病院で診察を受ける男性の患者

「太股の付け根が痛いけれど、原因がよくわからない」という方、痛みが強くないからと放置しておくと、実は恐ろしい病気にかかっていることがあり注意が必要です。今回は太股の付け根の痛みの原因・症状・治療方法をご紹介します。



太股の付け根の痛みはなに?5大原因と治療方法とは


1)どんな症状が現れる?太股の付け根の痛みの代表的な症状

(1)普段は痛くないが、太股の付け根を内側から押してみると痛みを感じる 

(2)太股の付け根の内側外側両方に常に痛みを感じる

(3)太股の付け根の内側(または外側)が痛むのに加えて熱感がある

(4)腰痛と同時に太股の付け根が痛くなった

(5)太股の付け根とあわせてお尻にも痛みを感じる

(6)太股の付け根の痛みに加えて、吐き気や嘔吐症状がある

(7)太股の付け根が痛くて歩くことができない

2)考えられる原因とは?太股の付け根の痛みの5大原因

(1)股関節の炎症

股関節が何らかの炎症を起こしている場合、太股の付け根の痛みの原因となっている場合があります。激しいスポーツをしている方や、普段あまり歩いたり走ったりしたことがない方が急に歩く量や走る量を増やすと原因になる場合があります。

(2)股関節やその周辺の骨の異常や骨折

股関節やその周辺の骨が骨折していると、太股の付け根の痛みの原因になっている場合があります。

(3)神経系の症状

太股の付け根そのものに原因があるというより、腰痛などがもとの原因で腰痛により腰から下肢に走る神経が影響を受けて太股の付け根の痛みの原因となっている場合があります。

(4)太股の付け根付近のリンパの炎症

太股の内側の付け根付近のリンパが炎症を起こして、太股の付け根の痛みの原因となっている場合があります。

(5)上記以外の病気

上記にご紹介した以外の病気により、太股の付け根の痛みの原因となっている場合があります。

3)症状が続く場合は注意!考えられる6種類の病気とは

(1)坐骨神経痛

太股の付け根の痛みが続く場合、坐骨神経痛になっている場合があります。坐骨神経痛は、腰部椎間板ヘルニアや腰椎すべり症に起因している場合があるので太股の付け根だけに着眼するのではなく、腰に着眼する必要があります。

(2)変形性股関節症

股関節そのものが異常をきたして変形性股関節症になっている場合があります。激しいスポーツをする方がなる可能性が高いと言われている他、加齢にともなって股関節が変形する場合もあります。

(3)鼠径(そけい)ヘルニア(大腸の脱腸)

太股の付け根の痛みが左側で、触るとポコンとした腹部の膨らみがある場合は鼠径ヘルニア(大腸の脱腸)になっている場合があります。

(4)リンパ節炎

太股の付け根の特に内側に痛みを感じる場合は、太股の付け根の内側にあるリンパ節が炎症を起こしている可能性があります。

(5)大腿部頸部骨折

転んだ後に激しい痛みが続く場合は大腿部頸部骨折の可能性があります。高齢者の転倒により多い骨折ですが、骨粗しょう症の方が転倒してもなる可能性があります。

(6)糖尿病

太股の付け根の痛みが続く場合、糖尿病になっている可能性があります。放置しておくと下肢を切断しなければいけない事態になる場合もあるので注意が必要です。

Closeup on medical doctor woman explaining something

4)試せる処置はあるの?太股の付け根の痛みへの対処方法とは

(1)足浴や半身浴

下肢を中心に温めることで血流やリンパの働きが改善され、太股の付け根の痛みへの対処方法となります。

(2)ストレッチ

太股の付け根の痛みの原因にもよりますが、ストレッチをすることで痛みが軽減し痛みへの対処方法となる場合があります。

(3)病院受診

太股の付け根の痛みは素人判断だと、かえって症状を悪化させる場合があります。病院受診し医師の診察を受けた方が、確実な対処方法と言えるかもしれません。

5)専門家へ受診を!行われる可能性のある検査方法とは

診療科目の選択は、太股の付け根の痛みの原因にもよりますが、初診は整形外科や一般内科を受診するとよいでしょう。原因が絞り込めると、初診をしてもらった医師からより専門の医療機関を紹介される場合があります。

(1)レントゲン(X線)撮影検査

太股の付け根の痛い箇所にX線をあててレントゲン撮影をする検査です。骨の異常、骨折を発見するのに適している検査です。

(2)血液検査

太股の付け根の痛みが骨に関係しない場合は、血液検査でどの項目に異常があるかを調べます。それによって太股の付け根の痛みの原因となっている病気が絞り込めることが多くあります。

(3)医師の触診

鼠径ヘルニア(大腸の脱腸)の場合は、医師が手で触って(触診)確認するとすぐにわかる場合があります。

Doctor and surgeon looking at a computer

6)病院で行われる可能性のある治療方法とは?

(1)安静・保存的治療

太股の付け根の痛みの原因が骨に起因する場合、その度合にもよりますが安静を保ち、そのまま痛みが治まるのを待つ治療方法です。

(2)薬物治療

太股の付け根の痛みに対して薬を用います。内服薬の場合もあれば、塗り薬などの外用薬を用いたり、注射や点滴をする場合もあります。湿布は太股の付け根だと貼りにくかったりはがれやすい場合があります。

(3)手術

太股の付け根の痛みの原因が大腿部頸部骨折や鼠径ヘルニア(大腸の脱腸)の場合は手術をする場合があります。手術をすることが結果的にいちばんはやい治療方法になる場合があります。

7)日々の生活から改善を!太股の付け根の痛みへの予防ポイントとは

(1)休養・睡眠を十分にとる

太股の付け根の痛みの原因にもよりますが、休養、睡眠を十分にとることは万病の予防とも言えますし、股関節にかかる骨的な負担を軽減することにもつながるので太股の付け根の痛みへ未然にできる予防ポイントと言えます。

(2)身体を温める

身体を温めることで血流やリンパの働きが改善されます。太股の付け根の痛みがリンパ節炎や神経系の症状の場合は太股の付け根の痛みへ未然にできる予防ポイントと言えます。

(3)食事内容に気をつけ、生活習慣病にならないようにする

太股の付け根の痛みの原因にもよりますが、食事内容に気をつけて生活習慣病にならないようにすることは、神経系の病気、鼠径ヘルニア、糖尿病など多くの病気を予防することができます。またカルシウムを多くとることで骨折になりにくい身体となります。食事内容に気をつけ、生活習慣病にならないようにすることは太股の付け根の痛みへ未然にできる予防ポイントと言えます。



今回のまとめ

1)どんな症状が現れる?太股の付け根の痛みの代表的な症状

2)考えられる原因とは?太股の付け根の痛みの5大原因

3)症状が続く場合は注意!考えられる6種類の病気とは

4)試せる処置はあるの?太股の付け根の痛みへの対処方法とは

5)専門家へ受診を!行われる可能性のある検査方法とは

6)病院で行われる可能性のある治療方法とは?

7)日々の生活から改善を!太股の付け根の痛みへの予防ポイントとは