パソコンを確認している医者

激しい運動をしたこと、または肩こりや首の寝違いで鎖骨周辺に痛みを感じたことは誰にでも経験があることだと思います。そんな鎖骨の痛みですが、鎖骨そのものではなく鎖骨下に違和感や痛みを感じたことはありませんか。そんな鎖骨下の痛みについて原因と注意したいことをご紹介します。



鎖骨の下が痛い?気になる3大原因と注意したいこと


1)そもそも鎖骨の下とは何?構造や役割とは

鎖骨の下には2つの重要な役割をする筋肉があります。まず1つ目は鎖骨下筋です。サイズは小さいですが靭帯や神経とも関係しているため広範囲の痛みに関与されるとものと考えられています。2つ目は小胸筋です。胸周りの筋肉を支える役割をもつ筋肉となります。深呼吸をすると際にも重要な役割をもつ小胸筋は異常がでると呼吸するだけでも痛みが出る場合があります。

2)どんな症状が現れる?鎖骨の下が痛む場合の代表的な症状とは

(1)手のしびれ

鎖骨の下に痛みを感じると手のしびれの症状が同時に現れることがあります。また、深呼吸をする、胸を動かすことでズキズキといたみがあります。女性の場合は筋肉のむくみに関係していることが多く、体のむくみが酷いときに起こりやすいといわれています。

(2)胸が押さえつけられる

鎖骨の下、特に左側に痛みを伴う場合、胸が押さえつけられ、呼吸がしにくいといった症状が出る場合があります。神経や骨ではなく内臓に疾患がある場合にこの症状がでることが場合に多く、中には呼吸困難や冷や汗といった症状に発展する場合があります。

3)どうして痛むの?鎖骨の痛みの3大原因とは

(1)骨の損傷

鎖骨は体の骨の中でも損傷しやすい骨としても知られています。運動の最中に肩から転んでしまう、またはボールや人にぶつかることで受ける強い衝撃で骨が骨折するまたはヒビが鎖骨に入ってしまうことで痛みを伴います。

(2)神経の圧迫

鎖骨下には体内につながる血液の動脈の他に、腕や頭、首につながっている神経の束があります。筋肉のむくみ、炎症による腫れによりこの神経を圧迫することで鎖骨下の痛みとともにその神経のつながる体の箇所に痛みや違和感を伴う場合があります。

(3)内臓疾患

鎖骨の下の内臓には主に肺や左側には心臓があります。そのため、これらの内臓に異常がおきると鎖骨下周辺に痛みを伴います。呼吸がしにく、息をするたびに痛みがあるなどといった症状がでます。

4)試せる応急処置とは?痛み試したい対処方法とは

以下の処置はあくまで応急処置であり、原因によっては効果がない場合もあります。内科、外科がある総合病院にて症状の原因を突き止めることが優先事項となります。

(1)温める

血行不良による肩こりから鎖骨下が痛む場合があります。その場合は湯舟につかることで血行を改善することで筋肉がリラックスし痛みが和らぐ場合があります。しかし、炎症が起こっている場合は症状が悪化する場合があるので痛みが強くなる場合は温めないようにしましょう。

(2)ストレッチ

筋肉が緊張することで痛みがある場合はストレッチで肩や首周辺の筋肉をほぐすことで痛みが和らぐ場合があります。効果的といわれているのが背中側で両手を使って1枚のタオルを握り、頭上を通り、前側にもってくることを10回ほどくりかえすと肩周辺筋肉の緊張が取れ、痛みが和らぐ場合があります。

カルテに記入をしている診察中の医者

5)これって何かの病気?病気かどうかのチェック項目と判断基準

ストレッチや湯舟などで体が温まっても痛みの症状が一行におさまらない場合や呼吸がしにく、胸がしめつけられるなどの症状がある場合は病気と疑い早い段階で病院に行きましょう。鎖骨の下の場合、神経、靭帯、筋肉の異常も考えら、内臓疾患との違いが素人ではわかりいくいのが現状です。上記の症状以外にも2日以上痛みが出る場合でも病院で原因を調べましょう。

6)症状が続く場合は注意!考えられる3種類の病気とは

(1)狭心症

虚血性心疾患の1つであり、心臓の筋肉に十分な血液や酸素を送り込めなくなることで発症します。動脈硬化や高血圧が原因となることが多く、左肩から腕にかけての痺れ、胸がしめつけられるような症状があります。病気としては大変重いですが、症状は軽く感じるため気づかない内に重症化してしまっている場合があります。

(2)胸郭出口症候群

首から鎖骨下にかけて多くの神経や血管があり、負担のかかる姿勢やストレス、血行不良などが原因でそれらの神経、血管を圧迫し、痛みを伴います。慢性的な肩こりに悩まされている方に多く、他にも頭痛などの症状にも発展する場合があります。女性だけではなく男性にも多く、激しい運動が原因で起きる場合もあります。

(3)骨粗しょう症

加齢またはカルシウムの吸収を助けるビタミンDが体内で少なくなる、または栄養を吸収する腸の働きの低下により骨密度が低下し、骨がもろくなる病気です。50歳以上の女性に多く、最近では洋食文化の広がりで若い世代にも少しずつみられている病気です。膝や腰の痛みが主に出やすい症状ですが、ちょっとしたことで骨を折るまたはヒビが入ってしまうといった症状もあります。

7)専門家での検査を!痛みが気になる場合への検査・治療方法

(1)検査方法

‐MRI

磁場を使用して体内の骨だけでなく、血液や神経の異常も調べることができるとても精密な検査です。総合病院などでは導入されていますが規模の小さいクリニックや診療所ではない場合があるのでその場合は担当医に紹介状を書いてもらい、設備のある病院で検査を受けるようにしましょう。費用は1万円以上する場合がほとんどです。

‐レントゲン

X線を使用して骨の異常を調べます。神経や血液への異常を調べることはできませんが、骨折やヒビなどがあればその有無を調べることができます。時間は15分以内で完了し、その日中に結果もわかります。費用は3000円ほどとなります。

‐骨量検査

市町村が行う検診にもある検査で骨の密度を調べます。検査は30分ほどで完了しますが、結果が届くのは1週間ほどかかる場合があります。

(2)治療方法

‐薬の服用

症状に合わせて効果のある薬を服用します。血液の場合は血液が固まりにくいものや痛みが激しい場合は痛み止めなどを服用します。骨密度が低下している場合は骨が今以上に溶けるのを防止するものや骨折予防の薬もあります。症状に合わせて薬の種類は異なり、中には副作用があるものもあるので医師に確認の上、服用をしましょう。

‐カテーテル治療

心筋梗塞や狭心症など冠動脈に異常がある場合は狭くなったまたは完全にふさがってしまった血管を広げるために行う治療法となります。血管内にバルーンをいれて空気をいれて拡張させる方法や詰まった部分をドリルなどで開通させる方法などがあります。症状によっては方法は異なるので医師に事前に確認上、治療に臨みましょう。

8)生活習慣から予防を!鎖骨の下の痛みへの予防習慣とは

(1)十分な睡眠をとる

仕事が忙しい時期に睡眠不足になると内臓のダメージから体は回復していくため筋肉や骨のダメージを回復することが不十分となり筋肉の炎症や骨の損傷が起こりやすくなります。最低でも6時間の睡眠時間は確保し、日々の疲れを溜め過ぎないようにする必要があります。

(2)血行をよくする

血行が悪くなると筋肉が硬直し、慢性的な肩こりになりやすくなります。デスクワーク等で同じ姿勢を長時間取る必要がある人は1時間に1回はオフィスを歩く、肩を回すなどのストレッチを毎5分行うようにし、血行が悪い状態が長時間続かないようにしましょう。半身浴(35~38°のお湯に15分~つかる)ことで体全体の血行がよくなるといわれています。



今回のまとめ

1)そもそも鎖骨の下とは何?構造や役割とは

2)どんな症状が現れる?鎖骨の下が痛む場合の代表的な症状とは

3)どうして痛むの?鎖骨の痛みの3大原因とは

4)試せる応急処置とは?痛み試したい対処方法とは

5)これって何かの病気?病気かどうかのチェック項目と判断基準

6)症状が続く場合は注意!考えられる3種類の病気とは

7)専門家での検査を!痛みが気になる場合への検査・治療方法

8)生活習慣から予防を!鎖骨の下の痛みへの予防習慣とは