診察を行うドクター

歩いたり、しゃがんだりすると膝が痛い。膝の痛む箇所によって病気が潜んでいる場合があります。膝の痛みは日常生活に大きく影響を及ぼしますので、いち早く楽になりたいものです。

今回は膝上の痛みについての原因や症状、治療方法を紹介いたします。



膝上の痛みはなぜ起こる?考えられる2大原因と治療方法とは


1)膝上の痛みの6つの症状

(1)膝上に痛みがある

膝の上に痛みがある。特に動かし始めの時に膝が痛い場合には要注意です。

(2)膝の上に腫れがある

痛みもあり、膝の上に腫れが赤味がある。

(3)膝以外にも痛みが出ている

膝上以外にも股関節や太ももにも痛みが出ている。

(4)膝がきしむ

膝を動かすとキシキシと音がする。

(5)膝が動かしにくい

立ち上がったり、動いたりする時に膝が動かしにくい。

(6)歩きにくい

痛みが出て歩きにくい場合と、痛みがあまりないが膝が動かしにくくて歩いにくい場合がります。

2)膝上の痛みの4大原因

(1)激しい運動

激しい運動を行う事で膝や関節に負担がかかり痛みが出る場合があります。

(2)太もものハリ

太ももと膝の筋肉は繋がっていますので太ももの筋肉にハリがあると膝上に痛みがでる場合があります。デスクワークの方も座りっぱなしで太ももがはるので運動を行わない方でも要注意です。

(3)加齢によるもの

加齢により膝の骨や軟骨がすり減り膝上に痛みがでます。

(4)疲労

運動や日頃の疲れが蓄積され体にあらゆる影響を及ぼします。疲れが蓄積され膝の骨や軟骨に影響が出て痛みが出る場合があります。

3)膝上の痛みが続く場合に考えられる2種類の病気

(1)変形性股関節症

股関節の軟骨や骨がすり減ってしまい、骨の形が変わってしまう病気です。過去に股関節の病気をした方がしっかりと治療を行わないまま放っておくと、後遺症として発症するケースが多いです。

痛みが出ても少したつと痛みが治まるので放っておく方が多いです。放っておくと歩けないほど痛みが激しくなり足を引きずって歩く様になってしまいます。

特に女子に多く見られ、年代的には30歳後半から50歳代の方に多いです。

(2)膝蓋大腿関節症

膝の皿や太ももの骨や関節に炎症が起きる病気です。加齢や長年、膝を使い続けて負担がかかり骨が変形したりすり減ったりする事で起こります。

他にも膝蓋骨の脱臼から膝蓋大腿関節症になる事もあります。その時には膝の皿がズレる事で軟骨がすり減り発症します。

膝蓋骨はスポーツ時の強い膝への衝撃、女性の場合にはホルモンの関係で関節がゆるくなり膝蓋骨が発症しやすくなります。

Orthopedic surgeon, has been testing a woman's legs

4)膝上の痛みへの6つの対処方法

(1)冷やす

膝上に痛みが出て赤味や腫れがある時には冷やす事で痛みが楽になります。

(2)温める

膝上に赤味も腫れもない時には温める事で血行が良くなり痛みが楽になる場合があります。

(3)体重を減らす

急激に体重が増える事で膝に負担が来ます。体重を減らす事で膝の負担を減らして痛みを少なくしてくれます。

(4)無理に歩かない

膝が痛い時に無理に歩く事で膝に負担がかかります。無理に歩かず、休む事で痛みが楽になります。

(5)サポーターやテーピングを活用する

膝が痛い時にはサポーターやテーピングをつける事で膝への負担を減らし痛みを楽にしてくれます。サポーターを選ぶ時には医師の診断を受けて選んだ方が良いです。

(6)軽い運動をする

膝周りの筋肉を鍛える事で膝への負担を減らす事が出来ます。痛みがある時には無理な運動は逆効果になります。

5)気になる場合にすべき検査方法

(1)問診

問診ではいつから痛みが出たのか、どこが痛いのかなど詳しい症状を確認します。詳しく伝える為に症状を書き留めておくとスムーズに診察が出来ます。

(2)視診

膝上の痛い場所がどんな状態になっているかを確認します。目で見て腫れや赤味があるのかを見ます。

(3)触診

膝上の痛い場所に腫れや熱が無いかを確認し、痛い場所の周りは押して痛いのか、動かした時の膝の動きはどうなのか等を触って確認します。

(4)血液検査

基本的な問診、視診、触診を行った後に詳しい原因を調べる為に血液検査をする場合があります。炎症反応がある場合と炎症反応がない場合では病気の種類が違ってきます。

(5)関節液検査

膝に水が溜まっている場合にひざに注射をして関節液をとり、関節液の色や成分を調べます。関節液は無色なので炎症や内出血があると関節液の成分や色が変わるので、そこからどんな病気なのかを特定します。

(6)画像検査

X線検査やMRI検査、CT検査で痛い個所の骨や関節、軟骨のすり減り具合や神経の状態を確認します。

MRI machine is ready to research in a hospital

6) 気になる場合にすべき治療方法

(1)薬物療法

激しい痛みがある時には痛み止めが処方されます。飲み薬以外にも痛みの度合いにより外用薬や座薬が処方される場合もあります。

(2)装具療法

関節の保護や固定の為に使用される場合があります。ドラックストアでも購入出来ますが、病院でも症状に合ったものを購入する事が出来ます。

痛みが激しい方はドラックストアよりも整形外科の診察を受け、病院で購入した方が良いです。

(3)温熱療法

膝上の痛みの場合には温めた方が良い場合もあります。血行が良くなる事で筋肉のハリなども改善されるので症状によっては効果が出ます。

(4)運動療法

膝の動きを良くする為にストレッチや軽い運動を行います。

(5)サプリメント

軽度の膝の痛みの場合に効果がある場合があります。

7)膝上の痛みへ未然にできる5つの予防習慣

(1)程度な運動

膝の筋力が低下する事で膝上に痛みが出る場合があります。適度な運動を行う事で筋力がつくので膝の痛みが起きにくくなります。

(2)正しい歩き方をする

歩き方が悪いと膝に衝撃を与え負担や疲労が蓄積されていきます。正しい歩き方をする事で膝への衝撃や負担を減らし痛みが出にくくなります。

(3)体重を急激に増やさない

体重が急激に増える事で膝への負担が大きくなります。体重を減らす、増やさないようにする事で膝への負担を少なくします。

(4)膝のストレッチ

様子を見る様に言われた時にはストレッチが有効です。難しいストレッチは必要なく、膝を軽く動かすだけでも効果があります。

(5)サプリメント

軽い症状の時にはサプリメントを飲む事で改善する事があります。

・グルコサミン

軟骨の成分の一つでカニやエビ、動物の骨に多く含まれる成分です。

すり減った軟骨を修復したり、痛みを和らげる効果があります。

・コラーゲン

タンパク質の一つで体の色んな所に存在しています。

美肌にも良い成分ですが、関節の痛みを改善する効果もあります。

・コンドロイチン

多糖類でタンパク質と結びつき、脳や皮膚、軟骨に存在します。

初期の膝上の痛みの場合に関節の痛みを和らげる効果があります。

・ヒアルロン酸

ヒアルロン酸は軟骨や関節液に含まれる成分です。関節液が少なくなると関節が動きにくくなり、軟骨がすり減ったり痛みが出る時があります。

ヒアルロン酸は関節をスムーズに動かす効果があります。サプリメンとは初期の膝上の痛みの場合に効果を発揮しますが、悪化した膝の痛みには効果がありません。

他に薬を服用している場合には飲み合わせが悪く副作用が出る場合があるので医師と相談して服用して下さい。



今回のまとめ

1)膝上の痛みの6つの症状

2)膝上の痛みの3大原因

3)膝上の痛みが続く場合に考えられる2種類の病気

4)膝上の痛みへの6つの対処方法

5)気になる場合にすべき6つの検査方法

6) 気になる場合にすべき5つの治療方法

7)膝上の痛みへ未然にできる5つの予防習慣