股関節の検査を行う医者

股関節に痛みが出る場合は、主に整形け外科的な疾患の場合が多いですが、中には感染症やその他の病気の原因になることもあります。歩くうえで重要な働きをする股関節。

今回は股関節の痛みの原因・考えられる病気・症状・治療方法などをご紹介します。 



股関節の痛みの6大原因!症状・治療方法とは


1)股関節の痛みの6つの症状 

(1)ズキズキと痛む 

細菌感染を起こしている場合などにズキズキとした痛みを伴う事があります。 

(2)歩くと痛む 

変形性股関節症や大腿骨頚部骨折の場合などに起こります。 

(3)股関節を曲げると痛む 

関節リウマチや変形性股関節症などが原因の場合に起こります。 

(4)股関節の動きが悪くなる 

股関節に伴う疾患によって起こります。 

(5)重いものを持つと痛む 

大腿骨頚部骨折の場合に顕著に見られます。 

(6)明け方に痛む 

関節リウマチの場合は初めのうち、明け方に症状が出やすいです。 

2)股関節の痛みの6大原因 

(1)細菌感染 

股関節内に何らかの原因によって細菌感染がおこることによって、股関節に膿がたまって腫れ、激しい痛みを伴います。 

(2)加齢 

加齢による股関節の変形が原因で痛みが出てきます。不可逆性のことが多く、徐々に痛みが増していき、最終的には手術となるケースもあります。 

(3)外傷 

転倒などが原因で、大腿骨の頚部を骨折したりすることにより痛みが出ます。特にお年寄りによく見られるのが、布団の縁で足を引っかけて転ぶようなケースです。 

(4)血行不良 

何らかの原因によって、股関節への血流が阻害され、細胞が壊死することによって起こります。現在のところ原因はよくわかっていません。 

(5)免疫異常 

自己免疫疾患の一種である関節リウマチによっても股関節に痛みがおこることがあります。 

(6)骨粗鬆症 

閉経後の女性はホルモンバランスが乱れることによって、骨がもろくなり、ちょっとした転倒などが大けがにつながることがあります。 

Doctor listening to patient

3)股関節の痛みが続く場合に考えられる5種類の病気 

(1)股間節炎 

細菌感染によって、股関節内に炎症を起こし、悪寒戦慄をともなう激しい痛みが出ます。血行性のものや骨髄炎によるものが多いようです。 

(2)変形性股関節症 

股関節の関節軟骨や骨が原因不明に擦り減って起こる一次性変形性股関節症と、先天性股関節脱臼や、臼蓋形成不全などが原因となって発症する二次性の変形性股関節症があります。 

痛みが出たり、安静にして軽減したりを繰り返しながら、ゆっくりと進行していく慢性的な疾患ですが、時には急速に悪化することもあります。 

(3)大腿骨骨頭壊死 

大腿骨頭栄養血管の血流が何らかの原因で阻害されることによって、骨が壊死してしまう病気で、現在のところ原因は分かっておらず、国の特定疾患に指定されています。

ステロイド剤を多量に使用した人や、アルコールをたくさん摂取する人に多い傾向があるようです。 

(4)慢性関節リウマチ 

自己免疫疾患の一つであるリウマチによって、股関節が攻撃されて痛みが出るケースです。最初は手足の指などから始まりますが、徐々に大きな関節が攻撃されます。 

股関節に現われる時には関節の可動域が減少するので、体の動きがぎこちなくなります。症状が進行した場合には手術が行われることもあります。 

(5)大腿骨頚部骨折 

大腿骨が骨盤に収まる部分を骨頭と言いますが、そこと大腿骨を結ぶ細くなった部分を大腿骨頚部といい、転倒などによって骨折することで痛みが現れます。

お年寄りに特に多くみられる疾患で、その4分の1の人が寝たきりになってしまいます。 

4)股関節の痛みへの対処方法 

(1)温める 

血行不良が股関節に現れる症状の原因になることが多いので、慢性的に痛みがある場合には、日ごろからよく温めるようにして、血行を促進するようにしましょう。 

(2)筋トレ 

股関節周囲の筋肉(特に殿筋)を鍛えることによって、股関節への負担を緩和させ、結果的に股関節痛を和らげることにつながります。 

(3)痛み止め 

痛みが激甚な場合には、一時的に痛み止めを飲むことによって、痛みの緩和を図ります。 

ただし、痛みが長く続く場合には自己判断せず、医療機関を早めに受診するようにしましょう。治療せずに放置してしまうと、症状が重篤化する可能性があります。 

5)股関節の痛みへの検査方法 

股関節の痛みはまず整形外科を受診しましょう。 

(1)血液検査 

細菌感染の可能性を調べる場合や、リウマチ因子の有無を調べること場合にも行われます。血液検査だけが行われることはあまり考えられませんが、その他の治療費等と併せて4,000円から5,000円程度かかるようです。 

(2)レントゲン検査 

骨に異常や骨折がないかや、骨の状態などをX線を用いて検査します。3割負担で1,000円程度のところが多いようです。 

Doctor showing xray to his patient

6)股関節の痛みへの3つの治療方法 

股関節の痛みの場合はまず整形外科を受診するようにしましょう。治療期間や治療費は人それぞれなので、担当のお医者様に相談するとよいでしょう。 

(1)薬物療法 

関節の炎症御抑え、痛みを取り除くために行います。病気によって処方される薬も、内服薬や湿布薬、塗り薬や注射などさまざまです。 

(2)運動療法 

筋力を強化することによって痛みを取り除いたり、関節や神経の機能を回復させるために行います。高齢者の場合は転倒予防などを未然に防ぐための効果があります。 

(3)手術 

症状が不可逆的に進行してしまい、日常生活にも支障をきたすような場合には手術療法が選択されることもあります。 

7)股関節の痛みへ未然にできる3つの予防ポイント 

(1)運動 

日ごろから車ばかりに頼らず、自分の足で歩くように心がけましょう。筋力が低下してくると、転倒しやすくなったり、血行が悪くなって症状が出やすくなってしまいます。 

(2)体重管理 

いずれの症状も比較的、太っている人に現れやすいです。体重を支えるだけの筋力はあるのですから、痩せることによって股関節への負担を軽減できます。 

(3)食習慣の改善 

脂肪分の多い食事やアルコールの摂りすぎはすべての疾患の元となります。栄養バランスを考えた食事と、ほどほどの飲酒を心がけましょう。 



今回のまとめ 

1)股関節の痛みの6つの症状 

2)股関節の痛みの6大原因

3)股関節の痛みが続く場合に考えられる5種類の病気 

4)股関節の痛みへの3つの対処方法 

5) 股関節の痛みへの2つの検査方法 

6) 股関節の痛みへの3つの治療方法 

7)股関節の痛みへ未然にできる3つの予防ポイント