膝の検査をしているドクター

なぜか膝が腫れている…。痛みがある時もあれば、そうでない場合もあり、そんな時はなにか病気になっている可能性があります。運動や怪我、食生活に古傷等、膝が腫れる原因は様々です。なぜ膝が腫れるのか、どのような症状が現れるのか等をご紹介します。 



膝が腫れるのはなぜ?気になる8大原因と病気の可能性とは 


1)種類の違いはある?膝が腫れる場合の種類の違いとは 

(1)痛みがある 

膝の腫れとともに痛みを伴う場合があります。曲げると痛い・伸ばすと痛い・歩くと痛い等、膝を動かした時に痛みが現れます。 

(2)赤くなっている 

腫れだけでなく、赤みを帯びて腫れる場合があります。動かさなくても痛みがあり、赤く腫れてるようになります。また、膝を押すとプヨプヨした感触がある場合もあります。 

(3)熱がある 

膝が腫れている患部に熱を持つ場合があります。また、患部にではなく微熱を出す事もあります。 

(4)動かせない 

膝を曲げられない・伸ばせない状態になり、固まったように動かなくなります。 

2)何が原因?膝が腫れてしまう8大原因とは 

(1)膝に水が溜まる 

関節部分には、骨と骨を繋ぐ役目をする靭帯や軟骨、「滑液包」と言って関節の動きをスムーズにする為の潤滑油が入った袋状の組織等があります。その滑液包が何らかの理由で炎症を起こすと、膝に痛みや腫れ・熱感等が発生します。 

(2)膝軟骨の変形 

加齢やスポーツ等が原因で、骨と骨の間にある軟骨がすり減ったり変形する事で、膝関節が腫れたり痛みが発生します。 

(3)膝靭帯の損傷 

膝関節の組織である靭帯が、何らかの原因で伸び切る・切れる等が起こると、膝が腫れて痛みを発生します。また、膝のお皿の下にある「膝蓋靭帯」「膝蓋腱」と呼ばれる部位が、何らかの原因で炎症を起こすと、膝に腫れや痛みが発生します。 

(4)打撲・捻挫・骨折 

膝関節にを衝撃を受け、打撲・捻挫・骨折等の状態になると、腫れや痛み・熱感等が発生します。 

(5)関節が菌に感染 

関節に何らかの原因で菌が入り込み感染してしまうと、軟骨が炎症を起こして腫れや痛みが発生します。 

(6)食生活 

偏った食生活が原因で血液中の成分に異常が現れ、関節が腫れてしまう場合があります。 

(7)腫瘍ができている 

膝関節に近い骨にできる悪性の腫瘍が原因で、腫れや痛みを発生します。 

(8)古傷の痛み 

過去に膝関節を痛めた経験があり、それが今になってまた痛みや腫れを発生するようになるという場合もあります。 

Explaining the reasons of the injury to his patient

3)試せる応急処置はあるの?症状への対処方法とは 

(1)冷やす・温める 

膝患部の古傷が痛む場合や水が溜まっている場合は、温めて血行を良くしてあげる事で痛みが軽減します。しかし、腫れているのは炎症を起こしている証拠でもあるので、冷やすか温めるかわからない場合は、自己判断せずに医師に相談してください。打撲・捻挫・骨折・靭帯損傷の場合は、受傷直後から冷やします。20分ほど氷嚢や保冷剤で冷やし5分休憩してまた冷やす、というのを3回ほど行ってから、固定して整形外科を受診します。 

(2)固定する 

膝に負担がかからないように、テーピングやサポーターを使用して固定します。しかしこれも腫れが酷い場合は、患部を圧迫するのはあまりよくありません。腫れている部分をあまり圧迫しないように膝を固定するようにしましょう。 

(3)安静 

膝に負担をかけないように安静にします。曲げ伸ばしや歩行等は最小限にして、膝を使わないようにします。 

(4)医療機関を受診する 

すみやかに医療機関を受診しましょう。温めるのか冷やすのか、正しいテーピング方法とはどのようなものか等、専門医の知識が必要になりますので、なるべく早めに受診する事が無難です。 

4)これは病気の前兆?病気かどうかの判断基準とは 

腫れと痛みが酷い ・こわばって動かしにくい ・お皿が浮いているようでプヨプヨしたり異物感がある ・動かした時に「コキッ」「ゴリッ」「ブチッ」等の音がする ・膝が抜ける・ぐらつく・力が入らない ・曲げ伸ばしができない ・膝が重い・怠い・違和感がある ・軽度の膝の腫れの場合、しばらく安静にする事で改善する場合があります。 しかし、上記のような症状が伴う場合は、医療機関を受診しましょう。 

5)症状が続く場合は要注意!考えられる病気とは 

(1)関節水腫 

「膝に水が溜まる」と言われている状態です。関節の動きをスムーズにする滑液が、関節周囲の組織の炎症により過剰に分泌されて、膝部分に滑液が溜まります。加齢・スポーツ・事故や、関節周囲組織の変形・炎症等が原因で発症します。 

・膝の滑液包炎

関節組織の上部または下部に炎症が起こり、滑液が溜まって腫れや痛みが発生します。正座や床に膝をつく姿勢を常にとる人に見られる症状で、膝の上部や下部がコブ状に腫れます。 

・半月板損傷/靭帯損傷

関節周囲の組織である半月板や靭帯が損傷すると血液が溜まる場合があります。 

・変形性関節症

骨と骨の間のクッションの役割をしている軟骨が、加齢が原因ですり減ったり変形したりする事で炎症を起こし、腫れや痛みが出ます。黄色で透明な液体が膝関節に溜まります。

・膝蓋腱炎

膝のお皿の下にある膝蓋腱(膝蓋靭帯)が、ジャンプの繰り返しやランニング等で炎症を起こし、お皿の下に滑液が溜まり、腫れや痛みを発生します。 

・化膿性関節炎

黄色ブドウ球菌等の細菌が関節内に侵入・感染すると、関節が化膿して白く濁った膿が溜まるようになります。膝の手術・注射・膝の怪我等が原因で細菌に感染します。 

(2)捻挫・打撲・骨折等の怪我 

関節周囲の組織がスポーツや事故等で衝撃を受け、捻挫・打撲・骨折等を負うと、膝の腫れや痛み・熱感等が現れます。内側側副靭帯損傷…膝を内側にいれた状態の時に、靭帯が損傷してしまい、膝の内側が腫れて痛みを伴います。軽度であれば数日で症状は治まりますが、程度によっては2か月近くかかる事もあります。 

(3)関節リウマチ 

膠原病の1種であり、自己免疫異常が原因で関節が固まり、腫れや痛みを発生します。関節ならどこにでも発症する可能性があり、濁りの有る黄色い滑液が溜まります。 

(4)骨肉腫 

骨にできる悪性の腫瘍です。関節のすぐそばにある骨から発症する場合が多く、関節に腫れや痛みが発生します。 

(5)痛風・偽痛風 

血液中の尿酸値が上昇して尿酸が結晶になり、関節に蓄積されて炎症を起こし、腫れや痛みを発生します。主に足の親指付け根に多く見られます。また、偽痛風は痛風とよく似た症状で、ピロリン酸カルシウムの結晶が蓄積されます。主に膝に発症して腫れや痛みが現れます。 

Doctors who have medical records and doctors have a tablet

6)専門家での検査を!症状が気になる場合へ試したい検査・治療方法 

膝が腫れている場合の受診する医療機関は、主に整形外科です。 

(1)検査方法 

膝周辺の触診・レントゲン検査が行われ、膝関節の損傷や水が溜まっている部位などを調べます。 

(2)治療方法 

水が溜まっている場合は、注射等で水を抜きます。その後も水が溜まるのを防ぐ為に、炎症を抑える薬や軟膏・クリーム・座薬・湿布等が処方されます。骨の変形や損傷がある場合は、手術が行われる可能性があります。膝関節の組織が捻挫や打撲・靭帯損傷等の場合は、アイシングや温熱療法・固定療法等が行われ、鎮痛剤や抗炎症剤の処方が行われます。 

7)生活習慣から予防を!膝が腫れる症状への4つの予防習慣 

(1)膝の酷使に気を付ける 

膝が腫れる症状は、膝関節内が炎症している場合に多く見られます。常に膝を使う運動や姿勢をとる場合は、酷使しないようにを休憩挟む等して気を付けるようにしましょう。 

(2)バランスの取れた食生活 

痛風は栄養が偏ると発症しやすくなります。栄養バランスの取れた食事内容を心掛け、偏らないようにする事が大切です。 

(3)程度な運動 

膝関節を酷使するのは負担がかかりますが、運動不足では関節の動きが鈍くなります。適度な運動を日頃から取り入れ、関節の可動域を広げるストレッチ等も行うようにしましょう。 

(4)おかしいと思ったら受診 

ちょっと腫れているくらい大丈夫、と放置するのはよくありません。おかしいなと感じたら早めに医療機関を受診して、早期発見・早期治療を目指しましょう。



今回のまとめ 

1)種類の違いはある?膝が腫れる場合の種類の違いとは 

2)何が原因?膝が腫れてしまう8大原因とは 

3)試せる応急処置はあるの?症状への対処方法とは 

4)これは病気の前兆?病気かどうかの判断基準とは 

5)症状が続く場合は要注意!考えられる病気とは 

6)専門家での検査を!症状が気になる場合へ試したい検査・治療方法 

7)生活習慣から予防を!膝が腫れる症状への4つの予防習慣