患者の問診を行うカルテを持つ医師

歩く時や、そうでない時も、足の親指の付け根が痛むということは、とてもつらくて不便なものです。一時的なものから慢性的なものまで様々で、原因もいろいろ考えられますが、なぜ足の親指が痛くなるのでしょうか。今回は足と親指の付け根が痛い原因・病気の可能性・治療法をお伝えします。



足の親指の付け根が痛い!気になる3大原因と対処方法とは


1)どんな症状が現れる?足の親指の付け根の痛みの症状とは

(1)歩くとズキズキとするような痛み

ちょうど、足の親指の付け根の部分が、ズキンと衝撃が走るように痛くなります。

(2)動かない時でも、足の親指の付け根がジンジンするように痛む

特に歩いたり、靴を履いているときでなくても、鈍い痛みが足の親指の付け根に表れます。

2)なぜ痛みが?考えられる3大原因とは

(1)長時間の立ち仕事をしている

足に負担がかかり、特に足を支えている親指の付け根に長時間にわたる負担が日常的にかかっていると、このような症状が現れることがあります。靴に圧迫されている状態が長いことからも考えられます。

(2)つま先立ちをすることが多い

スポーツやダンスなどにおいて、つま先に重心をかけて立つことが重なると、自然と足の親指の付け根に負担がかかり、痛みが生じるようになります。

(3)きつい靴を履いている

足の形に合わない靴を履くと、足の指だけではなく足全体が圧迫され、血行不良や神経の炎症が起こります。

3)症状が続く場合は注意!考えられる3種類の病気とは?

(1)浅腓骨神経麻痺(せんひこつしんけいまひ)

きつい靴や靴下をはき続けたり、長時間の立ち仕事や同じ姿勢での足の固定などで起こる血行不良によりものです。また、下半身への負担、圧迫が続く状態でも起こります。一時的なものであれば解消も時間の経過に任せることができますが、慢性的なものであれば神経そのものよりも筋肉が麻痺してしまっている可能性や、ほかの原因の可能性が疑われます。  

(2)椎間板ヘルニア・坐骨神経痛

 ヘルニアとは「骨と骨の間に存在するクッションがつぶれて横に出てしまい、それが神経に触れることで痛みが発生する」というものです。その神経の痛みが足に伝わり、足がしびれるという症状を引き起こします。腰には「腰椎(ようつい)」と呼ばれる脊椎が存在し、ここにヘルニアが発生すると腰痛の症状が現れますが、足の親指の付け根や足全体の痛みやしびれも現れます。また、「尾てい骨部分の打撲」などによって起こる症状が「坐骨神経痛」です。これは、ヘルニア同様に「腰から足の先にかけてしびれや痛みを伴う症状」が起こります。

(3)種子骨炎

親指の付け根には、母趾球(ぼしきゅう)と呼ばれる軟骨があります。この軟骨の周りに負担がかかると、周りの組織に炎症が起こり、痛みが発生します。特にヒールの高い靴をはく女性に多く発生し、かかとが高い分、足の親指の付け根にかかる負担が高くなってしまうのです。とても分かりやすい現象として「外反母趾(がいはんぼし)」と呼ばれる、「足の親指の付け根部分が、こぶのように外側に出てしまう」というものがあります。

Foot stepping closeup

4)試せる応急処置とは?足の親指の付け根の痛みへの対処方法

(1)テーピング

足の全体の指の付け根を、やや内側に曲げるようにすることで、親指の痛みを軽減することができるようになります。その状態でテーピング固定することで、痛みの原因の改善にもつながります。

(2)足の指を中心としたマッサージ

靴の圧迫などで足親指の付け根が痛い場合は、足の指全体を手に持ってぐるぐると回転させるようなマッサージを行ってみましょう。血流が改善されることで、痛みも軽減されます。

5)気になる場合は専門家へ!試したい検査方法とは

(1)レントゲン

最も一般的に行われる初期段階の検査は、レントゲンです。もしも、骨に異常がある場合は、それが原因で神経に異常をきたしている可能性があります。費用は約2000円前後になります。

(2)MRI

レントゲンに異常が見られない場合、さらに詳細に検査できるMRIを利用することになります。また、打撲や骨折のような外的な要因が見当たらない場合も、神経内科での受診がより詳しい検査を行うようになります。MRIはレントゲンよりも精密な検査になるため、注射での造影剤の投与が行われます。検査における所要時間は、約30分前後が一般的です。費用は約5000円程度になります。

Doctor and surgeon looking at a computer

6)病院で行われる可能性のある治療方法とは

(1)テーピング

上記の「対処方法」でもご紹介した方法ですが、整形外科での指導の下に行うとより適切になります。

(2)サポーター

ドラッグストアでも市販のサポーターが販売されています。特に外反母趾の場合、専用のサポーターがありますので、日中に使用するとよいでしょう。

(3)整形外科での治療

自宅でのケア以外に効果的なのは、やはり整形外科での治療になります。患部を温めて治療する方法など、症状に応じた治療が行われます。

7)日々の生活から改善を!足の親指の痛みへの予防習慣とは

(1)親指への付け根の負担をかけない

足の親指の付け根の痛みは、かかとの高いヒールのある靴をはいたり、きつい靴をはくことでの外部からの圧迫を受けたりすることも大きな原因となります。できるだけフラットな靴底のものを選ぶようにしましょう。

(2)適度な運動と足のマッサージ

仕事上、どうしても長時間の立ち仕事や同じ姿勢での作業が多い方は、空いた時間や休日を利用して適度なウォーキングをすることがお勧めです。ウォーキングであれば、忙しい毎日でも簡単に行うことができます。たとえば、「通勤時に家から駅までを自転車ではなく徒歩にしてみる」、「重い荷物を持たない程度の買い物であれば歩いてみる」など、日常の生活のワンシーンに取り入れるだけでも実行できるのです。



今回のまとめ

1)足の親指の付け根の痛みの2大症状

2)足の親指の付け根の痛みの3大原因

3)足の親指の付け根の痛みから考えられる3種類の病気

4)足の親指の付け根の痛みへの2つの対処方法

5)気になる場合にする検査方法

6)気になる場合にすべき治療方法

7)足の親指の痛みを未然できる予防習慣とは