問診をしてカルテに記入をする女性医師

腰が痛い症状にも、部位や症状によって様々な原因が考えられます。腰の痛みには内臓疾患も関わっているケースや、神経の障害など、筋肉や骨以外の場合もあります。今回は座ると腰が痛い場合の原因、考えられる病気、治療方法などをお伝えします。






座ると腰が痛いのはなぜ?気になる3大原因と対処方法


1)座ると腰が痛い人に共通する生活習慣

(1)姿勢習慣

人間は、各行動での姿勢が重要となります。姿勢に歪みが発生すると、座った際の腰への負担がとても強くかかってしまいます。その結果、腰の骨の組織群が損傷を起こし慢性的な痛みに繋がります。歪んだ姿勢というのは具体的に、左右どちらかに座った際の体重をかけているなどのこととなっており、習慣的に行っていると気が付きにくいため、心当たりのある方は、家族の人や友人に座った時の尻から背骨にかけての姿勢を観察してもらうことをお勧めします。

座り続けているような方は、姿勢が固定されることが多いため疲労が溜まりやすく座ると腰が痛いという症状につながることが多くあります。改善方法としては、1時間に1度は必ず立ち上がってストレッチを簡単に行うと良いとされています。

(2)食習慣

座ったときに腰が痛いという方は、食習慣の影響で骨が脆くなっている可能性があります。ここでは、健康と座ると腰が痛むという方の症状が改善される効果を持つ良いバランスの食習慣についてご紹介させていただきます。

・カルシウム

骨を強化するためには、カルシウムを積極的に摂ることが大切となります。しかし、牛乳などの乳製品だけでは効率の良い摂取の方法とは言えず、煮干などの小魚や乾物になった魚をフレークなどにして摂取する方法が日本人にとって馴染み深く、毎日食べても飽きない方法となっています。

・一汁三菜

この食事形態は誰であっても耳にしたことがあるでしょう。具体的には、煮干しで取った出汁を野菜などを積極的に入れた味噌汁したもの。お茶碗一杯分の白米にカルシウムの入っているふりかけをかけたご飯の主食。魚もしくは肉を使って作った主菜,野菜を使ったサラダなどが副菜,果物を使用した一品でお食事を構成しますと、座ると腰が痛いというような症状を改善する効果を発揮しますので、是非ご参考になさってください。

(3)運動習慣

座ったら腰が痛いという方の症状は、運動不足に陥っていると起こりやすくなります。また現代社会に生きる私たちは、デスクワークが主流となっていることも関連として存在します。デスクワークをする機会が多いと、1日近くの時間を固定した姿勢で過ごすなどで、運動する時に使う筋肉の衰えが早く進んでしまいます。姿勢習慣と繋がって、運動する機会がなければ筋肉が萎縮し腰を支えるための力を失っていきます。結果的に、姿勢の歪みと運動不足が並行して座った時の腰と痛みへと発展していきます。

また、重いものを持つなどが多い方であれば腰に力を入れてしまいその蓄積により座った時の腰が痛いという症状に繋がります。力を入れる際のコツをご紹介させていただきます。まず、膝を曲げて物体に上半身を近づけることから始めて物は腕に力を入れた時に掴みます。その後,力を膝と腕に集中させて持ち上げる。この工程が最も腰に負担をかけずに重いものを持ち上げる方法となっております。これにより、腰に負担を蓄積させずに済むため座ると腰が痛いというような症状が軽減されると見込まれます。

2)どんな症状が現れる?座ると腰が痛い場合の症状とは

座ると腰が痛いという方は、立っている方が身体全体にも負担が少ないためらくという意見が多いようです。

(1)しびれるような痛み

これは、腰からお尻にかけて痺れを伴う痛みが症状となっています。上記の症状を感じる方は、早急に整形外科などを受診することをお勧めします。この病気は、椎骨と呼ばれる部分の間に挟まっている椎間板と呼ばれるクッション材が姿勢の悪化などにより飛び出すことで、神経を圧迫させるものとなっております。これが、座ると腰が痛いという症状に繋がります。

放っておくと半年以上座るたびに、腰から下にしびれる痛みが生じることがあり、それが原因となって姿勢が乱れる恐れがあります。ヘルニアは処置が難しいですが、摘出手術の他に投薬をしながら姿勢維持と食生活の改善により治ることも多いので、医師との相談の上治療法はじっくり考えてみることをお勧めします。

(2)筋から痛む

この痛みは、筋肉が硬直して起こるものとなっております。筋肉が固まっている所に、運動をして身体を動かそうとすると脚部と腰部をつなぐ腰にある筋肉に負担をかけることになります。それにより、筋が痛み座った時にも緊張が取れず痛みが生じるのです。日頃から座って過ごす方は、1時間に1度は身体を伸ばす運動をして筋肉をほぐしていくことをお勧めします。

Doctor examining his patient pelvis

3)なぜ痛みが現れる?座ると腰が痛い場合の3大原因

(1)長時間の固定姿勢

先程ご紹介した通り、現代の日本ではデスクワークが主流となっているため身体が硬直を起こし、腰への重力がかかってしまいます。その事により、座った時の腰の痛みへ繋がります。解消するためには、デスクワークの際には1時間に1度は必ずストレッチを行い身体の特に腰椎骨や腰の筋肉をほぐすイメージで動かしましょう。

(2)ヘルニア

先ほどもご紹介したように、椎間板が椎骨にはみ出して神経圧迫をして腰からお尻にかけてしびれるような痛みが出てきてしまいます。そこから、座った時に腰が痛いという症状の原因につながってしまいます。ヘルニアは、経過を見ながら治療法を探していく保存療法というものが使われることが多くなっています。しびれるような痛みを感じている人は、整形外科などの専門医に診てもらいましょう。

(3)姿勢の歪み

姿勢の歪みには様々な種類があります。主に『猫背』や『左右のバランスの歪み』などがあります。姿勢が歪みますと、座った時に腰へ過度な負担がかかっていきます。猫背に関しては、成長期に行っていますの正常な臓器の発達を妨げる恐れがあり、成長してからであれば、消化器官が弱っていく恐れがありますので、座った時の腰の痛みへつながっていきます。

また、左右のバランスの歪みにつきましては脚部を支えている腰の筋肉のバランスが崩れていきます。左右のバランスの歪みを発見するためには、友人などに椅子に座った時の姿勢を後ろから確認してもらいましょう。姿勢の歪みは、整体の先生などにマッサージを受けて徐々に軽減していきましょう。

4)試せる処置はある?症状へ試したい対処方法

(1)温める方法

対処法の一つとして、温めることが挙げられます。具体的には、半身浴をじっくり行うことが手軽な方法ですが、専門的な方法についてもご紹介させていただきます。民間療法としては、半身浴を行うなどが効果的となっています。また、腹巻をして睡眠を摂るというのも効果的となっています。専門的な方法としては、整体に通って灸治療や針治療を行うと身体の血行を改善し、座った時の痛みや慢性的な腰痛の改善につながります。一度、お近くの整体院を訪ねてみることもお勧めします。

(2)ストレッチ

対処法の一つとして、ストレッチを行うことも効果的となっています。ポイントとしては、デスクワークをしていて肩でも腰でも凝っていると感じた時に簡単なストレッチを行うと良いでしょう。方法としては、以下のようになっています。

1.手を頭の後ろに組み、前後左右に上半身を捻る。

2.これを1回5セット行う。

これを行うだけで、腰の筋肉を解すことにもつながります。また、ストレッチを行うことで頭を活性化することにもつながり、座った時に腰が痛いという症状の改善と、仕事の効率が良くなることが見込まれます。

(3)ツボ

ツボというのは、身体の一部分を押すことで血行をよくする効果があり、座ると腰が痛いという症状の改善につながります。

・陽腿点(ようたいてん)

このツボは二つで一つのツボとなっています。場所としては、人差し指と中指の間から手の甲の中心あたりに下がった部分にある骨の境目部分と、薬指と小指の間から手の甲の中心あたりに下がった部分にある骨の境目部分となっています。片手の親指と人差し指で、この二つのツボを挟むようにして押し揉むことで効果が得られます。

・大腸愈

このツボは、左右にある骨盤の大きな骨のラインにあります。背骨の中心から、左右に指二本分離れている部分となっています。腰骨に人差し指がかかるように手を置いて、両手の親指で押すことで、座ると腰が痛いという症状を血行が良くなって改善することにつながります。

Networking

5)座ると腰が痛い場合の座り方のポイント 

手順としては以下のようなものになります。

(1)椅子の座面近くに立ち、天井を見ながら膝を曲げて腰を座面に下す。

※天井を見ることは、背筋を伸ばすことにつながるため案外重要な点となっています。

(2)背もたれの近くにお尻を置くことをイメージしながら、背筋を伸ばすことを意識して座る。

※背筋を伸ばすことを意識することは大切ですが、腰に疲労を貯めることは禁物ですので、無理をせずできる範囲で座りましょう。

6)症状が続く場合は注意!考えられる2種類の病気

(1)腰部脊柱管狭窄症

人体には、頸椎から腰椎にかけて伸びる脊柱管(一般的には背骨)があります。背骨には多くの神経が通っています。腰椎と呼ばれる腰部を組織する部分とその腰椎の間に存在する椎間板と呼ばれる部分に異常が起きると、周辺の神経を圧迫し、座った時の痛みとして現れてきます。治療の手順としては、整形外科にてレントゲン撮影を行います。この病気は神経を圧迫して起こるため、脚部の反射を測定して診断を行います。具体的な治療法は、薬や神経ブロック治療を行います。これらの処置により症状は改善され、座った時のひどい痛みなどが解消されることが見込まれます。

(2)骨粗鬆症

この病気は、ホルモンバランスの乱れや栄養不足により起こり、その影響は座った時の腰の痛みにつながる恐れが出てきます。骨粗鬆症は、年齢を重ねることにより不足するカルシウムを骨や歯から取り出して健康維持をするために使用します。それにより、カルシウム不足となった骨は脆くなり骨折などを起こしやすい身体になってしまいます。若いころからの運動習慣の充実や、無理なダイエットを避けて、一汁三菜を整えた健康的な食生活を心がけましょう。

7)専門家での受診を!気になる場合にすべき検査方法

(1)深部腱反射テスト

この検査方法は、脊柱管内に通っている脊髄を介して情報が帰ってくる性質を利用し、どの部分の反射が欠如しているかを検査します。

・膝蓋腱反射

座った状態で、膝下を打鍵鎚で軽くたたき、反射がなければ腰椎間板ヘルニアの疑いがあります。

・アキレス腱反射

先ほどと同様、アキレス腱を叩き、反射がなければ線椎間板ヘルニアの疑いがあります。

(2)画像検査

この検査は、原因を視覚的に確認するために行う検査となっています。

・X線検査

脊椎の歪みや、姿勢の歪みを視覚的に捉え、骨の状態を確認するために行います。腰骨などを詳しく見ることができ、座った時の腰の痛みの原因を突き止めることが出来ます。

・MRI検査

この検査はX線検査では写りきらない軟骨や靭帯、筋肉や神経の異常を早期発見することが見込まれます。この検査は物理的な異常より、骨格の部位に着目して検査を行うため座ると腰が痛いという症状を医師に相談することで、効率的で的確な指導を行ってくれますので、お勧めです。

Woman lying down

8)専門家で行われる可能性のある治療方法

ここでは、座ると腰が痛いという症状がある際に、行われる治療法をご紹介させていただきます。また、この後ご紹介する治療法は整体院や整形外科などで受けられますのでお近くの治療院を訪ねると良いでしょう。

(1)カイロプラクティック

この治療法は、脳とつながっている重要な部分である背骨の周辺神経に刺激を与えることで座った時の腰の痛みを解消することが見込まれます。骨盤矯正を目的として行われるため、日常生活での姿勢矯正や身体の血行改善で冷え性の改善にも効果があります。しかし、この治療法はまだ保険適用が認められていないため、信頼の厚い治療法であると同時に自己責任がかかってくる治療法ですので、自身の判断で行いましょう。

(2)鍼灸

この治療法は、東洋医学の中で漢方薬と同等の信頼と効果を持つ伝統的なものとなっております。整体院などで、適切なツボに鍼灸をしてもらうことで血行改善効果や神経痛改善の効果がありそれにより座った時の腰の痛みを解消されることが見込まれます。カイロプラクティックと違い、日本での保険適用も認められていますので手軽にできる治療法として注目されています。

9)要チェック!腰の痛みへの効果的なグッズとは?

(1)8の字状のクッション

長時間のデスクワークをなさっている方が多い現代で、効果的と言われているグッズとして広く愛用されているのが、『8の字状のクッション』です。この形状のクッションは、お尻に敷いておくことで腰への負担を軽減する効果があります。また、背もたれにもクッションがかかるので無理に力を入れずに背筋を伸ばし姿勢矯正に役立ちます。

(2) バランスシート

このグッズは、裏面が球体になっており腰をカバーする形の椅子型のものになっております。バランスを意識して取ることにより、体幹を鍛える効果と座ると腰が痛いという症状の改善も見込まれます。腰への負担を減らすことができるグッズとなっております。

10)日常生活から整えよう!座ると腰が痛い症状への予防方法

(1)食習慣

食習慣では、カルシウムを様々な食材より摂取することを重要視して生活していくと座ると腰が痛いという症状の改善につながります。日本人には、牛乳よりカルシウムを摂取することは生活習慣上難しいため,肉や魚,野菜や炭水化物であるご飯などの多数の栄養素と一緒に取り入れると良いでしょう。また、日本人に慣れ親しんでいる和食を基本とする食事を1日3食行うだけで、座ると腰が痛い症状の改善の他に健康維持にもつながります。一汁三菜を、手作りだけではなくスーパーマーケットなどのお惣菜を利用しながら自分の身体に効果的に栄養摂取が可能となります。

(2)運動習慣

運動習慣では、デスクワークの疲労解消のためにも1時間に1度は簡単なストレッチを行いましょう。また、先程ご紹介したグッズを使用するなどして体幹を鍛えることで骨盤をしっかりとすることができますので、オススメとなっています。朝日の出ている間に簡単にランニングを行うことで、健康維持と座った時の腰の痛みを解消することが期待できます。

(3) 睡眠習慣

睡眠をとることで、代謝を改善し血行を良くする効果を発揮し座ると腰が痛いという症状を解消することが見込まれます。時間としては、6時間以上の睡眠をとることと0時を過ぎる前には床に就くことで、健康的な生活と腰を休ませて昼間の痛みを軽減する効果がありますのでオススメとなっております。






今回のまとめ

1)座ると腰が痛い人に共通する生活習慣

2)どんな症状が現れる?座ると腰が痛い場合の症状とは

3)なぜ痛みが現れる?座ると腰が痛い場合の3大原因

4)試せる処置はある?症状へ試したい対処方法

5)座ると腰が痛い場合の座り方のポイント 

6)症状が続く場合は注意!考えられる2種類の病気

7)専門家での受診を!気になる場合にすべき検査方法

8)専門家で行われる可能性のある治療方法

9)要チェック!腰の痛みへの効果的なグッズとは?

10)日常生活から整えよう!座ると腰が痛い症状への予防方法