カルテに記入をする男性の医者

背中の痛みにも様々な病気が隠れているかもしれません。背中の、どの部分に痛みがあるのかという事によって、内臓に異常があるという事も考えられます。左・右・真ん中なのかを確認する必要があります。今回は左側の背中が痛い場合の原因やその対処法をお伝えします。






内臓疾患の疑い?左側の背中が痛い3つの原因と対処方法


1)背中が痛い・・左・右の違いとは?

(1)筋肉の痛みについて

激しい運動を行った場合に、痛みが生じるのは筋原線維の損傷でおこる筋肉痛の可能性が高くあります。もしくは、運動時による何らかの衝撃による靭帯損傷なども考えられます。また、骨がずれてしまったり、変形してしまう、背骨の骨折などで背中に痛みが生じるケースもあります。何らかの衝撃を受けた後や運動後後に痛みが続く場合には、整形外科を受診してみるとよいでしょう。

(2)右側と左側の背中の痛みについて

運動も何もしていない、特に衝撃なども受けていないのに背中が痛くなったら、もしかすると“何かの病気かもしれない”という疑いを持つことも大切です。背中の痛みの場合、筋肉疲労から内臓の病気までいろいろなものがあります。左側の背中が痛い場合には、膵臓の病気が潜んでいる事もあります。慢性膵炎、や膵臓がんといった可能性もあります。右側にの背中であれば、肝臓、胆嚢、十二指腸の可能性があります。

2)どんな症状が・・?左の背中が痛い場合の3つの症状

(1)背中の痛み

とうぜんですが、背中が痛いという事です。それ以外の自覚症状がなく、膵臓の病気が進行している可能性があります。慢性膵炎などは、気づかないうちに進行して、かなり深刻な状態になって発見される事もあります。

(2)腹痛

背中の痛みと共に、腹痛もあります。膵炎の原因としてはアルコールが挙げられます。アルコール摂取量が多いという人は、膵炎になっている可能性もありますので、摂取量に注意をする事や、異常を感じたら早めに診断を受ける事をお勧めします。

(3)心臓

心臓病の場合は、左の背中というよりは左肩や左腕が痛くなることはあるようです。

3)なぜ痛むのか・・考えられる3つの原因とは

(1)筋肉疲労

背中の痛みの中には筋肉疲労が挙げられます。背中の血流が悪化し、コリや痛みといった症状が起こります。原因としては過度な運動、姿勢不良、長時間の同じ姿勢での動作や作業になります。

(2)背骨のゆがみや変形

背骨がずれてしまったり、ずれによって背中に痛みが起こることもあります。変形した背骨が周囲の神経や血管を圧迫することで、背中以外にも首や腰の異常が原因となるケースもあります。

(3)内臓疾患

左側が痛む場合に考えられるのは狭心症・心筋梗塞などの心臓疾患、胃炎や神経性胃炎・胃潰瘍・胃がん・十二指腸潰瘍といった消化器系疾患、膵炎や膵臓がんといった膵臓疾患が考えられます。

female patient's knee joint dynamic test carried out with the use of an ultrasound

4)症状が続く場合には?可能性のある3種類の病気

(1)心臓

狭心症は主に背中の左側~左下の痛みや、みぞおちから左胸にかけての痛みになります。また、それ以外の症状としては、胸から喉、左肩左腕などの痛みがあります。痛み以外の症状としては、動悸・息切れ・呼吸困難・不整脈・頭痛・吐き気・嘔吐などで狭心症に伴う胸の痛みはずっと胸の痛みが続くのではなく突然痛くなり、数分で消えます。30分以上続く様なら心筋梗塞の可能性があります。

(2)

胃炎・神経性胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍・胃がんになります。50歳~60歳代の男性に多く、背中の左側~左下の痛み、腹部の痛みがあり、腹痛は空腹時に起こり食事をするとおさまります。胸やけや、胸や胃のむかつき、吐き気、嘔吐ゲップといった症状が現れます。

(3)膵臓

膵炎や膵臓がんが疑われます。背中の左側~左下の痛みで、膵臓がんの場合、黄疸ができきます。みぞおちや左わき腹上部にかけての痛み、吐き気、嘔吐、下痢、便秘などがあります。症状としては食事をすると痛みが強まり、絶食しているときには軽くなるという特徴を持っています。

5)自分でできることとは?試してみたい対処方法

(1)背中と肩を伸ばすストレッチ

片手をまっすぐ、点状方向に伸ばしたら肘をまげて頭の後ろに持っていきます。反対側の手で、肘を床方向に向かって圧力をかけ、深呼吸をしながら10秒間史跡をキープするようにして行います。左右交互に2セット程度行います。

(2)背中の横側と脇腹を伸ばすストレッチ

両手を頭の上で組んで、肘をまっすぐと伸ばします。息を吐きながらゆっくりと上半身を横に倒します。深呼吸をしながら10秒ほどその姿勢をキープし、息を吸いながらもとの姿勢に戻します。反対側も同様に行います。

(3)背中の上部を伸ばすストレッチ

両手を組んで、肘を伸ばしたまま床と平行に保ちます。お臍を覗き込むようにしながらゆっくりと背中を丸めていきます。肩甲骨を開くようにして、左右の肩甲骨が上部に引っ張られている感覚があれば大丈夫です。深呼吸をしながら10秒ほどその姿勢をキープします。

6)痛みがきになる場合は専門家へ!試してみたい検査方法

(1)血液検査

まずは、血液検査による診断が基本になります。血液中のアミラーゼという酵素の値が高いのが膵炎の特徴です。

(2)尿検査

血液検査以外に行う検査としては、尿検査などで数値を検査します。

(3)胸腹部X千検査・CTスキャン・超音波検査

こちらの検査に関しては、類似している症状の病気と見極める為に行われます。例えば胃潰瘍、胆石症、腸閉そくなどと識別をします。

MRI machine is ready to research in a hospital

7)病気が疑われる場合には・・?行われる可能性のある治療方法

(1)薬物療法

まずは、安静にしながら薬物療法を行います。症状の度合いによりますが、鎮痛剤・抗菌薬・消化酵素薬、タンパク質酵素阻害薬などが投与されます。

(2)点滴

治療期間中は、消化液の分泌を抑える為に絶食をしなければいけません。そのために、栄養補給として点滴を行います

(3)禁酒

アルコールが原因の場合も考えられるため、原因がアルコールであるという場合には禁酒を行います。それと同時に脂肪分の多い食事は控えます。

(4)結石の除去

胆石症による結石がある場合には、除去する治療を行います。内視鏡を使った手術で取り除いたり、衝撃はで結石を砕くという方法があります。ひどい場合には長官と腸をつなぐ外科手術を行う事もあります。

8)大切な治療後・・意識したい予後とは

(1)筋疲労によるもの

筋疲労による背中の痛みであれば、筋疲労が取れれば痛みは消失します。ストレッチなどをして筋肉の疲労を回復させるのがポイントになります。

(2)背骨のゆがみや変形

骨盤のゆがみが改善されるよう、正しい姿勢を心がける事や筋力トレーニングをして筋肉をつける事により、正しい姿勢を身に着ける事で痛みは改善されます。

(3)内臓疾患

内臓疾患からくる痛みに関しては、病気が治れば痛みは減ります。病気の症状などによりリハビリテーションの種類も異なってきますが、基本的にはアルコール摂取を控え、規則正しい生活をするという事で内臓疾患の発症率を抑える事が出来ます。

9)生活習慣から改善を!左の背中が痛い場合への3つの予防習慣

(1)正しい姿勢を身に着ける

正し日姿勢を身に着ける事で、背中への負担は減り筋肉疲労を予防できます。背骨は頸椎前湾、胸椎後湾、腰椎前腕、仙骨後湾というS字カーブを描いているのが自然な湾曲になります。また、横から見た時に耳・肩・胸の中央・股関節・膝・くるぶしが一直線上にあるという事も大切です。

(2)適度な運動

適度な運動をして筋力をつける事や血流の促進というのが大切です。ストレッチやウォーキングといった無理のない運動を生活の中に取り入れるようにします。

(3)休養

デスクワークなどを長時間作業する人は、背中に疲労が貯まります。休憩を取りながら、同じ姿勢を長時続けないように、立ち上がったり、歩いたり、ストレッチをします。






今回のまとめ

左の背中が痛いという場合には、何が原因で痛みが生じているか原因を知ることが第一になります。単なる筋肉痛であればよいのですが、骨の変形や靭帯損傷が原因であれば整形外科の受診や治療、リハビリテーションが必要となります。また、内臓疾患を患っているという事であれば、病気に応じた治療が必要になりますので“左の背中の痛みだから”という事ではなく、それ以外に症状がないかという事を検査する事も大切です。