肩の施術を行うドクター

病院で肩関節周囲炎(四十肩・五十肩など)と診断された場合でも、レントゲンからは分からないことも多く、原因を突き止めるのはお医者様にも容易ではありません。

今回は肩の関節の痛みの原因・検査・治療・予防のポイントなどをお伝えします。 



肩の関節の痛みの5大原因!検査・治療・予防法


1)肩の関節の痛みの5つの代表的症状 

(1)朝起きたときに痛い 

(2)寝ている間も痛い 

(3)ズキズキとうずくよに痛い 

(4)腕を挙げる時に痛い 

(5)運動する時に痛い 

2)肩の関節の痛みの5大原因 

(1)外傷 

転んで手をついたときや、運動中にかかる外力によって、肩関節周囲の軟部組織(筋肉・腱・靭帯)などを損傷したり、また肩関節そのものの脱臼などによるものです。 

(2)使いすぎ 

野球の投球動作など、繰り返し同じ部位に負担がかかることによって靭帯が磨耗し、痛みとなって現れるケースです。オーバーユースなどといわれます。 

(3)加齢  

年齢とともに肩を支える筋力が低下し、肩周りの栄養状態が悪くなることによって、肩関節周囲に支障が出ることがあります。 

(4)肩コリ 

デスクワークなど、症時間の同一姿勢での作業による肩こりが慢性化すると、肩関節周囲の健康が悪くなり、また肩関節自体の可動域も低下することによって起こります。 

(5)変形 

肩関節の変形が起こることによって痛みが出るケースが稀ではありますが存在します。股関節や膝関節のように強い症状が出ることはほとんどありません。 

3)肩の関節の痛みが続く場合に考えられる6種類の病気 

(1)四十肩・五十肩  

肩周りの筋肉の硬縮と肩関節の可動域が減少する疾患で、自発痛・夜間痛・可動痛をともないます。

患者は「朝起きたら突然なった」などといいますが、自覚の有無に関わらず、ほとんどのケースで慢性的な肩こりが認められます。 

(2)腱板損傷 

肩のインナーマッスルである回旋筋腱板(ローテーターカフ)といわれる板状の腱性組織の損傷です。

回旋筋腱板とは、棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋の4つで、最も損傷が見られやすいのは棘上筋です。継続して同じ箇所に負担がかかることによって発症します。 

(3)上腕二頭筋腱炎 

上腕二頭筋(腕の力こぶの出る場所)の損傷によって起こります。ひどい場合には腱断裂を起こすことがありますが、その場合には力こぶが肘近くまで下がることで容易に判別できます。 

(4)石灰沈着性腱板炎 

ピロリン酸カルシウムといわれる石灰成分が腱板に付着することで、激痛をともなう急性炎症が起きます。原因はよく分かっていませんが、肩を強打した場合などに見られることがあります。 

(5)変形性肩関節症 

関節であればどこでも変形の可能性はあるのですが、肩関節にもそれは見られます。ただ、症状自体は軽微で済むことが多いようです。 

(6)肩関節脱臼 

転んで手をついたり、柔道などの格闘技で肩の関節が外れることによって起こります。肩関節脱臼はクセになりやすいので、肩周りの筋力強化が大事です。 

Doctor and surgeon looking at a computer

4)肩の関節の痛みへの4つの対処方法 

(1)冷却  

ズキズキ痛む場合や、急性期の炎症に対しては、肩を直接氷水で冷やしたりすることによって炎症を抑え、痛みを緩和させます。 

(2)保温 

慢性的な肩の痛みに対しては、お風呂で温めるなど血行を促進して、症状の回復を早めます。 

(3)湿布・痛み止め 

痛みが耐え難い場合には、一時的に消炎鎮痛剤の入った湿布や塗り薬、痛み止めの服用によって痛みを緩和します。 

(4)ストレッチ 

慢性的な肩周りの筋肉の筋張が見られる場合には、ストレッチングで肩周りの血行を促し、柔軟性を取り戻します。特に四十肩・五十肩の場合は、少し痛くてもストレットを続けることが早期回復につながります。 

ただし、原因が分からないのに痛みが出ている場合や、ケガによって痛みが出た場合には、自己判断をせず速やかに医療機関を受診するようにしてください。 

5)肩の関節の痛みが気になる場合の2つの検査方法 

(1)徒手検査  

肩の可動域や、痛みの出方などを検査する方法です。整形外科や整骨院で行います。3割負担の場合、初診料と治療費を合わせて1,200円くらいのところが多いようです。 

(2)レントゲン  

骨折の有無や、カルシウム沈着が起こっていないかなどを画像診断します。3割負担で1,000円程度のところが多いようです。整形外科で見てもらえます。 

Doctor showing xray to his patient

6)肩の関節の痛みへの4つの治療方法

肩の関節の痛みは通常の場合、整形外科で行います。治療費や治療期間は症状や年齢によってもさまざまなので、担当のお医者様に相談されると良いでしょう。 

(1)低周波治療 

低周波といわれる電気をあてることによって、患部の血液やリンパの流れを良くして、症状の回復を早めます。保険が適用されます。 

(2)罨法 

患部の状態によって、温めて血行を良くしたり、逆に冷やして炎症が広がるのを押さえたりします。保険が適用されます。 

(3)マッサージ 

必要に応じて、患部周辺の筋肉をほぐすことで、関節に掛かる負荷を減らすことがあります。保険は適用されません。 

(4)テーピング 

運動をしている人に対しては、キネシオテープなどを用いてテーピングを施し、損傷している筋肉のサポートをします。 

7)肩の関節の痛みへ未然にできる予防ポイント 

(1)ストレッチする 

肩関節の症状は、運動以外では肩の筋肉のコリによって生じることがほとんどです。日頃からストレッチをすることで、肩関節の可動域を保つことが重要です。 

(2)休養をしっかりとる 

野球のピッチャーなど、肩に負担をかけるスポーツの場合はオーバーユースに気をつけます。本人が投げたいといっても、指導者が止めるなどの配慮が必要です。 

(3)適度な運動をする 

運動不足により血液の循環が悪くなると、肩だけでなく全身の回復が遅れます。できる範囲で体を動かすようにしましょう。 



今回のまとめ 

1)肩の関節の痛みの5つの代表的症状とは 

2)肩の関節の痛みの5大原因 

3)肩の関節の痛みが続く場合に考えられる6種類の病気 

4)肩の関節の痛みへの4つの対処方法 

5) 肩の関節の痛みが気になる場合の2つの検査方法 

6) 肩の関節の痛みへの4つの治療方法とは 

7)肩の関節の痛みへ未然にできる3つの予防ポイント