太ももに痛みを感じている患者

運動もしてないのに、突然太ももの内側に激しい痛みを憶えるという経験をした方はいるのではないでしょうか。その痛みは危険な病気のサインである可能性があるのです。

今回は太ももの内側の痛みから考えられる病気の原因、症状、治療方法について解説します。



太股の内側に痛みが・・!考えられる4つの原因と対処方法


1)どんな症状?太ももの内側の痛みの2つの種類と違い

(1)太ももの付け根辺りの痛み

鼠径部という太ももの付け根の部分から太ももの内側に痛みが生じる痛みは、何もしていなくても断続的に電気が走るような痛みを感じたり、酷い場合は腰痛などを伴うこともあります。

(2)膝上辺りの痛み

太ももの内側から膝上に近い部分の痛みは、患部を動かしたり押したりすることで、打撲に似たズキズキという痛みを生じることがあります。

2)太ももの内側の痛みの4大原因

(1)肉離れ

スポーツをしない人でも歩いたり走ったりジャンプをしたりするなどの日常的な行動で、気づかないうちに肉離れになることがあります。太ももの筋組織の断裂により、最悪の場合自力での歩行が不可能なほどの痛みが生じます。

(2)筋肉痛

日常的に運動をする習慣のない人が突然ジョギングなどの激しい運動を行うことで股関節の鼠径部にダメージを受け、結果的に太ももの内側まで痛めるケースがあります。硬いアスファルトの上での運動は足首を痛めやすい上に、地面からの衝撃が太ももにまで到達して痛みの原因となることがあるので要注意です。

(3)妊娠

女性の場合、妊娠によって骨盤が広がったり、胎児の成長によって鼠径部など股関節の部分の筋肉が圧迫されることで、それに伴って太ももの内側にも痛みを感じることがあります。

(4)体の歪み

日常的に悪い姿勢をとっていたり、加齢による筋力の低下により、膝の部分に負荷がかかることで太ももの内側にも痛みを生じるようになります。

О脚やX脚などの歪みや、関節リュウマチなどの病気がある場合は特に注意が必要です。

3)痛みが続く・・考えられる2種類の病気

(1)閉鎖神経痛

太ももの内側には坐骨神経や大腿神経の他に、併催神経が通っています。この閉鎖神経が圧迫されたり牽引されたりといった刺激を受ける事で、閉鎖神経が通る骨盤にある閉鎖孔という穴に負荷がかかり痛みを生じるのが閉鎖神経痛です。

閉鎖神経が通う太ももの内側、膝上辺りにかけて痛みを感じるのが主な症状です。内股に力を入れた時に痛みを感じたならば閉鎖神経痛を疑った方がいいでしょう。

(2)股関節内転筋郡炎症

太ももの内側には足を閉じるための内転筋郡と呼ばれる筋肉群がありますが、これらの筋肉に炎症が起きるのが股関節内転筋郡炎症です。

主な症状は太ももの付け根部分に痛みを感じるものですが、炎症が起きた箇所によって痛む箇所が変わるという特徴があります。

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4)自分でできることは?太ももの痛みへの対処方法

(1)患部を冷やす

患部が炎症を起こし、それが痛みの原因になっている場合は炎症の拡大を防ぐ意味でも患部を冷やす事が重要です。

(2)安静にする

太ももに負荷をかけないように、痛みが引くまで安静にしましょう。

※痛みがひどい場合や続く場合は、自己判断せずに専門医へ相談をしましょう。

5)痛みが気になる場合に!専門家で行う2つの検査方法

太ももの痛みがあまりに長引く場合は、整形外科を受診しましょう。

(1)X線画像診断

閉鎖神経痛などは骨の変化や炎症が原因である場合があります。そこでX線画像診断を行います。

CTやMRI、放射性薬品により体内を画像化するシンチグラムを併用することもあります。

(2)血液検査・尿検査

太ももの内側の痛みの原因が鼠径部リンパ節炎など、ほかの病気の関連性を疑われる場合は血液検査や尿検査なども行います。

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6)病気の場合に行う治療方法とは?

(1)安静にする

患部に負荷をかけないよう安静にします。特に閉鎖神経痛の場合、すぐに治療を開始してしまうとさらに痛みが増してしまうということがあります。痛みが収まるまで最低でも2、3日は横になって安静にしていましょう。

(2)注射・投薬治療

太ももの内側の痛みは深刻化すると手術が必要なほどになりますが、最近は手術するほど悪化するケースは希で、注射や投薬による治療で改善することがほとんどです。

7)日常生活から改善を!太ももの内側の痛みへの3つの予防習慣

(1)ストレッチ

筋力が落ちて硬くなった太ももの内側の筋肉をほぐすために日常的に内転筋のストレッチを行いましょう。あぐらをかくようにして座り、足の裏を合わせて左右に開くという方法が効果的です。片方の足を曲げてもう片方の足を伸ばし、体を前に倒すという方法も良いでしょう。

(2)筋力トレーニング

太ももの内側の病気は前述の通り加齢による筋力の低下が原因になる事もあります。普段から運動を行って太ももの筋力をつけましょう。オープンスクワットやサイドランジなどの筋力トレーニングをいずれも20回を目安に1日2~3セット行うと良いでしょう。

※トレーニングに関しては負荷や頻度など個人差があるため、知識が必要となります。トレーナーの方や先生など、専門で相談できる方がいらっしゃれば力になってもらいましょう。

(3)姿勢を矯正する

痛みの原因が姿勢の悪さや筋力の低下に起因するものならば、日頃から姿勢を正して矯正していきます。骨盤矯正などで一時的に症状がなくなっても神経症などの病気が完治したわけではないので、姿勢の矯正はじっくり時間をかけて取り組みましょう。



今回のまとめ

1)どんな症状?太ももの内側の痛みの2つの種類と違い

2)太ももの内側の痛みの4大原因

3)痛みが続く・・考えられる2種類の病気

4)自分でできることは?太ももの痛みへの対処方法

5) 痛みが気になる場合に!専門家で行う2つの検査方法

6) 病気の場合に行う治療方法とは?

7)生活改善!太ももの内側の痛みへの3つの予防習慣