足の施術を受ける患者

かかとは身体の中でも毎日負担がかかる場所ですが、ケアを怠りがちな場所でもあります。かかとが痛いと感じても、病院に行くほどなのか自宅ケアで十分なのか気になるところですよね。今回はかかとが痛い時に考えられる病気と原因、その対処法をご紹介します。



かかとが痛いのはなぜ?気になる7大原因と病気のリスク


 1)症状のチェックを!かかとが痛い場合の6つの症状と特徴の違い

かかとの後ろが痛む・かかとの内側が痛む・かかとの外側か痛む・かかとの裏が痛むなど。かかとの痛む箇所によって病気や原因が違ってきます。その他ふくらはぎがパンパンにむくんだり、かかとの皮が硬くなってくるなどの初期症状も見られるようになります。ズキッと激痛が走ったり、ジンジンと熱を持っているように感じたり、ある動作をする時に痛んだり、慢性的に痛みがあるなど、人によって症状も様々です。

(1)歩くと痛む

(2)触ると痛む

(3)熱感や炎症がある

(4)足の裏がしびれる感じがする

(5)寝起きで歩く時の一歩目が痛い

(6)足の裏や指の付け根に違和感がある

2)なぜ痛くなるの?かかとが痛い場合に考えられる7大原因

(1)過度の運動

ジョギングやテニスなど、足裏への刺激が大きいスポーツを毎日行っていると、足に疲労が溜まって痛みを生じる原因となります。

(2)長時間の立ち仕事

仕事上、長時間立ちっぱなしであったり営業職で歩くことが多いなど、足裏をよく使うことが多い人は足裏への負担が大きくなります。

(3)冷え性

特に足の部分が冷えやすいと筋肉が硬くなって弾性が失われます。弾性が失われると足への衝撃が直接響き、痛みを感じる原因となります。

(4)歩き方に癖がある

かかとから地面に強く叩きつけて歩く・重心がかかとに片寄っているなど歩き方に癖があると痛みを引き起こす原因になります。

(5)急激な体重増加

短期間での大幅な体重増加はかかとへの負担が大きくなり、痛みを引き起こします。

(6)疲労骨折

ジョギングなどを行う際、路面が硬かったり、ジョギングシューズの衝撃吸収が少ないと、かかとへの負担が大きくなり疲労骨折の原因となります。疲労骨折は自然治癒しますが、痛みを感じるときはとにかく安静にしましょう。

(7)乾燥によるガサガサやひび割れ

かかとの皮膚が硬化し、皮がめくれると痛みを感じるようになります。乾燥しやすい冬場や加齢、水虫などが影響して起こります。

3)試してみたい!症状へのマッサージ・ストレッチ法

(1)足裏のストレッチ

1.椅子に座り痛い方の足を反対側の太ももの上に乗せます

2.手でつま先を掴み、10秒程度反らします。

3.両手で足裏を揉みほぐします。

4.朝・昼・晩、3セット行うようにしましょう。

(2)ふくらはぎのストレッチ

1.3~5センチ程度の厚さの台(電話帳や雑誌などでも良い)につま先を乗せます。

2.壁など安定したものに掴まって、かかとを床につけたまま10秒間立ちます。

3.足首が伸びていることを確認しましょう。

(3)テニスボール使ったマッサージ

1.テニスボールをかかとのちょっと前で踏みます。つま先は地面につけず、足先を真っ直ぐ前に向かせます。

2.背筋を伸ばして正面を向き、膝を伸ばして姿勢を正します。このまま足裏のツッパリ感が緩むまで30~40秒程ゆっくりと深呼吸します。

3.ボールを親指の付け根の下に移動し、かかとを地面につけたまま2.を行います。

4.ボールを人差し指・中指・薬指の根本に移動し、かかとを地面につけたまま2.を行います。

5.かかとを地面につけたままボールをペダルを踏み込むように踏みます。足先と膝が同じ向きになるように注意します。膝は曲げてもOKです。

6.かかとを地面につけたまま足首を使って、親指~小指にかけて扇形に転がします。

7.つま先を地面につけて、ボールをかかとのちょっと前に置き、左右にグリグリと踏みます。

8.反対側も同様に行います。

Masseur massaging a customer

4)その他にできることは?症状への5つの対処方法

(1)休息をとる

痛みが治るまでスポーツはしない、なるべく仕事量を減らし足を休めましょう。

(2)足を温める

半身浴や足湯などで足をよく温めます。室内ではブランケットを使用したり靴下を履くなどし、足を冷やさないようにします。

(3)インソールを使う

クッション性の高いインソールを自分の足の形に切って靴に入れると、足の裏にかかる負担が軽減されて症状が改善されやすくなります。

(4)外反母趾を治す

外反母趾の方は、自然とかかとに負担がかかる歩き方になってしまいがちなため、かかとの痛みの原因となってしまいます。まず外反母趾を治しましょう。

(5)かかとを冷やす

炎症が原因の場合は冷やしてあげることも重要です。その際、痛みが増すようであればすぐにやめて下さい。

5)症状が続く場合には注意・・考えられる4種類の病気とは

(1)足底筋膜炎

足低筋膜とは足裏のかかとの骨から足指の付け根までを覆っている部分で、足裏に負担がかかるときにバネのようにクッション的な役割を果たしてくれますが、過度の運動や立ち仕事などが原因で炎症が起こると痛みを生じるようになります。

(2)踵骨棘(しょうこつきょく)

かかとの骨が棘状に突出する病気です。朝の起き始めにかかとにチクチクとした痛みやズキンと響くような痛みを感じますが、時間が経つと症状が和らぐのが特徴です。進行すると激痛と共に骨棘と呼ばれるトゲ状の骨を感じます。

(3)坐骨神経痛

坐骨神経は腰の下から足裏に伸びる最も太くて長い末梢神経で、お尻や太もも、ふくらはぎに痛みや痺れが出るのが特徴ですが、かかと部分にも痛みや痺れが生じることもあります。

(4)アキレス腱滑液包炎

かかとと皮膚~アキレス腱の間に滑液包というものがあり、摩擦などによる刺激を軽減させるクッション的な役割を果たしていますが、何らかの原因により炎症が起きると、腫れや痛みを感じることがあります。

6)気になる場合は受診を!行うべき検査方法

まずは整形外科を受診し、原因を調べてもらいましょう。

(1)身体検査

問診や触診を行い、痛む箇所や病気や怪我の有無を診察します。

(2)放射線検査

X線撮影・CT検査・MRI検査など。骨に異常がないか、筋肉や腱、靭帯などの組織に異常がないかを調べます。

(3)筋電図検査

筋肉の活動性を調べるためのもので、痛みが病気のせいなのか、筋肉の収縮性の問題なのか、神経に異常が出ているのかを診断することができます。費用は初診で2000~3000円程度かかるのが一般的です。

Doctors who have medical records and doctors have a tablet

7)どんな治療が行われる?専門医で行われる可能性のある治療方法

(1)レーザー治療

神経や血液循環を正常に戻す作用があり、治癒力や免疫力を高める効果があります。注射が苦手という方でも安心して受けられる治療法です。

(2)超音波治療

超音波刺激によって、抗炎症・組織修復を促す治療法です。1秒間に数百万回のミクロマッサージ作用があり、筋肉痛や関節痛の鎮痛・軽減、筋萎縮の改善などの効果があります。

(3)キセノン光治療

温熱効果で血行を促進させ、組織修復を促す治療法です。キセノンが発する近赤外線を利用し、光による持続的な温熱効果で新陳代謝を促し、痛みや腫脹を改善します。

(4)装具療法

粘着式テープによるテーピングや足底アーチを支持する装具によって足をサポートし、足裏にかかる負担を軽減させるようにします。

(5)ステロイド注射

耐え難い痛みが続き、歩行困難な場合に限り施行されます。

(6)外用薬

湿布や痛み止め(消炎鎮痛剤)を用いて痛みを軽減させます。

(7)ツボ療法

1箇所につき30~40秒を目安に指圧やマッサージを行います。痛みが軽減するようであれば、1週間程度続けてみて下さい。

・「金門」外側のくるぶしの前下で、かかとから辿ってきて骨が終わるところのくぼみに位置するツボ。

・「水泉」内側のくるぶしの斜め後ろ下、かかとにあるツボ。

・「湧泉」土踏まずのやや上の中央、足の指を曲げて凹んだところに位置するツボ。

・「曲池」腕を曲げてひじの内側にできるシワの一番端っこに位置するツボ。

(8)整体やリハビリ

足根骨等のバランスを整えてアーチ形成の手助けを行ったり、足関節に正常な運動を持たせて体重のかかる位置を変化させ、正しい姿勢へと導く効果があります。整体院などは保険がきかないので、施術1回につき3000~5000円かかるのが一般的です。

8)生活習慣から予防を!かかとが痛い症状への4つの予防ポイント

(1)正しい歩き方をする

肩の力を抜いてリラックスし、姿勢を正して腰から前に出るイメージで、足は高く上げすぎずかかとで着地するように歩きます。親指で地面を蹴り、つま先は常に真っ直ぐになるようにします。

(2)靴選びは慎重に

フラットシューズやかかとの押さえがないサンダル、ソールが擦り減った靴などを履いていると、歩行時の刺激が大きくかかとへの負担も大きくなります。

(3)体重を適正体重に

肥満の場合、下半身への負担が大きくなるので、無理のないペースで良いので体重を落とすようにしましょう。

(4)ストレッチを習慣にする

入浴後などに足の裏やふくらはぎの軽いストレッチを行うようにしましょう。足に疲れを溜めないようにすることで痛みを予防する効果があります。



今回のまとめ

1)症状のチェックを!かかとが痛い場合の6つの症状と特徴の違い

2)なぜ痛くなるの?かかとが痛い場合に考えられる7大原因

3)試してみたい!症状へのマッサージ・ストレッチ法

4)その他にできることは?症状への5つの対処方法

5)症状が続く場合には注意・・考えられる4種類の病気とは

6)気になる場合は受診を!行うべき検査方法

7)どんな治療が行われる?専門医で行われる可能性のある治療方法

8)生活習慣から予防を!かかとが痛い症状への4つの予防ポイント