カルテの説明をする男性のドクター

気が付くと腰をかばっていたり、布団から起き上がるのが辛い、腰痛は痛みの度合いにもよりますが、激痛ではないと放っておく方も多いです。

今回は腰に起こるトラブルの疲労骨折について、原因・症状・対処方法・治療方法などをご紹介します。



腰の疲労骨折の3大症状!対処・治療方法とは


1)腰の疲労骨折の3つの代表的症状とは

(1)腰を押した時に痛みが出る場合

うつ伏せに寝た時に腰を押した時に痛みを感じる場合は疲労骨折の可能性があります。疲労骨折の場合には痛みは4日以上続く場合が一般的なので目安にしましょう。

(2)動いた時や動き終わった後に痛みが出る場合

特にスポーツをする方は、腰の同じ個所に負荷がかかりやすいので疲労骨折になりやすいです。スポーツや激しい動きを開始した時に痛みが強く出ますが、そのまま続けると痛みは引いて行きます。

スポーツや激しい動きをの終盤、終わった後に痛みが増して強くなっていきます。動いている時には痛みを感じずスポーツの前後に痛む場合には疲労骨折の可能性が高いです。

(3)体を反らせると痛みが出る場合

前に体を倒すと痛みは出ませんが体を後ろに反らすと腰に痛みが出る。この場合には疲労骨折の可能性があります。特に小さな頃からスポーツをしていた方に疲労骨折は多いようです。

2)腰の疲労骨折の3大原因

疲労骨折とは「骨折の原因の中の一つで、骨に骨折に至らない程度の負荷が繰り返しかかる事で起こる骨折」の事です。

一般的にはスポーツが原因と言われています。

野球やサッカー、陸上、バスケットボール等、体を動かす競技を行っている方なら疲労骨折を起こす可能性があるんです。腰に限らず、スポーツにより疲労骨折が起きる場所の決まってきます。

(1)野球

有鉤骨「手根骨の一つ」や上腕骨の疲労骨折が起きる場合が多く、上腕骨の疲労骨折は上腕を使う頻度の高いピッチャーがなりやすいです。

最初は違和感や軽い痛みが起きる程度なので違和感を感じる場合が多いので。そのまま練習を続けてしまう方が多いです。

(2)サッカー

腰を回旋する頻度が高い事から腰の疲労骨折になりやすいスポーツです。本人の自覚がなく、強い痛みや痛みが長く続く事で気が付く事が多いです。

強い痛みや、痛みが長引くときには早めに病院への受診が必要です。腰の疲労骨折はテニスを行っている方も多いです。

(3)短距離・長距離走

走る事で下半身、足へ負担が多くなる事で脛骨や中足骨の疲労骨折の可能性が高いです。他のスポーツでも走る事の多いスポーツはなる事もあります。

バスケットボールやバレーボール、サッカー等、プレイ中に走ったり飛んだりする事で足に負荷がかかり脛骨「足首に近い内側の骨」や中足骨「足の甲の真ん中2本の骨」に疲労骨折が起きる事があります。

疲労骨折は外傷骨折「外から力が加わり骨折が起きる症状」や脆弱性骨折「元から骨の強度が下がり日常生活を送るだけで骨折する症状」よりも頻度は高くありませんがスポーツ選手やスポーツを良く行う人に多い骨折です。

Doctor and surgeon reading notes

3)腰の疲労骨折を疑う場合にすべき4つの検査方法

(1)問診・診察

外傷もなく、慢性的な痛みがある時には疲労骨折を疑う場合があります。問診・診察だけでは疲労骨折とは断言できませんがおおむねの判断は可能です。

(2)X線「レントゲン」

問診や診察でおおむねの判断をしてから骨折があるか、無いかをX線で判断します。X線で判断がつかない場合もあります。

(3)CT・MRI検査

X線で判断がつかない場合で痛みが3週間以上続く場合にはCTやMRI検査を行います。X線よりも鮮明に映るのでハッキリした判断が可能になります。X線を行わず直ぐにCTやMRIを行う場合もあります。

(4)骨シンチグラフィー

体を輪切りにした画像をとりどのように骨折しているかより詳しく見る事が出来る検査です。一般的には複数の骨折がある場合や術後の経過を見る場合に用いられる事が多いです。

他にもがんの転移を調べる場合や疲労骨折など原因の特定が難しい時に用いられる事があります。

4)腰の疲労骨折の4つの治療方法

腰の疲労骨折の場合には整形外科に受診する事をおすすめします。疲労骨折と診断された場合、完治するまでの期間は一般的に1ヶ月から2ヶ月と言われています。

疲労骨折の場合は、この様な治療方法が用いられます。

(1)安静

同じ個所に負荷がかかる為、負荷をかけず安静にしている事が大事です。

(2)ギブス

骨折とは違う為、あまりギブスは使われないようですが、場合によっては固定を必要な場合もあります。

(3)手術

腰の疲労骨折の場合には手術になる事はあまりないです。大腿骨や脛骨の疲労骨折の場合に選択される事があります。

(4)リハビリ

疲労骨折は同じ個所に負荷がかかると起こる為、再発しない様に医師と相談しながらリハビリを行う事もあります。

Doctor having conversation with his patient l

5)腰の疲労骨折への日常からできる5つの予防ポイント

(1)運動の前後の準備運動とクールダウン

スポーツ前のウォーミングアップとクールダウンは疲労の着く世紀を少なくしてくれます。疲労骨折を防ぐ為にもとても必要な事なので欠かさずに行う事が重要です。

(2)休憩

腰の疲労骨折は同じ個所へ負荷がかかる事で起きやすくなります。違和感を感じたり、痛みが出た場合は休む事も大事です。

(3)筋肉を付ける

筋肉がある事で骨への負担が少なくなり疲労骨折を起こしにくくしてくれます。

(4)骨密度を高くする

高密度「骨の強さの目安」が高くなれば、骨も強くなり、ストレスへの抵抗力も高くなるので疲労骨折を起こしにくくしてくれます。

骨密度を高くするには適度な運動、日光浴、カルシウムの摂取が必要です。

(5)食事

良い筋肉を作る為にも、骨密度を高くする為にも食事面が重要です。

・カルシウム 

骨に重要なカルシウムは効率よく取る為に牛乳やチーズ等、乳製品から摂るのがおすすめです。

苦手な方は大豆、モロヘイヤなど野菜からも摂る事が出来ますし、しらす干しやししゃも等の魚からも摂る事が出来ます。

・コラーゲン

美容に良いとされているコラーゲンですが、骨にも多く含まれおり、カルシウムをつなぎとめる役割があります。

コラーゲンが不足すると骨がスカスカになってしまうのでとても重要です。鶏製品の皮や手羽先、軟骨に多く含まれています。魚の煮こごり等にも含まれていますよ。

・ビタミンC

カルシウムの吸収を良くする役割があります。レモンやイチゴ、ブロコッリー等に含まれています。

・ビタミンD

骨を丈夫にしてカルシウムの吸収を良くしてくれる役割があります。しらす干しやさんま、イワシに多く含まれます。魚が嫌いな方は卵黄などにも含まれます。

・クエン酸

クエン酸もカルシウムの吸収を良くしてくれます。梅干しや柑橘類など、酸っぱいものに含まれます。

・マグネシウム

骨を丈夫にする為には必要なミネラルです。カルシウムとマグネシウムのバランスが崩れると骨は丈夫にはならないので欠かさずにとりましょう。

しらす干しや油揚げ、大豆製品、アーモンド等に含まれます。納豆なども大豆製品なので朝食に取り入れると摂取しやすいです。



今回のまとめ

1)腰の疲労骨折の3つの代表的症状とは

2)腰の疲労骨折の3大原因

3)腰の疲労骨折を疑う場合にすべき4つの検査方法

4)腰の疲労骨折の4つの治療方法

5)腰の疲労骨折への日常からできる5つの予防ポイント

腰の疲労骨折は痛みがあまり出ないので直ぐに気が付く事が出来ない場合が多いです。違和感を感じた時や痛みが長く続く時には整形外科の診察を受けましょう。