ドクターの話を聞く患者

左の腰が痛い場合、内臓疾患や骨の異常が原因かもしれません。接骨院などに通ってもなかなか良くならない場合は、病気の可能性も考えられます。今回は左の腰が痛い場合に考えられる原因や病気の可能性、その治療方法などを紹介します。



左の腰が痛い・・!考えられる6種類の病気と治療法とは


 1)どんな症状が現れる?左の腰が痛い場合の代表的な症状

(1)動けなくなるほどの激しい痛み

患部が赤く腫れている・安静にしていても痛む・患部を叩くと非常に痛むなど。

(2)鈍い痛みが慢性的に長く続く

腰が重い・コリやだるさ・違和感・不快感など。

(3)特定の動作や姿勢によって痛む

前かがみなる・腰を後ろに反らせると痛みを感じる・安静にしていると痛みが和らぐ傾向にあるなど。

(4)その他の症状を伴う

股関節・下半身にしびれがあるなど。

2)考えられる原因とは?左の腰が痛い場合の6大原因

(1)内臓疾患

腎臓・膵臓・尿路・腸など体の左側にある臓器に異常があると腰の左側に痛みを感じることがあります。急な激痛や慢性的に続く痛み、体勢を変えても痛みが治らないなどの場合は内蔵疾患の疑いがありますので、病院を受診するようにしましょう。

(2)骨の異常

長年の腰への負担や老化が原因で椎間板が変形するなどして骨が周囲の組織を刺激して痛む場合や、骨が細菌感染によって化膿したり、腫瘍によって圧迫されてい痛んだりします。

(3)筋肉疲労

加齢とともに筋肉は衰え、疲労も溜まりやすくなります。今まで耐えてきた負荷に耐え切れず、痛みを発症しやすくなります。

(4)姿勢による負担

慢性的に腰の左側だけが痛む場合、左側の腰に負担がかかりすぎて痛みを引き起こしている場合が大半です。普段の姿勢・日常の中でのクセ・冷え・筋肉の緊張など生活習慣を見直すことが必要になります。

(5)ぎっくり腰

重たいものを持った時やごみを拾おうと中腰になった時など腰に急激な負荷がかかったり、疲労が蓄積されたりして起こります。

(6)椎間板ヘルニア

左の腰が痛む場合、椎間板ヘルニアが左側にあり、神経が圧迫されている可能性があります。

Psychotherapy

3)症状が続く場合は要注意・・考えられる6種類の病気

(1)腎臓疾患

腎臓に疾患がある場合、体の左側に腰痛が表れる場合があります。また、発熱・疲労感・吐き気・血尿・頻尿などの症状を伴う場合はすぐに病院を受診しましょう。

(2)尿管結石

尿管結石が原因のある場合、痙攣性の激しい痛みを感じると思います。また、吐き気・悪寒・発熱・血尿などの症状を伴う場合はすぐに病院を受診しましょう。

(3)膵炎(すいえん)

膵炎はみぞおちのあたりに激しい痛みを感じるのが特徴ですが、背中にも痛みが表れる場合があるので、腰痛と勘違いすることもあります。吐き気・嘔吐などの症状を伴う場合は早めに病院を受診しましょう。アルコール類を良く飲む人は特に注意が必要です。

(4)骨粗鬆症

直接腰痛の原因となることはありませんが、骨が脆くなり骨折してしまっているかもしれません。妊娠後や閉経後の女性、高齢者などは注意が必要です。

(5)転移性骨腫瘍

腫瘍が骨に転移した場合、骨に激しい痛みを感じることがあります。特にがんの治療を過去に行ったことがある人は、自分で腰痛だと判断せず、すぐに病院を受診しましょう。

(6)女性疾患

子宮内膜症・子宮筋腫・卵巣のう腫・卵巣がんなどが原因で左腰が痛む場合もあります。

4)試せる応急処置とは?行いたい対処方法

(1)冷やす

激しい運動をした後などの筋肉炎症の場合は冷湿布や氷などで冷やしてあげます。

(2)温める

慢性的に痛みを感じる場合は、腰を温めるために30分程ゆっくり入浴しましょう。

(3)座ったままでの腰ストレッチ

椅子に腰掛けたまま、右足首を左膝に乗せます。そのままおへそを足につけるような感覚で体を前に倒します。そのまま5~10秒体勢をキープして下さい。反対側の足でも同様に行います。

(4)ボールストレッチ

触ってみて痛い箇所を見つけたら、テニスボールの上にその箇所を乗せて、ゆっくりと刺激するようにストレッチします。痛気持ちいいと感じるくらいが丁度良い強さです。

(5)ツボを押す

左の腰が痛む場合には「源泉」という足ツボが効果的です。足裏の親指の付け根から少し人差し指側にスライドしたあたりにあるツボです。両手親指を使って強めに揉みましょう。

5)治まらない場合は専門家での受診を!試したい検査方法とは

痛みが激しく、安静にしても改善されない場合は、整形外科もしくは外科を受診しましょう。

(1)問診・理学的検査(視診・打診・触診など)

痛いみの経過や症状などを伺います。また患部に異常がないかを確認します。

(2)尿検査

尿に含まれる成分を調べ、内臓の異常や腎臓の病気、尿路結石などの可能性がないか調べます。

(3)血液検査

腕から注射器で血液を採取し、体内での炎症や細菌感染、組織破壊などの可能性を調べます。

(4)画像検査

レントゲン・MRI・CT・内視鏡検査・超音波検査など。視診、触診などの段階で詳細な検査が必要だと判断された場合などに行われます。

(5)生体組織診断

専用の細い針を用いて、細胞の組織を一部採取して検査する方法です。主に細菌感染やガン化が疑われる場合に行われます。レントゲンを行えば5000円前後、MRI検査を行えば10000円前後が目安になるなど、検査内容によって費用は変わってきます。

Chiropractor and patient looking at a model of a spine

6)病院で行われる可能性のある治療方法とは?

(1)薬物療法

最も一般的な治療法で、痛みの種類や症状によって鎮痛剤・抗菌薬・消化酵素薬など、様々な薬剤を使い分けます。

(2)神経ブロック

局所麻酔薬やステロイド薬を神経や周辺に注射し、痛みの伝わる経路をブロックする方法です。薬物療法と併せて複数回実地するのが一般的です。

(3)手術

背中を5センチほど切開して、神経を圧迫する背骨の一部や椎間板ヘルニアを切除したり、内視鏡を使って結石を除去するなどの治療を行います。

7)日常生活から改善を!日頃から気をつけたい予防ポイント

(1)姿勢の見直し

足を組んだり、だらしない姿勢で長時間過ごすと体が歪んでしまうので、デスクワークの方などは1時間毎に10分ほどの休憩をとるようにしましょう。できれば立って伸びをしたり、少し歩くなど体を固めないようにしましょう。

(2)体の冷えの解消

冷たい物を摂り過ぎない。足や腰やお腹を冷やさない。半身浴をしてリラックスしたり、日頃から下腹部にホッカイロを貼るなど、下半身の血行を良くすることで全身の代謝がアップします。

(3)ストレスの発散

7~8時間の充分な睡眠をとること。より良質な睡眠をとる為に寝る1時間前にはテレビやスマホの使用は控え、好きな音楽を聴いたり読書をするなどして脳をリラックスさせましょう。

また、考え方を柔らかくする、運動をする、好きな本や映画を見る、美味しいものを食べるなど自分に合ったリラックス方法を見つけておくことも大切です。

(4)食生活の見直し

肉類や脂肪の多い食事や塩分・糖分の多い食事を摂る機会が多い方は外食やコンビニ食を減らし、野菜を中心とした食事を摂るように改善していきましょう。ビタミンDやカルシウムを積極的に摂ることで骨粗鬆症の予防にも繋がります。

(5)適度な運動

体操・ヨガ・ウォーキングなど習慣に出来る運動を取り入れて、継続して行うようにしましょう。



今回のまとめ

 1)どんな症状が現れる?左の腰が痛い場合の代表的な症状

2)考えられる原因とは?左の腰が痛い場合の6大原因

3)症状が続く場合は要注意・・考えられる6種類の病気

4)試せる応急処置とは?行いたい対処方法

5)治まらない場合は専門家での受診を!試したい検査方法とは

6)病院で行われる可能性のある治療方法とは?

7)日常生活から改善を!日頃から気をつけたい予防ポイント