カルテに記入をするナース

日常生活の中で、手足がしびれていたり感覚が鈍いと感じたことがあるのではないでしょうか。

寝る体制が悪い・長時間の正座などにより血流が圧迫される場合もあります。今回は手足のしびれの原因や考えられる病気の可能性、対処方法をお伝えします。



手足のしびれ4大原因!病気・症状・治療方法とは


1)手足のしびれの初期・中期・末期の3つの症状

(1)ピリピリした痛み

しびれが生じるという事は脊髄や脳といった中枢神経の異常から症状が起こる可能性があります。損傷・障害のある部分によって神経支配が異なるため痛みが出る場所が異なります。

(2)感覚が鈍い

感覚が鈍いというのは、しびれと同じように脳や脊髄といった中枢神経の異常から起こる可能性が高くあります。また、血行が悪くなるという事が原因で鈍い感覚や痺れが生じる可能性があります。

(3)力が入らない

力が入らないというのは、脳や脊髄といった中枢神経の異常から起こるもので、ピリピリした痛みや痺れ、感覚が鈍いといった症状の後に症状が悪化すると力が入らなくなってくるという事があります。

2)手足のしびれの4大原因

(1)脳や脊髄

手足を含む身体の半身にしびれがある場合に脊髄の間にある椎間板がある場合と、急にしびれの症状が出てきた場合には、脳梗塞や脳出血を疑います。

脳血管障害で起こるしびれは後遺症として残る場合があるので注意が必要です。

(2)頸椎

片方の手・腕がしびれるというような場合は頸椎周辺の病気を疑います。脊柱の中にある椎間板の中身が飛び出し、神経を圧迫するものになります。

(3)腰椎

脚だけがしびれるという場合は腰の椎間板ヘルニアや腰椎症が原因であることが多いと考えられます。頸椎と同様に、脊柱の中の椎間板の中身が飛び出し、神経を圧迫するものになります。

(4)末梢神経

末梢神経に障害がある場合にも、痺れが出てきます。親指から薬指までが主にしびれる手根管症候群は手首の辺りで正中神経が圧迫されておきます。

3)手足のしびれへ自分でできる2つの対処法

(1)病名がはっきりしている場合

内科的疾患が起こっている場合や、頸椎椎間板ヘルニア・腰椎椎間板ヘルニアなど原因がわかっている場合も多くあります。

内科的疾患が原因で起こっている場合には、その病気に合わせた食事療法や運動療法などを行い対処します。

改善がされない場合には、薬物療法などを用います。頸椎椎間板ヘルニアや腰椎椎間板ヘルニアに関しては、加齢による筋力低下による椎間板の圧迫も考えられることから、体幹のトレーニングなどをして予防や改善を図ります。

(2)自律神経失調症

検査で異常が見つからない場合には、ストレスによる自律神経の乱れが原因で手足にしびれがでるとうい可能性があります。

感覚が鈍くなって直接触っている気がしないと感じる事があり、血行不良によっておこるものといており、正座で起こる痺れに似ています。

ストレスを感じないようにし、血流が悪くならないように気を付けます。

Female doctor making notes

4)手足のしびれの考えられる4つの種類の病気

(1)脳や脊髄

脳梗塞や脳出血とういう脳障害の可能性があります。その他には脳腫瘍や脊髄主要という可能性があり、手足を含む半身に症状が出るというのが特徴です。

ゆっくりと半身に進んでいく痺れの場合には脳や脊髄の腫瘍も疑われます。

(2)頸椎

頸椎椎間板ヘルニアや変形性頚椎症といった症状が考えられます。外傷性のもので、頸椎に衝撃が加わったり、長年にわたり頸椎の部分に刺激が加わり徐々に進行していく事が挙げられます。

(3)腰椎

腰椎椎間板ヘルニアや腰椎症といった病気が考えられます。外傷性のものと慢性の物がありますが、多くの場合は老化によるものや姿勢の悪さから起こる可能性が多くあります。

(4)末梢神経

手根管症候群の場合、肘の内側で尺骨神経が圧迫されている可能性があります。寝ている間に症状が悪化して、目が覚めたら一番しびれているという特徴があります。

5)手足のしびれが続く場合にすべき4つの検査方法

(1)脳や脊髄

基本的にはMRIなどで身体の中で何が起こっているのかを診断します。

(2)頸椎

診察ののち、レントゲンを確認し頸椎のMRI検査などをして診断されます。

(3)腰椎

診察ののち、レントゲンを確認し頸椎のMRI検査などをして診断されます。

(4)末梢神経

基本的には頸椎のMRIで頚椎症などを除外し、末梢神経伝達検査という神経の末梢神経伝導査で診断が確定します。

糖尿病や甲状腺機能などの内科疾患が原因の事もありますので、血液検査も行います。

6)手足のしびれが続く場合にすべき4つの治療法

(1)脳や脊髄

脳の病気の種類によって異なりますが、脳梗塞の場合にはマイクロカテーテルを用いた血管溶解療法によって血管を再開通させる治療が有効な場合があります。

その他には抗凝固剤や抗血小板剤、脳保護剤などの薬剤により、進行を抑える治療が主体となります。

(2)頸椎

安静、内服が基本ですがそれでも回復をしないという場合には入院して高気圧酸素療法などを行う事もあります。

それでも症状が改善しなかったり、痺れが強い場合や力が入らなくなってしまう場合には手術を行います。

(3)腰椎

静、内服が基本ですがそれでも回復をしないという場合には手術を行う事もあります。しかし、手術をしても再発してしまう可能性があることから、温存療法を行う事が殆どです。

(4)末梢神経

内科的疾患が原因の場合には、生活習慣の見直しや改善されない場合には薬物療法などが行われます。神経圧迫による重症例では手術を行う可能性もあります。

Physician ready to examine patient

7)治療後の2つの予後とは

(1)整形外科的疾患

基本的には安静・投薬・運動療法でのリハビリテーションを行いますが、症状がひどい場合には手術を行います。

基本的には短期間の入院か症状により日帰り手術もありますが、その後のリハビリが必要です。部位により医師や理学療法士の指示に従い、運動療法を行い、再発しないように努めます。

(2)内科的疾患

食生活・運動習慣といった生活習慣の見直しから行い改善されない場合には薬物療法がおこなわれます。

内科的疾患の病気にもよりますが、糖尿病による神経障害などの場合には症状が進行しているケースが考えられますので、インスリン注射などを行う可能性もあります。

8)手足のしびれへ未然にできる2つの予防ポイント

(1)食生活

内科的疾患で多く言われるのが食生活です。1日3食、規則正し時間に摂取することが大切です。

腹8分目までにする事や、欧米食よりも日本食のように高たんぱく低カロリーの食事摂取を心がける事が大切です。

(2)運動習慣

内科的疾患の場合には、全身の血流量を意識したウォーキングなどの有酸素運動を30分~60分程度、週2~6回程度実施するのが良いでしょう。

整形外科的疾患の場合には、体幹を中心とした、脊柱を安定させるようなトレーニング(ドローイン)やストレッチなどをして血流を促進する事が大切です。



今回のまとめ

1)手足がしびれる原因は4つある。

2)手足がしびれる病気の可能性は4つある。

3)手足のしびれに関する予防は2つある。