血流を増やし、貼って1時間程で皮膚の温度を2度くらい上げることがあるともいわれています。

その後血流量が上がることで皮膚の温度が下がってきます。

Male physiotherapist examining mans back in the medical office

4)ぎっくり腰への冷湿布の2つの特徴

(1)即冷やす

ぎっくり腰は、筋肉の炎症を起こしていることがあります。炎症による痛みなので、まずするべき正しい対処法は、温めではなく冷却です。

「冷湿布」には、冷たさを感じるメントールが配合されており、冷湿布は急性の痛みの場合に使います。ぎっくり腰や捻挫など、炎症を起こしていて痛みがある場合や腫れがある場合に使います。

(2)当日か2日目まで使用

冷たさを出すために、メントールやカンフル、ハッカ油などが使われていて、皮膚の温度を下げる作用もあります。

ですので、シップを貼るのも、ぎっくり腰になった当日か2日めまでにしましょう。

5)湿布の3つの役割とは

(1)冷シップ

冷シップは血管を収縮させて血流を少なくして痛みの原因物質が作られるのを抑制して痛みを和らげます。また、炎症を抑えることもできるのでこの点からも痛みが軽減されます。

実際に効果が得られるのは貼って一時間以上かかります。貼った瞬間からヒヤッとするのはメントール成分が配合されており、知覚を刺激するからです。メントールには冷感を得ることはできても実際に冷やす効果はありません。

(2)温シップ

温シップの効果は、血管を拡張させて血流を促して痛みを改善します。温シップで痛みの改善ができるのは筋肉の慢性的なコリです。

打撲やねんざ、ぎっくり腰などの炎症を伴うような痛みには効果がないどころか痛みを助長させてしまいます。

温シップにはシップそのものが温かくなるものから、唐辛子成分のカプサイシンを含むものなどさまざまです。これらが徐々に浸潤して毛細血管から組織に回ることで効果がえられます。

6)ぎっくり腰への2つの対処法

1)とりあえず安静にする

すぐには治らないので、学校や仕事はお休みしましょう。そして、数時間から半日くらいベットで様子を見ます。

(2)動かせるところから動かし始める

少し落ち着けば動ける範囲で活動を開始しましょう。いつまでも安静にしていると筋肉が余計に固まってしまい、なかなか痛みがとれなくなってしまいます。

ぎっくり腰は、動かせるところから動かしていったほうが治りも早くなり、治った後の違和感も取れやすくなります。

Patient in der Arztpraxis

7)ぎっくり腰の3つの治療法

(1)整体・マッサージ

急性期をすぎて痛みが治まったら施術をしてもらいます。炎症がある時期に行くと、症状が悪化することがあるそうですので注意してください。

(2)ストレッチ

仰向けに寝て、両膝は立てます。両肩は床につけたまま、勢いはつけないでゆっくりと左右に膝を倒します。倒したときに、お尻、腰や背中などに痛みや違和感をどの部分に感じるか、確認しながらやってください。

痛い部分を感じたら、一旦ストップです。そのうえで、反対側も同様に倒して確認します。痛いことをするとわるくなり、やんわりそっとやると良くなります。

そうすると、倒しづらかった方にも倒しやすくなります。ゆっくりと両側を3回づつ、倒してください。

(3)薬物療法・ブロック注射

内服薬として、非ステロイド性の抗炎薬や筋弛緩剤などが利用される場合もあります。ビタミン剤を使った薬物療法も増えてきています。

また、ブロック注射は椎間板ヘルニアなどの痛みを抑える目的で活用されていて、痛みの元となっている、圧迫されている神経の働きを抑えてしまうものです。

使われるのは局所麻酔剤や抗炎症剤です。

8)ぎっくり腰の10の予防ポイント

(1)姿勢に気をつける。

(2)疲れをためない。

(3)肥満に気をつける。

(4)体を冷やさない。

(5)急な動作は避ける。

(6)適度に運動し筋力(腹筋や背筋)をアップする。

(7)コルセットなどを着用する。

(8)ストレッチやマッサージなどで筋肉をほぐす。

(9)十分な睡眠時間を取る。

(10)栄養バランスの良い食事を心がける。

ぎっくり腰は、以前は「絶対安静」が基本だったようですが、最近は筋肉が固まらないうちに少しずつ動かしていくというのが一般的になってきているようです。






今回のまとめ

1)ぎっくり腰の9つの症状

2)ぎっくり腰の6つの原因

3)ぎっくり腰への温湿布の2つの特徴

4)ぎっくり腰への冷湿布の2つの特徴

5)湿布の3つの役割とは

6)ぎっくり腰への2つの対処法

7)ぎっくり腰の3つの治療法

8)ぎっくり腰の10の予防ポイント