レントゲン写真を確認している医者と患者

何かに集中しすぎて気づいたら首が痛くなっていた…という状態は誰でも経験することです。肩から首にかけて痛みがある…首の付け根が痛い…このような場合は、ほとんど「凝り」が原因と思われますが、中には病気が隠れている場合もあります。



首の付け根が痛い?注意したい病気と6大原因とは


1)首の痛みにも種類がある?代表的な種類と特徴の違いとは 

首が痛くなる理由は様々ですが、主にこれらが一般的に経験する首の痛みです。 

(1)寝違い 

・上(下)を向くと痛い 

・右(左)を向くと痛い 

・首を横に倒すと痛い 

・朝起きると痛くなっていた 

(2)凝り 

・細かい作業に集中した後痛くなる 

・首周りが冷えると痛くなる 

・同じ姿勢を長時間続けると痛くなる 

(3)ムチウチ 

・首を回せない 

2)どんな症状が現れる?首の付け根が痛い場合の代表的な症状 

(1)頭部との首の付け根の痛み 

・耳の後ろから後頭部にかけてズキズキ・キリキリする 

・首の付根から後頭部にかけて突き上げるように痛む 

・くしゃみをすると痛む 

・顎から耳の下にかけて腫れと痛みがある 

・顎から耳の下にかけて押すと痛みがある 

・頭痛や吐き気がする 

(2)肩との首の付け根の痛み 

・凝っている痛み 

・朝起きたら痛くなっている 

・どちらかに顔をむけると痛い 

・頭を支えているのが辛い 

・頭痛がする 

・首の付根が腫れて痛い 

3)なぜ痛みが?首の付け根が痛い場合の6大原因とは 

(1)血流が悪い 

長時間のデスクワークやPC・スマホの操作などで同じ姿勢(よくない姿勢)を続けていると、首周辺のリンパや血液の循環が悪くなり、筋肉が凝って張りや痛みを発生します。 

(2)筋肉の緊張 

猫背は首が前方に傾く姿勢になり、それを支えるために常に筋肉が緊張した状態になっているので、凝りや痛みが発生します。 

(3)リンパの腫れ 

身体の免疫力が低下して風邪などのウィルスに感染すると、退治するために身体はウィルスと戦います。その時にリンパが腫れ、耳の下あたりや鎖骨付近に痛みや腫れ・発熱などが発生します。 

(4)神経痛 

公害物質やカビ・ウィルスの吸入、歯の噛み合わせや治療中、外傷、枕が合わない・肩凝りなど、様々な原因で発症します。首から後頭部にかけてズキズキ・キリキリ痛む、首を動かすと突き上げるように痛む、めまいや肩凝りがあるなど、症状も様々です。 

(5)首の骨(頚椎)の炎症 

首の骨は「頚椎」と言われ、「椎骨」というリング状の骨が7つ重なって形成されており、椎骨の間にはクッションの役割をする「椎間板」という組織があります。この椎間板が弾力を失って椎骨同士が擦れたり、椎間板が飛び出して神経を圧迫すると、痛みや凝りを発生します。 

(6)寝違え 

不自然な体勢で長時間寝ていると筋肉がかたまってしまい、朝おきたら首が痛い・片側を向くことができないなどの症状があらわれます。無理に動かさないようにして安静にしましょう。

group of happy doctors meeting at hospital office

4)試せる応急処置はあるの?症状への対処方法とは 

首の痛みの原因がわからないうちは、自己判断で処置するのは危険です。原因をはっきりさせるために検査を受けましょう。長時間のデスクワークなどで凝っていたり、筋肉が緊張して張っているなど、原因が明らかな時は、首を前後左右にゆっくり倒す ・肩甲骨を意識して肩をゆっくり回す ・首すじを温める ・深呼吸をする ・寝転んで安静にするなどの対処方法を試してみましょう。

5)これって病気?病気かどうかのチェック・判断基準とは 

首の痛みだけではなく、次のような症状がある場合は医療機関を受診しましょう。 

・手足がしびれる 

・バットで殴られたような痛みがある 

・首の付根にしこりができている 

・首の付根が腫れてしこりがある 

・3ヶ月以上痛みが続く・または痛みが移動する 

・くしゃみや力みで痛みが悪化する 

6)症状が続く場合は注意!考えられる4種類の病気とは? 

(1)頚椎症 

加齢や衝撃などが原因で椎間板が劣化し、椎骨同士がぶつかってすり減る・椎骨がずれる・椎間板からゼリー状の中身が飛び出して神経を圧迫するなどが起こり、痛みや凝りを発生します。整形外科を受診すると、レントゲンやMRIの画像診断が行われます。診断結果により、頚椎を引っ張る牽引や椎間板を切除する手術・温めて血行を改善させる温熱療法などが行われます。 

(2)後頭神経痛 

様々な原因により後頭部の神経が刺激・圧迫されることで、首から後頭部にかけて痛みが発生し、吐き気や嘔吐を伴う場合があります。整形外科などでCTやMRIなどの検査を受けても異常が見られないのに、首や後頭部が痛いといった場合に後頭部神経痛と診断されます。後頭神経痛に詳しい、または技術がある医師のいる病院や治療院などで適切な施術を行うと改善すると言われています。 

(3)線維筋痛症 

全身の筋肉や関節に痛みが発生し、痛みの程度は激痛で移動する場合もあると言われています。中高年の女性に発症率が高く、なかなか発見されにくい難しい疾患です。アメリカのリウマチ学会が「3ヶ月以上痛みが続く」「全身18箇所のうち11箇所以上に圧痛がある」という診断基準を設けました。線維筋痛症に詳しい医師を探し、適切な治療を受けることが必要です。 

(4)首のリンパ節の腫れ 

体内に菌やウィルスが侵入して感染すると、リンパが腫れて痛みや熱を伴います。肩と首の付け根付近・頭部と首の付け根付近にもリンパ節があり、炎症を起こすとその部位が腫れて痛みがあらわれる場合があります。しこりが成長せず、触ると痛い・動くといった場合は単なる腫れですが、悪性のしこりは固くて痛みがなく、触っても移動性がないと言われているので注意が必要です。内科を受診すると、血液検査や触診・尿検査などが行われ、感染が原因の場合は抗生物質や鎮痛剤が処方されます。炎症が酷く、リンパ節に膿が溜まってしまった場合は、切開して膿を取り出す手術が行われます。 

7)日常から改善を!首の付け根が痛い症状への予防習慣とは 

(1)血流を滞らせない 

頭部は5kgほどの重さがあると言われており、それを細い首で支えなければなりません。悪い姿勢をとったままスマホやTVを観ていたり、細かい作業に長時間集中していたりすると、首に負担がかかっていまいます。休憩を挟んで首や肩を回したり立ち上がって背中を伸ばすなど、血流が滞らないようにしましょう。 

(2)姿勢を良くする 

猫背は首に負担をかけるので、普段から猫背の場合は正すようにしましょう。また、長時間のデスクワークなどでも、猫背にならないように心がけましょう。 

(3)自分に合った枕を使う 

人は寝ている間に体力や免疫力を回復させています。その大切な睡眠が、枕が合わないことで寝苦しかったり、首に負担をかけているようでは本末転倒です。自分に合った枕を使用してぐっすり眠り、首周りの凝りや緊張をほぐしましょう。



今回のまとめ 

1)首の痛みにも種類がある?代表的な3種類と特徴の違いとは 

2)どんな症状が現れる?首の付け根が痛い場合の代表的な症状 

3)なぜ痛みが?首の付け根が痛い場合の6大原因とは 

4)試せる応急処置はあるの?症状への対処方法とは 

5)これって病気?病気かどうかのチェック・判断基準とは 

6)症状が続く場合は注意!考えられる4種類の病気とは? 

7)日常から改善を!首の付け根が痛い症状への予防習慣とは