整体師に足の施術を受ける女性

突然足がつる場合、部位にもよって対処方法に困ってしまうものです。足がつっている場合、症状によっては病気のサインの可能性もあります。

今回は足がつる考えられる原因、可能性のある病気、また様々なケースの対処法、摂取すべき栄養素をご紹介いたします。



足がつる時の2つの対処法!摂取すべき栄養素


1)足がつる5つの種類とは

たいていの人は足がつる、というとふくらはぎがつることを想像するようです。

しかし、一口に「足がつる」と言っても、つる場所は様々で、足のつる場所は、以下の5箇所にまとめることができます。

(1)ふくらはぎ

ふくらはぎがつる場合を特に「こむら返り」と言います。ふくらはぎは、寝ていて突然つることが多いことで知られています。

実際にふくらはぎがつったケースのうち9割が夜に起きていることからも、就寝中に起きていることが伺えます。

(2)太もも

運動をしすぎた場合、また反対に運動不足の場合、そのいずれの場合も太ももがつる原因となります。

具体的には、日頃、特に運動などしていない人が突然運動をした結果筋肉が疲労した場合や、ずっと運動不足が続いていて筋肉が弱っているような状態の場合に、太ももはつりやすくなります。

また、それ意外にも、骨盤がずれている場合、水分が不足している場合なども太ももがつる原因となります。

(3)ハムストリング

ハムストリングもつることがあります。ハムストリングは、太腿の裏側の筋肉で、走る時に、足を後ろに蹴る時に使う筋肉です。

ですから、準備運動をしないでいきなり猛ダッシュしたりすると、ハムストリングスが痙攣してしまい、いわゆる「足がつる」状態となります。

(4)足の指(つまさき)

足の指、特につま先もつる場合があります。足の指の場合には、徒歩や運動など、何かしら日中に動いている時だけでなく、就寝中にもつることがあります。

(5)足の裏(土踏まず)

足の裏(土踏まず)もふくらはぎと並んでよくつる場所と言えます。足の裏がつっている状態というのは、足の裏の筋肉が収縮し、痙攣を起こしている状態です。

足の裏はもともと、全身を支えている場所なので、運動量が多く、また末端に位置していることから冷えやすい部分でもあります。

足の裏はつりやすい条件をもともと持っているとも言えるので、なるべくつらないように注意する必要があります。

2)足がつる場合の2つの症状

そもそも「足がつる」というのはどのような状態を言うのでしょうか。

「足がつる」状態は、自分の意志とは無関係に起こります。つった部分の筋肉が硬直・収縮して、結果的に痙攣している状態です。この時、たいていは激しい痛みを伴います。

足がつる場合の症状としては、大きく分けて2つの症状があります。

(1)瞬時に激痛

足がつる場所については上で説明したとおり、大きく分けて5つの部位で起きますが、症状としては、いきなり激痛が走るか、徐々につりそうな感覚が広がって、最終的につる状態となるかのいずれかの症状です。

就寝中に突然ふくらはぎや足の裏がつって、あまりの痛さに目を覚ます、という話をよく聞きます。激痛の場合の痛みの程度は、このように、寝ていても目が覚めるほどの痛みと言えます。

また、運動中にふくらはぎがつった場合も同様に、立っていられないほどの痛みとなります。

(2)徐々に痛みが広がる

一方、疲れが蓄積している場合や、足が冷えてきた場合、あるいは普段あまりしない動きを行った場合などに、徐々に足がつりそうな感覚が広がり、そのままつってしまう、という痛み方もあります。

いずれも、歩けないほどの痛みですが、マッサージや楽な姿勢をとるなどして、一番ひどい状態を過ぎると、そのまま痛みはなくなります。ただ、激痛は治まっても、鈍痛は引き続き残るケースもあります。

この場合、長いと1、2日程、鈍痛が続きます。

Doctor and surgeon looking at a computer

3)足がつる場合の考えられる4つの原因

足がつる原因は、大きく分けて、3つあります。

一つ目は、筋肉に何かしらの問題が生じているケースです。

二つ目は、筋肉を動かす神経の方に問題が生じているケースです。

三つ目としては、血液の中にあるカルシウムの値が低いケースです。

以下で、具体的な原因の例を見ていきましょう。

(1)エネルギー・ミネラル・水分の不足

まずは、運動することによって、エネルギー・マグネシウム・カリウム・カルシウム・水分が不足したことによっておこるケースです。

運動をして汗をかくと、体の中にあるイオンのバランスが崩れてしまいます。バランスが崩れたままそのままにしていると、筋肉はうまく動くことができなくなります。

さらに、運動で消費するエネルギーのほうが補給されるエネルギーを上回ってしまうと、足のつりが起きやすくなります。

運動でエネルギー・マグネシウム・カリウム・カルシウム・水分が不足するのは、汗によって失われてしまうからです。

これらが不足すると、筋肉や神経の細胞の働きに関与している電解質(イオン)のバランスが崩れてしまい、結果的に筋肉が痙攣し、つってしまいます。

(2)足が冷えて筋肉が緊張したため

寒い冬はもちろん、夏であってもエアコンの使いすぎによって部屋の温度が低い場合があります。気温が低い状態が続いて冷え性となってしまうと、足のつりも起こりやすくなります。

冷え性によって、血行不良を起こし、エネルギー・イオンが不足してしまうからです。さらに、冷えでいる状態では、筋肉が緊張してしまうため、さらに足がつりやすくなります。

(3)筋力が衰えたため

足のつりは、年齢を重ね、筋力が衰えたことが原因でも起きます。加齢で筋力が衰えるのは、筋肉の量が減るからです。

年をとってくると、血行不良・冷え・水分不足といった多様な要因も起きやすいため、より足がつりやすくなります。

(4)別の病気にかかっているため(病気が原因の場合)

足がつるのは、誰でもあることなので、たまに起きる程度ではそれほど気にしなくても大丈夫です。

しかし、つりが頻繁に起きるような場合には、何か大きな病気と関連がある場合もあります。この場合には、早めに病院にかかるようにしましょう。

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4)足がつる場合に考えられる9つの病気

普段から頻繁に足がつるような場合には、筋肉疲労・睡眠不足・血行不良・冷えなどの一時的な症状とは異なって、何か大きな病気と関連して起きている場合もあります。

足がつる以外に、気になる症状が他にも起きていないか、確認してみましょう。

(1)放っておいたり悪化する症状

足がつる状況がさらに悪化するものとしては、肉離れ・筋肉断裂があります。

以下のような症状が起きた場合には、肉離れ・筋肉断裂を起こしている可能性があるので、病院で診てもらった方がよいでしょう。行くべき病院は、整形外科です。

・歩くのもつらいほどの痛みが長く続く場合

・つっている場所を触るとさらに激痛が起きる場合

(2)糖尿病

糖尿病の場合に、血糖値が高い状態が続いていると、結果的に電解質のバランスが乱れ、それが原因となって足がつることがあります。

(3)脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)

脊柱管狭窄症は、脊柱管を構成している組織が変形してしまうことで脊柱管が狭くなり、脊柱管を通っている神経や血管が圧迫され、神経に悪影響を与えるものです。

(4)肝硬変

肝硬変の場合、肝臓が持つ重要な働きである解毒の働きが、上手に回らなくなるとミネラルバランスが崩れてしまい、足がつりやすくなります。

(5)脳疾患(脳梗塞、脳腫瘍、くも膜下出血など)

脳は、神経を通して、筋肉を動かすために電解質の放出量・腱の動きなどについて、細かく指示を出しています。

ところが、脳疾患にかかると、脳から神経への指示伝達経路にも悪い影響を与えます。結果的に指示がうまく伝わらなくなり、足をつりやすくなります。

(6)癌

癌の場合、癌化した細胞が周囲の細胞を破壊し、血流障害を起こします。血流障害が起きると血行不良となりますから、結果として足がつりやすくなります。

(7)心臓病

心臓病の場合、血流量に悪い影響が出ます。血流量が減ったり安定しない場合、筋肉細胞の代謝がうまくいかず、結果的に、足がつりやすくなります。

(8)動静脈瘤(どうじょうみゃくりゅう)

動静脈瘤の場合、血管に大きな血栓ができた結果、血液の流れが悪くなってしまいます。血液の流れが悪くなると、血流障害が起きます。その結果、足がつりやすくなってしまいます。

(9)更年期障害

更年期障害の場合にも、足がつることがあります。

更年期障害は、40代半ばから60代前半の人がなりやすい様々な体調不良の総称です。女性がなるイメージがありますが、女男性にも症状は現れます。

更年期障害は、加齢によってホルモンバランスが乱れた結果、様々な体調不良が引き越されるものです。

ホルモンバランスの乱れが起こると、代謝が悪くなります。その結果として、足がつりやすくなります。

5)足がつる場合に自分でできる2つの対処法

足がつった場合に、自分でできる対処法を知っておくと、実際に足がつっても焦らずにすみます。

ここでは、つった場合即座にできる対処法と、その後鈍痛が続いているような場合に行ったほうが良い対処法の2つに分けて説明します。

(1)激痛の時

・力を抜き温める

基本的には足の力を抜いて、つってしまっている筋肉の緊張を和らげるようにします。毛布などかけるものがあればつったところにかけてあたためるようにするとよいでしょう。

そうすることでつった筋肉がほぐれ、血行が良くなります。そうすれば、痛みも和らぎます。また、つった部位は、冷やさず、温めるようにします。

・姿勢を楽にする

立っていられる場合でも、無理をせずに楽な姿勢になりましょう。つった部位が太ももの場合には、マッサージをして筋肉をほぐすようにしましょう。

また、足の裏がつってしまった場合には、痛みがおさまるまで、足の裏にそれ以上の負担がかからないよう、楽な姿勢になるようにします。

・椅子に座るか横になる

特に運動中につってしまった場合には、脱臼や捻挫、骨折といった怪我を負ってしまっている可能性もあります。

そのまま負担がかかる状態にしていると、悪化してしまう可能性もあるので、可能な限り、横になるか椅子やベンチに座るようにして、つった足を地面から離すようにしましょう。

(2)鈍痛が続いている時

激痛がおさまっても、まだ鈍痛が続いている場合は、再び激痛がおこらないように、注意します。

・血行不良の解消・水分補給

まず、筋肉疲労・運動不足・血行不良・冷え・水分不足といった足のつりの原因となる状態を避けます。

・マッサージ

そして、お風呂に入った時には鈍痛が続いている部位を軽くマッサージすると良いでしょう。

・ストレッチ

時間がある時には、痛い部分を軽くもみほぐしたり、ゆっくりとストレッチをすることで、筋肉の緊張をほぐし、痛みを和らげるようにすると良いでしょう。

Man having leg massage

6)足がつる場合へ効果的な9つの食材

汗によって失われた水分とミネラル分を補給するのには、スポーツドリンクが便利です。運動をする時にはスポーツドリンクを持ち歩くようにしましょう。

これとは別に、普段の生活から、足がつるのを防ぐためにできることをご紹介します。

マグネシウム・カリウム・カルシウム・ナトリウム・ビタミンB1、タウリンが不足すると、足がつる原因となります。

したがって、これらの栄養素を摂取できる食べ物をとると良いでしょう。

具体的な食材としては、以下のものをとると良いでしょう。

(1)納豆

(2)ほうれん草

(3)アーモンド

(4)ピーナッツ

(5)牛乳

(6)

(7)豚肉

(8)豆類

(9)貝類・魚・イカ・タコ等の魚介類

これらの食材をバランスよくとることが難しい場合には、サプリメントや漢方薬を使って、補う方法でも良いでしょう。

ただし、この場合には、1日の目安摂取量を守り、摂取しすぎないように注意して下さい。

7)足がつる症状が気になる場合の2つの検査方法

足がつる症状は、誰にでも起きるものなので、たまに起きる分にはそれほど気にする必要はありません。ただ、頻繁に足がつるような場合には、何か大きな病気にかかっていて、その影響で足がつるケースもあります。

こうした重要な予兆を見逃さずに、少しでもおかしいと思ったら、病院で診てもらうことが病気の早期発見に繋がります。

もし足が頻繁につって、他にも以下のような症状が出ている場合や、足がつったままなおらない場合には、専門医に診てもらうようにしましょう。

・喉が渇く

・手足がしびれる

・歩行障害(痛くて歩けない等)

・腰が痛む

・足がむくむ

・片方の手足が麻痺する

・言葉がもつれてうまく話せない

具体的には、下記のように内科か整形外科で診てもらいます。

(1)内科の受診

検査をしてもらう場合には、まずは内科で血液検査をしてもらうと良いでしょう。血液検査は数千円でできます。

(2)整形外科での受診

また、上記のような症状がなくても、ずっと足がつったままでいっこうに痛みがおさまらない場合には、整形外科の専門医に診てもらうようにしましょう。

8)足がつる症状への2つの治療方法

検査を受けた後の治療法は、大きく分けて内科的治療法と外科的治療法にわかれます。

(1)内科的治療

内科で血液検査をしてもらうと、何かの病気の疑いがある場合には、その専門の科を紹介してもらえます。基本的にはその紹介に従うことになります。

たとえば、血液検査の結果、糖尿病の疑いがあれば、糖尿病に特化した検査を受けます。具体的には、血糖値・尿糖値の測定、ブドウ糖の負荷試験、特定健康診査などです。

脳梗塞、脳腫瘍、くも膜下出血などの脳疾患の疑いがあれば、脳ドックを受けます。

癌の疑いがある場合には、癌検診を受けます。また、更年期障害の場合には、ホルモン注射をしてもらう治療法が有効です。

(2)外科的治療

また、整形外科で診てもらった結果、肉離れや筋肉断裂などの場合には、その治療を受けることになります。痛くて歩けない場合には脊柱管狭窄症の疑いがありますから、専門外科で診てもらいます。

Doctors who have medical records and doctors have a tablet

9)足がつる症状へ未然にできる6つの予防ポイント

(1)疲れをためないようにする

疲れがたまると筋肉が緊張してしまいます。筋肉が緊張すると、足がつりやすくなります。

足がつる症状を未然に防ぐには、まずは疲れをためないようにすることが大事です。

(2)ストレスをためないようにする

ストレスをためてしまっても、疲れがたまった場合と同様、、筋肉が緊張してしまいます。その結果、足がつりやすくなるのは疲れの場合と同じです。

心身ともに疲れをためこまないことが大事です。

(3)体を冷やさないようにする

体を冷やすと、血行が悪くなり、足がつる原因となります。

特に冷え性の人は、常に足が冷えないように注意しましょう。具体的には、ゆっくりとお湯に浸かるようにして、体を冷やすような食べ物、冷たい飲み物を避けるようにします。

体を冷やすものは、アルコールやカフェインなどです。

(4)水分不足を避ける

汗や尿は、水分だけでなく電解質(イオン)も体外に出してしまいます。この電解質が少なくなると、足がつりやすくなります。

水分が足りなくなったら、水分を補給すると共に、失われた電解質も補給するようにしましょう。

(5)定期的に適度な運動を行う

筋肉が衰えてしまうと、足がつる原因となってしまいます。筋肉の衰えを防ぐ為には、定期的に適度な運動を行い、筋力をつけるようにすると良いでしょう。

ただし、汗のかきすぎには注意します。汗をかきすぎると、マグネシウムやカルシウムなどが失われ、足がつりやすくなってしまいます。運動は適度に、が大事です。

(6)ストレッチを行う

筋肉は何かと日常生活の影響を受けて、緊張してしまいます。この緊張状態を長く続かせないようにすることが大事です。筋肉の緊張をほぐすためには、ストレッチを行いましょう。

特に入浴後に軽いストレッチを行うと効果が高いので、習慣にすると良いでしょう。



今回のまとめ

1)足がつる5つの種類とは

2)足がつる場合の2つの症状とは

3)足がつる場合の考えられる3つの原因とは

4)足がつる場合に考えられる9つの病気とは

5)足がつる場合に自分でできる2つの対処法とは

6)足がつる場合へ効果的な9つの食材とは

7)足がつる症状が気になる場合の2つの検査方法とは

8)検査後の2つの治療方法とは

9)足がつる症状へ未然にできる6つの予防ポイント