女性の患者にタブレットで説明をする医師

今回は、背中が痛いという場合に考えられる病気や危険性についてご紹介させていただきます。痛み方によって疾患の可能性が異なります。

また、それぞれの病気の原因や自己判断の有無・対処と治療法についてご紹介させていただきます。



背中が痛い時の4種類の病気の可能性と対処方法とは


1) 背中の痛みの3つの種類と症状

(1) 筋肉痛による痛み

この痛みの種類は、誰でも一度は経験したことのある痛みかと思われます。激しい運動を行った時、主に有酸素運動という酸素を取り入れながら運動を行う運動をする際に起こることが多いです。

背中の筋肉痛の場合、体を動かすことが少なくなった際に筋肉が硬直して傷つくことで筋肉痛が起こってしまいます。

また、重いものを腰に力を入れて持ち上げるなどした場合に背中の筋肉が解れていなかったことにより筋肉痛が起こることもあるため、重いものを持つ場合には息を吐きながら半分勢いで持ち上げることをお勧めします。

(2) 背骨の歪みからの痛み

この痛みの種類は、日頃からの姿勢の歪みが背骨の歪みを起こした結果慢性的な背中の痛みへつながる恐れがあります。

また、背骨が歪むことで脊椎の中に通っている神経系を傷つけてしまい背中から下半身にかけて痺れや痛みを生じさせる危険性があり、場合によっては重大な病気につながることがありますので、日頃からの正しい姿勢を維持することを意識することをオススメします。

(3) 内臓の病気による痛み

この痛みの種類は、放っておくと大変なことになりうる危険なものも存在する痛みの種類となっています。背中は身体の軸になると同時に、体内にある様々な臓器を支える役割が背中及び背骨には存在します。

また、背中に響くほどの病気の系統としては複数種あり呼吸器系から循環器系など様々な存在し、風邪の病原体などが脊椎に伝わることで炎症を起こすなど様々な病気が背中の痛みへ発展することがありますので、気をつけていくことをオススメします。

2) 背中が痛い症状の3大原因とは

(1) 筋肉疲労

先述した通り、背中の痛みにつながる原因として挙げられることとして筋肉疲労からくる筋肉痛となっています。筋肉疲労により、筋肉にコリと呼ばれる硬直現象が起こります。

筋肉を動かしていない期間が長い又は、筋肉を急激に動かすことにより筋肉が傷つくことで硬直現象が起き、身体へ筋肉疲労として痛みが生じることがあります。

(2) 背骨の歪み

背骨の歪みは、背中が痛い場合の原因として大きく関わることがあります。背骨の歪みにより、背骨に通っている神経が圧迫され背中全体への痛みへ繋がります。

神経が圧迫されている状態が長く続くと、背骨の老朽化や神経に繋がっている臓器が正常に働くことが困難になっていくなどの障害が出てきますので、日頃より背骨が曲がらないように注意をして生活を行うことを心掛けましょう。

(3) 内臓疾患

内臓に何かしらの異常がある場合には、背中に倦怠感のような痛みを発生させることがあります。

この場合は、主に腎臓などの循環器系に異常がある場合に起こりやすいとされており、背中の痛みで病院へ受診した場合に泌尿器科や循環器科への受診も勧められることがあります。

3) 背中が痛い症状から考えられる3種類の病気

(1) 腰椎椎間板ヘルニア

この病気は、身体の重心を支え直立ができるように上半身を支える役割を担っている腰椎の内部にある脊髄が椎間板の異常により、外部へ流れ出てしまい神経を圧迫することにより痛みを生じさせるものとなっています。

症状としては、腰痛から始まり片足の強烈な痺れや下半身全体への痺れを伴う痛みが起き、最悪の場合寝たきり生活になることも考えられますので、注意が必要となります。

(2)変形性腰椎症

この病気は、上半身を支えるために重要な役割を担っている腰椎が加齢や姿勢の歪みなどが原因で変形を起こし腰痛などの生活習慣に関わる炎症をもたらすものとなっています。

症状としては、動作を行う時に強い腰痛が特徴となっています。

また、加齢や姿勢の歪みと同時に重いものを持つような動作を頻繁に行っているとなりやすい病気となっていますので、定期的に整形外科への受診をオススメします。

(3)脊柱管狭窄症

この病気は、骨の内部に存在する脊柱管が様々な要因で圧迫され狭くなり中に通っている神経へ痺れなどの異常が発生するものとなっています。

症状としては、身体の中心である背骨周辺から腰に掛けて痺れとして痛みが断続的に続くことが挙げられます。

判断基準としては、腰痛や背中の痺れが2週間以上続く場合に整形外科へ受診し適切な診察を受けることをオススメします。

Young woman sitting on the bed with back pain

4) 病気かどうかの判断基準とは

(1) 痛みが3週間以上続く

背骨や腰の骨などに病気などが原因で痛みが起こっている場合の判断基準として、3週間以上同じような痛みが断続的に続く際には先述した病気や内臓疾患を疑い病院への受診をオススメします。

(2) 痺れが1日に何度も起こる

骨や脊椎の異常が起こった場合には、背骨を中心とする痺れを起こすことがあります。その場合には、ヘルニアなどの疑いがありますので早急に整形外科などで診察を受けることをオススメします。

また、痺れを放っておくと血流悪化で血管破裂などの突発性の病気を引き起こす恐れがありますのでご注意ください。

(3) 倦怠感が続いている

倦怠感が長く続く場合には、腎臓疾患が起こっていることがありますので泌尿器科への受診をオススメします。

腎臓は背中側に位置しているため、腎臓関係の疾患がある場合には背中や腰から凄い倦怠感が襲ってくることがあるため、違和感を感じたら病院で診察をしてもらうことをオススメします。

5) 背中が痛い症状への3つの対処方法

(1) ストレッチ

筋肉硬直によって起こる背中の痛みの場合、筋肉を解す意味でも身体を伸ばすためのストレッチを行うことをオススメします。

両手を水平に上げて前に伸ばす運動や、テニスボールなどの小さなボールを背中に入れて寝そべりながら伸ばす運動が短時間で、背中が伸びるためオススメとなっています。

(2) 貼り薬

この対処法は、市販されている貼り薬である湿布を患部へ貼って痛みの軽減を促すものとなっています。背中のコリが起こって痛みが生じている場合には、貼り薬が効果的とされています。

肌荒れなどを引き起こす原因にもなるため、使用上の注意を守った上で適度に使用して対処をすることをオススメします。

(3) 水分補給

この対処法は、腎臓関係に疾患がある際に行うと良い方法となっています。

腎臓は体内の水分から老廃物を排除する役割を持っていますので、血液や尿などの原料となる水分不足が起こると、腎臓疾患を患ってしまい背中や腰の倦怠感へつながることがあります。

1日1リットルから2リットルの水分を、1時間に1度こまめ分割して摂っていくことをオススメします。

6) 気になる症状への検査方法

(1) 血液検査

背中の痛みに限らず、身体に異常がある場合に血液検査を行うことで健康状態を知ることができますので、是非とも受けることをオススメします。

背中の痛みの場合、血液検査では白血球値やヘモグロビンの値を見ることで貧血の有無や脊髄に異常がないかを数値として見ることが多いです。

(2) 尿検査

この検査の場合、背中の痛みが腎臓疾患によるものであるという疑いの元行われます。尿検査では、尿内に含まれるタンパク質の値を見ることで腎臓が正常に機能しているかを見ることが多いです。

タンパク質は、基本的に腎臓で分解されて身体の各器官へと血液とともに送られて新陳代謝を促す作用がありますので、外に排出されているということは腎臓が老廃物を排出しきれていないということが疑われます。

(3) レントゲン検査・CT検査

これらの検査は、背中にX線を通して背中や腰の骨に骨折などがないかを見ることが多いです。

先述した検査とともに手軽に行うことができるため、撮影箇所が的確であれば早期発見と早期治療を行うことができるため、是非とも受けておくことをオススメします。

Closeup on concerned medical doctor woman sitting in office

7)気になる症状への治療方法

(1)薬物療法

この治療方法は、様々な病気の可能性を考慮した上で痛み止めや筋肉の緊張を和らげる効果のある薬を投与して、背中の痛みを軽減させることが目的となっています。

注意点としては、場合によって副作用をもたらすこともあるため医師とのアレルギー項目を確認して処方し治療をしていくことを心がけましょう。

(2)運動療法

この治療方法は、背中の筋肉が硬直していると判断された場合に勧められるものとなっています。

主に適度な運動やストレッチを行うことで、硬直していて痛みを発生させていた筋肉を柔らかくする効果があります。

また、免疫力や血行を良くする効果があるため背中以外の体の各器官の健康を保つことができるためオススメとなっています。

(3)温熱療法

この治療方法は、背中をお湯などで温めることで血行を良くし痛みを解消させることが目的となっています。

家庭でも手軽に行う方法としては、入浴の他にカイロやサポーターを装着し生活を行い少しずつ温めていくことも効果的とされています。

8)背中が痛い症状を予防するためにできる生活習慣

(1)食習慣

食習慣での予防ポイントとしては、体重増加を防ぐために栄養バランスや量に配慮した食習慣を行うこととなっています。

暴飲暴食は避けて、一汁三菜を心がけ一日三食の食生活を行うことで健康的で有意義な生活を送ることが見込まれます。

食事量の目安としては、腹八分目程度に抑えておくことで次の食事も効率的に摂取することができるという利点があるのでオススメとなっています。

(2)睡眠習慣

睡眠習慣に関しては、背中の痛みにつながる恐れのある寝違えに注意をすることをオススメします。

寝違えや寝ている間の筋肉疲労は、無理な体勢を意識のない睡眠中に行っていることで翌日より身体の節々が痛んだり背中全体の痛みを発生させることがありますので、要注意となっています。

自分の体へフィットする素材の寝具を使用し、寝違えを防ぐことをオススメします。

(3)運動習慣

運動習慣に関しては、先述したとおり背中の筋肉を解す効果をもたらすことがあるため、日常的に運動をすることをオススメします。

硬直している筋肉を解すためには、運動を行うことが最も効率的だとされているため、先述したストレッチや有酸素運動を行い体を動かす習慣をつけておくことで背中の痛みを予防する効果が見込まれます。



今回のまとめ

1)背中の痛みの3つの種類と症状

2)背中が痛い症状の3大原因

3)背中が痛い症状から考えられる3種類の病気

4)病気かどうかの3つの判断基準

5)背中が痛い症状への3つの対処法

6)気になる症状への3つの検査方法

7)気になる症状への3つの治療方法

8)背中が痛い症状を予防するためにできる生活習慣