病院を受診している女性の患者

指にしびれを生じると、デスクワーク、家事、その他日常生活に支障が出てしまいます。それ以上に、指のしびれは何らかの重要な病気のサインの場合もあります。ここでは、左手の小指にしびれを感じた際の原因と病気について説明していきます。



左手の小指がしびれるのはなぜ?病気の可能性と3大原因とは


1)しびれにも種類がある?代表的な3種類と特徴の違いとは

(1)肘から来るしびれ

肘の内側の神経に何らかの原因で長時間圧力がかかることによって、小指のしびれを引き起こします。

(2)首から来るしびれ

姿勢が悪いと頚椎の椎間板が神経を圧迫するようになり、しびれを感じます。

(3)血液がスムーズに流れない

血の流れが悪いと重要な組織に酸素や栄養が供給されないため、手のしびれとなって症状が現れることがあります。

※小指がしびれる他には、手の平の筋肉が衰え痩せてくる、握力が落ちる、爪が変形して曲がってくる、めまい、吐き気、冷や汗などの症状が現れます。

2)なぜ痛みが?考えられる3大原因とは

(1)冠動脈の異常

心筋に栄養を運んでいる冠動脈が動脈硬化などを起こし、栄養の運搬が滞ることで発生します。

(2)神経の異常

デスクワークなどで長時間同じ姿勢を取っていたり、あるいは姿勢が悪かったりすると、頚椎に負荷がかかり、血行障害により指にしびれが生じます。

(3)椎間板に負荷がかかった

激しい運動、姿勢が悪いなどで椎間板に負荷がかかり、神経に不要な圧力がかかることによって小指がしびれる原因になります。

3)試せる応急処置はあるの?症状への対処方法とは

血液の流れが滞ると良くないので、デスクワークの最中でも意識的に身体を動かすようにする、無理な姿勢で首、肩、手首に負荷を必要以上にかけない、日ごろからストレスを溜めないことが重要です。また、脳の異常が原因の時は応急処置では対処できないので、早めに病院へ行きましょう。

4)これって病気?病気かどうかのチェック・判断基準とは

胸に30分~1時間に渡って強い痛みが生じる、寝転がった時に足が90度まで上がらない、人差し指と中指を交差させることができない場合は、病気の可能性があります。身体の片方だけのしびれは脳の異常を引き起こすこともあり、小指が思い通りに動かせない、朝方に肘が痛い、違和感を生じるなどの症状が認められたら注意が必要です。

Female physician of two people that use the tablet

5)症状が続く場合は注意!考えられる3種類の病気とは?

(1)心筋梗塞

血栓により冠動脈の血液量が減少することで、心筋へ酸素や栄養が行き渡らず、心筋細胞が壊死することを心筋梗塞と言います。主な原因は動脈硬化です。心筋梗塞の症状として、胸が痛む、圧迫感がある、呼吸困難、吐き気などが現れます。

(2)肘部管症候群

肘部管症候群とは、指の曲げ伸ばしをつかさどる尺骨神経に異常が発生したために起こる病気です。尺骨神経は小指と薬指の辺りの感覚を支配しているので、ここに異常が起こると小指、薬指にしびれを生じます。症状が進行すると、指に変形が見られ、筋肉が落ちてきます。

(3)頚椎椎間板ヘルニア

ヘルニアとは、本来の臓器があるべき位置からはみ出した状態のことを指します。頚椎椎間板ヘルニアは、この首の骨と骨の間にある椎間板と言うゴムのような組織がはみ出して神経を圧迫することです。

6)痛みが気になる場合に!専門家で行われる可能性のある検査・治療方法

(1)検査方法

・心筋梗塞

血液に心筋梗塞によって壊死した細胞が含まれていないかを確認する血液検査、心筋の収縮が低下していないか調べる心臓超音波検査などを行います。また、高血圧だと心筋梗塞の発症確率が高まるので、血圧検査も行われます。症状の変化が大きい急性期の心筋梗塞の場合は心電図に特徴的な反応を観察できるので、心電図検査を用います。

・肘部管症候群

肘の内側に軽く刺激を与えた際に、小指にしびれが発生するかどうかを確認します。これをティネルサイン陽性と言います。また、レントゲンを撮影して肘に変形、骨折が見られないかを調べます。レントゲン検査以外の他の方法として超音波検査もあります。超音波検査により、尺骨神経の太くなっている部分と細くなっている部分がはっきりとわかります。太くなっている部分が、腫れ上がって変形した尺骨神経です。

・頚椎椎間板ヘルニア

手のひらを握る、開くを10秒間で何回出来るか調べます。これが20回以下だと脊椎に何らかの障害があると診断されます。また、骨折や骨が真っすぐに並んでいるかを調べるレントゲン、CT検査、CTより詳細な検査ができるMRIなども用いられます。

(2)治療方法

・心筋梗塞

冠動脈または静脈から血栓を溶かす薬の注射を行う薬物療法や、カテーテルを手首、ひじなどから血管へ通して、血管の詰まりの解消、細くなった血管の拡張を行う冠動脈インターベンションという治療法が取られます。

・肘部管症候群

肘に負担をかけないように安静にする保存療法が行われます。保存療法の他には薬物療法も用いられます。他には、靭帯を切離して尺骨神経を圧迫している原因を取り除く手術、ゼリー状の内容物が詰まっている腫れものであるガングリオンができていたらそれを取り除く手術を行います。

・頚椎椎間板ヘルニア

基本は絶対安静で、患部に負担をかけない保存療法が用いられます。保存療法で症状が改善しない場合は、レーザーなどで椎間板の内圧を減少させてはみ出ているヘルニアを元に戻すPLDD(経皮的レーザー椎間板髄核減圧手術)が選択肢の一つとして行われます。この方法では身体の切開はする必要がありません。また、傷口が2、3ミリ程度と小さいこともメリットとして挙げられます。他には、身体を切開してヘルニアを摘出するLOVE法切開手術などもあります。

※左手の小指のしびれを予防するには、まずストレスを溜めないことが肝心です。ジョギングやウォーキングなどの適度な運動、塩分、脂質を控えるなどの健康な食生活を心がけましょう。



今回のまとめ

1)しびれにも種類がある?代表的な3種類と特徴の違いとは

2)なぜ痛みが?考えられる3大原因とは

3)試せる応急処置はあるの?症状への対処方法とは

4)これって病気?病気かどうかのチェック・判断基準とは

5)症状が続く場合は注意!考えられる3種類の病気とは?

6)痛みが気になる場合に!専門家で行われる可能性のある検査・治療方法