シニア女性の患者に問診を行うナース

仰向けに寝ていて起床時に腰痛を起こして日常生活で困ったことはないでしょうか。今回の記事では、仰向けで寝て腰痛になる原因や腰痛の症状が続く場合にすべき治療方法、仰向けの腰痛へ未然にできる予防習慣などについてご紹介します。



仰向けに寝ると腰痛に・・!6つの原因と治療方法とは


1)仰向けで腰痛になる場合の症状とは

(1)起床時は痛むが、時間経過とともに痛みは和らいでいく

(2)腰痛の症状が長期間治まらずに続いている

(3)腰痛の症状の他に発熱や嘔吐などの症状がみられる

2)仰向けの腰痛が考えられる6大原因

(1)性別

性別が女性の場合は、男性より骨盤が大きくできていることから仰向けに寝ると臀部の部分が下がることで、腰の反りがきつくなり腰の負担となって腰痛の原因になることがあります。

(2)肥満

肥満でお腹が出ている人は、お腹の肉に腰の骨が引っ張られて前に出てしまうことがあり腰痛の原因になることがあります。また、齢を重ねる毎に腹筋は早く衰えていくので肥満でお腹が出ている人はお腹を張った姿勢になりやすく、腰に負担がかかるので腰痛の原因になることがあります。

(3)筋肉の硬直

筋肉が固まっていると、それに伴い体内の血液循環が悪くなってしまい腰痛の原因となることがあります。

(4)妊娠

妊娠中は、お腹が膨らんでいくことでお腹の重さにより腰がどんどん反っていくことが腰の負担となり腰痛の原因となることがあります。

(5)骨盤の歪み

骨盤が歪んでいると、姿勢で腰が反ってしまう状態になることがあり腰痛の原因となることがあります。

(6)病気

腰痛が長期間経過していても治まらないといった症状があるようであれば、慢性腰痛や内臓の病気を発症していることが原因として考えられます。

3)仰向けの腰痛への対処方法とは

(1)安静にする

腰痛がある状態で動きまわるのは、腰に負担がかかってしまい良くありません。腰痛があれば、横になるなどで痛みが治まるまでしばらく安静にして腰への負担を軽減させましょう。

(2)患部を冷やすまたは温める

患部が熱を持ち炎症を起こしていることが原因の腰痛であれば、患部を冷やすことが腰痛に対して効果があります。また、痛みが治まってきた時や慢性的な腰痛であれば、患部を温めることで血行促進などにより腰痛を和らげることに対して効果があります。

(3)ストレッチ

患部の曲げ伸ばしにより、筋肉や血管が刺激を受けて腰痛の症状が軽減されることがあります。ただし、無理をすることは腰痛の症状が悪化する可能性があるので注意が必要です。

(4)病院

腰痛の原因が不明で長期間たっても腰痛症状が改善されなければ、病気からの腰痛の可能性もあります。病院受診により原因を特定して、適切に治療をすることが対処方法になります。

Doctor examining man back

4)仰向けの腰痛が続く場合に考えられる6種類の病気

(1)慢性腰痛

腰痛が3ヶ月以上続く症状があれば慢性腰痛といわれるようです。慢性腰痛には椎間板症や骨粗しょう症など原因が明らかなものと原因がはっきりしないものがあります。腰痛の特徴として、鈍痛がいつまでも続くや時間経過などによる自然完治の可能性が低いといった特徴が見られます。

(2)脊髄腫瘍・脊椎腫瘍

脊髄または脊椎に良性または悪性の腫瘍ができている状態といわれています。症状として、腰や背中に鈍痛が長く続くや安静時にも痛む、激痛、手足のしびれなどが症状としてあらわれます。

(3)神経障害

坐骨神経が圧迫や炎症を起こすことで、神経障害として症状があらわれます。神経障害の神経痛の特徴として、皮膚表面の痛みや痺れるような痛みや痛みの度合いも人によって軽いものから激痛のものがあります。

(4)内科的疾患

胃や腎臓など内臓の疾患を発症することによって、症状のひとつとして腰痛を発症することがあります。腰痛を症状のひとつとして発症する内臓疾患として、胃潰瘍や肝臓がん、尿路結石などがあります。

(5)子宮内膜症

女性の身体にある子宮の子宮内膜が、子宮以外にできてしまう疾患です。症状は、下腹部・腰の激痛、強い月経痛、頭痛などを発症します。

(6)化膿性脊椎炎

脊椎に細菌が侵入することによって、炎症を発症し膿が溜まってしまう疾患です。症状は、腰および背中の激痛、安静時でも痛む、発熱を発症します。

5)症状が続く場合にすべき6つの検査方法とは

腰痛の症状がある場合の受診は、原因が腰部の骨や筋肉の損傷などであれば整形外科、内臓の疾患からくる腰痛であれば内科ですが、原因が分からないようであれば始めに整形外科を受診して腰痛の原因をある程度特定してから腰痛の原因にあった専門科を受診しましょう。

(1)問診

医師が、患者の腰痛の自覚症状などの聞き取りを行ない腰痛の原因をおおまかに予測します。

(2)理学的検査

理学検査には、視診や打診、触診などがあります。視診では腰回りの腫れや赤み、傷などが無いかを目で確認し、患者の姿勢や動作などを観察します。打診・触診では患者の腰の筋肉や骨を触る、叩くことで患者の患部の状態を確認します。

(3)神経学的検査

神経に異常がないかを調べる検査であり、神経学的検査にはラセーグテスト、反射検査などがあります。

(4)画像検査

画像検査は、X線検査やMRI検査、CT検査などによって腰の内部の状態を撮影し、画像から異常が無いかを確認する検査です。

(5)血液検査

血液を採取し、その成分から内臓の疾患からの腰痛でないかをおおまかに検査します。

(6)尿検査

尿を採取し、その成分から腎臓などの内臓の疾患などが無いかなどを検査します。

Doctor examining her patient back

6)症状が続く場合にすべき治療方法とは

医療機関で行われる腰の痛みの治療方法について紹介します。

(1)保存的療法

保存的療法には薬の投与による薬物療法、身体を動かす運動療法、腰を温める温熱療法、専門の器具等で腰を保護する装具療法、腰を引っ張る牽引療法、電気やレーザーを使用する電気・レーザー療法、骨の矯正やマッサージによる徒手療法、腰痛の考え方を正す認知行動療法、細菌感染やがん治療の化学・放射線療法が含まれます。

(2)外科的療法

保存的療法を一定期間行なっていても、症状が悪化しているや治療を行わないことで生命に関わる病気を発症している場合などでは外科的療法として手術が行われることがあります。

7)仰向けの腰痛へ未然にできる予防習慣とは

(1)生活習慣

姿勢が悪いことは、腰痛の原因となるだけでなく治療を行なっても姿勢が悪いことで腰痛が再発することになり良くありません。姿勢は猫背や中腰にならないなど、腰に負担をかけないように日常生活を過ごすことが予防になります。

(2)運動習慣

運動不足は、腰回りの筋力低下を招き腰痛を引き起こす原因となるので良くありません。運動では体操や水泳など適度な運動により、筋力の強化による予防だけでなく体重の増加を防ぎ肥満からの腰痛を予防することが出来ます。

(3)食習慣

腰痛の原因が骨粗しょう症からであれば、食事内容を注意することが予防および改善になります。

骨粗しょう症は、骨のカルシウム不足などが関係しているので食事の中にカルシウムを多く含む牛乳や腸内でのカルシウム吸収を促進するビタミンDを多く含むイワシなどの魚介類などの栄養摂取をすることで骨が丈夫になり骨粗しょう症からの腰痛の予防になります。



今回のまとめ

1)仰向けで腰痛になる3つの症状とは

2)仰向けでの腰痛で考えられる6大原因

3)仰向けでの腰痛への対処方法とは

4)仰向けの腰痛が続く場合に考えられる6種類の病気

5)症状が続く場合にすべき6つの検査方法とは

6)症状が続く場合にすべき治療方法とは

7)仰向けの腰痛へ未然にできる予防習慣とは