腰の治療を受けている女性

腰痛を起こすと痛くて仰向けで寝れない・・横向きで腰を屈めざるをえず、良い睡眠がとれない・・・。腰痛により日常生活のみならず睡眠にまで支障をきたすと、ストレス関連の他の疾患にも結び付きます。

今回は仰向けで寝られない腰痛の原因・症状・対処法などをお伝えします。



仰向けで寝れない!痛みの3大原因と対処方法を解説


1)仰向けで寝れない・・!考えられる腰痛の一般的な3大原因

腰痛にも原因がさまざまあります。まずは一般的な原因をみていきましょう。

(1)長時間同じ姿勢を取ることが多い

長時間同じ姿勢、とくに座った姿勢を取ることが多い人は腰痛になりやすいです。タクシードライバーやバス運転手さんは職業上、なかなか座席から立つことができないので、腰痛になりやすいと言われています。

オフィス内勤や長時間の勉強ででデスクに座りっぱなし、という場合も腰痛になりやすくなります。長時間同じ姿勢でいることいより、筋力低下・筋肉疲労が起きているのです。特に中腰や反り腰・猫背・前かがみなど「腰に負担がかかる姿勢」を続けるとより腰に負担がかかりますが、正しい姿勢なら長時間座っていても問題ないかというと、そうではありません。

同じ姿勢を長時間続けると言うことは、限られた筋肉や骨格に負荷が継続的にかかることとなり、筋力低下、ひいては腰痛へと繋がります。腰痛以外にも脚の痛みや痺れ等を伴うこともあります。

(2)重たい荷物を持ち上げる

いわゆる「ぎっくり腰」は、思い荷物を持ち上げるときなどに、本来与えてはいけない負荷が腰にかかることによって生じます。一度ぎっくり腰を経験すると、繰り返しやすくなりがちになりますが、きちんと意識をして行動すれば、経験者であっても予防することはできます。ぎっくり腰の場合は、痛みは腰だけであることが一般的です。

(3)ストレス

長期的なストレスにより、脳機能に不具合をもたらし腰痛を起こすこともあります。原因がよくわからず、画像検査からもわかりにくい腰痛を「非特異的腰痛」と言いますが、これには心理的ストレスが大きく関係していると考えられます。

ストレスを長い間感じると痛みを抑える作用がある神経伝達物質の分泌が減少すると言われており、仕事や人間関係のトラブルといったストレスにより腰痛を発症することがあります。また、一度腰痛を発症すると、腰痛に対する不安や恐怖から再度腰痛を起こすこともあります。

とくに外因的な要因がなく、腰全体が痛く、仰向けで寝ることはもとより立ち上がることもできないような場合は、ストレス要因が考えられます。

2)仰向けで寝ると痛い場合に!4つの対処方法とは

とにかく痛くて仰向けで寝れない、そんな場合には以下の方法を試してみましょう。

(1)呼吸法と軽いストレッチ

頭でずっと痛いと思っていては眠れません。まず気落ちをリラックスさせましょう。気持ちをリラックスさせる方法として、呼吸法が挙げられます。呼吸法はさまざまありますが、鼻で吸って口から吐くことが基本となります。代表的な呼吸法として、「3秒かけて鼻から吸い、4秒キープ(息を止める)、そして7秒かけてゆっくり口から糸を吹くように吐く」方法があります。

この呼吸法により緊張が緩和されます。緊張を緩和させた状態で、軽いストレッチを行い、筋肉・身体全体をほぐしましょう。ストレッチは、腰周辺を無理なくゆっくり動かしましょう。緩めることが目的なので、くれぐれも「痛気持ちいい」ような思い切りの動きは避けてください。

(2)タオルコルセット

バスタオルを使い、簡易コルセットを作って腰に巻いて寝る方法です。バスタオルをタテ2つに折り、腰からお尻にかけてタオルで覆うようにきつく巻きつけ、タオルを上の部分を外に折って、ずれないようにすれば完成となります。

これにより、寝ている間に痛みを一時的に緩和させるその場対処的な動きを防止することができ、仰向きで寝ることを楽にするとともに、翌朝の痛みの緩和にもつながります。一般的なコルセットでは、筋肉を固めることとなってしまい、寝つきにも悪く翌朝も痛みが増幅するので、バスタオルで行ってください。

(3)膝下にクッションを置く

膝下にクッションを置いて仰向けに寝ることにより、仰向けで寝るときにかかる腰への負荷が脚に分散されることとなり、痛みが緩和されます。上げた足に負荷を分散させることが目的なので箱などに足を乗せることでも代用はできますが、リラックス効果もあるので、可能であれば足を乗せるクッションは柔らかくて両足を乗せることができるものを使ってください。

(4)痛み止めを飲む

上記の方法を試してもどうしても痛くて眠れないという場合は、市販ないし処方してもらった鎮痛剤を飲んでいったん凌ぎましょう。眠れないでいると余計にストレスをためることとなり痛みが増幅するので、どうしても痛くて眠れないときはいったん薬に頼ってください。

鎮痛剤は薬局に売っているもので大丈夫です。どれを選んでよいのかわからない場合は、薬局スタッフ(有資格者)に尋ねてください。ただし、薬はあくまで対処療法であり、飲み続けると効果が出なくなりますので、常用することは避けましょう。

Men are receiving health diagnosis

3)症状が続く場合に・・考えられる4種類の病気

腰痛を引き起こす原因にも関連しますが、整形外科に行き、問診や検査を受けると具体的な診断名がつきます。主な診断名(病名)をみていきましょう。

(1)ぎっくり腰(急性腰痛症)

重いものを持ち上げたり、勢いよく立ち上がったり振り返るなど、ちょっとした動作をした瞬間に突然腰に激しい痛みが走り、腰痛が生じた場合

(2)椎間板ヘルニア

椎間板が押しつぶされ、中にあるゼリー状の物質(髄核)が外に飛び出している状態にあり、おしりや脚にも痺れがある場合

(3)脊柱管狭窄症

神経の束が通る脊柱管が狭くなり、中の神経が圧迫される障害を脊柱管狭窄症といい、若い頃から腰痛を繰り返していると、50歳以降に発症することが多い

(4)非特異的腰痛

検査をしても原因不明であり、日ごろからストレスを抱えている場合

4) 気になる場合は専門家へ!検査方法とは?

痛みが長期間にわたりしつこく続いたり、安静にしていても痛みが続き治まらない場合、まずは整形外科にかかりましょう。一般的にはまず触診とレントゲン検査を受けることとなります。

それで判明しない場合、MRI検査やCT検査を行うこともあります。初診で問診・触診・2~4方向のレントゲン撮影で2,000円前後です。MRIは10,000円前後、CTは5,000円前後です(すべて保険適用)。

Stethoscope in hands

5)症状が治まらない場合は?専門家で行う治療方法

(1)医師の指導のもとリハビリ・服薬治療

基本的には検査を受けた病院・クリニック医師の指導に従うことになります。理学療法士によるリハビリや服薬治療に入ることになりますが、すぐに効果が出なくてもドクターショッピングを繰り返すことはやめましょう。

(2)整骨院・接骨院でのマッサージ治療

整形外科に次ぐ第二選択肢として、接骨院・整骨院にかかることも可能です。整骨院・接骨院では、柔道整復師が患者さんの病状を判断し、柔道整復師が治療内容を考え治療することになりますが、主にマッサージ治療となります。

整骨院・接骨院の料金は、健保適応で初診1450円、再診(2回目以降)570円程度です。ただし、整形外科にかかりながら整骨院・接骨院に通うと、整骨院・接骨院にかかる費用には健康保険が適用されなくなるため注意が必要です。

6)習慣から改善を!仰向けの腰痛へ未然にできる3つの予防習慣

腰痛の治療をまとめましたが、腰痛は未然に防止することができます。代表的なものを紹介します。

(1)姿勢

当たり前ですが、姿勢に気を付けることです。背筋をまっすぐに伸ばし、下腹に力を入れて引っ込めるイメージです。四六時中これを続けることはできませんが、思い出したときに姿勢を正すだけでも腰痛予防に効果があります。

(2)適度な運動

原因の一つに「長時間同じ姿勢をとること」がありますが、座り仕事の人も1時間に一度は立ち上がって足腰を動かすよう意識しましょう。また、日ごろからウォーキング程度の軽い運動を生活習慣に取り入れていると腰の筋肉がほぐれ腰痛予防の効果があります。

(3)ストレス解消

非特異的腰痛はストレスにより引き起こされるといわれています。ストレスで腰痛を発症する人は、うつ病などの他の精神疾患を引き起こすこともあるので、なるげく日ごろからストレスをためない・ストレスを発散することを心掛けましょう。ストレス解消法は人によりさまざまですが、痛みや悩みでストレス解消どころではない場合は、カウンセリングや心療内科受診も考えましょう。



今回のまとめ

1)仰向けで寝れない・・!考えられる腰痛の一般的な3大原因

2)仰向けで寝ると痛い場合に!4つの対処方法とは

3)症状が続く場合に・・考えられる4種類の病気

4)気になる場合は専門家へ!検査方法とは?

5)症状が治まらない場合は?専門家で行う治療方法

6)習慣から改善を!仰向けの腰痛へ未然にできる3つの予防習慣