Young asian businesswoman with pain in back

突然の背中の激痛には思いもかけない重大な病気が潜んでいる場合があります。異常を早いうちから見過ごさないために、普段から痛みの種類や痛む部位を知っておくことが大切になってきます。

今回は背中の激痛の原因や対処法をお伝えします。



突然の背中の激痛・・!考えられる5大原因と検査方法


1) 背中が痛い場合の4つの症状とは

(1) 疝痛

差し込むように痛む痛み方で激しい痛みが続き、いても立ってもいられない痛みです。

(2) 放散痛

痛みの元から広がっていくような痛みで、

(3) 圧迫痛

重いものが乗っかったままになるような重圧感のある重い痛みです。

(4) びりびり痛む神経因性疼痛

少しでも何かが触れるとびりびりとした痛みを感じます。身体の表面に感じる痛みです。どの痛みも原因の除去が行われないと長く続くことが考えられます。

2) 背中の激痛の5大原因

(1) 背中の右側が痛む場合

急にくる背中の右側の激痛がある場合には十二指腸胃潰瘍のせん孔や胆石の嵌頓(胆石が胆管の中はまり込んでしまう)を疑います。その他に肝臓がんや胃がん胆嚢がん等による疼痛が考えられます。消化液が消化管以外に漏れることによって起こる痛みは疝痛といわれる痛さです。

(2) 背中の左側が痛む場合

膵臓の炎症があります。膵液も消化液ですから自分自身で自分を溶かす痛みとなり、疝痛といわれる痛みです。また肩や左腕に広がっていくような痛みを感じる場合は心筋梗塞や狭心症を疑います。心臓の付近が裂けるようなたいへん強い痛みでは、解離性大動脈瘤の破裂も考えられます。生命の危険がある痛みとなります。

(3) 背中の全体に痛みを感じる場合

背部の筋肉痛の場合があります。背部の筋肉が同一体位をとり続けることや、ストレスによって背部に重いものが乗って圧迫しているように感じます。また寝違えや筋違いなど、首の筋肉や腱に炎症やねんざがある場合にも背中に激痛を感じる場合があります。

(4) 皮膚にびりびりとした痛みを感じる場合

神経に沿って赤い湿疹が出ていないか良く確認してみて下さい。帯状疱疹に過去にかかったことのある方は要注意です。初期には発疹が出てない場合も多いので、経過を見ていく必要があります。

(5) 肩甲骨の下あたりに片側で痛みがある場合

腎結石や尿管結石で痛みを感じる場合があります。このように痛む部位や痛み方によって考えられる病気に違いがあります。

3) 背中の激痛への対処方法

激痛である場合には自己判断によらず、すぐに病院への受診を勧めます。特に左側の激痛は命に関わる場合も多く意識状態が悪くなる場合には救急搬送が必要である場合が多いので注意して下さい。

Doctor massaging his patient hip

4) 背中に激痛が続く場合に考えられる病気

右側;胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胆石症、胆嚢炎、肝臓がん等

左側;膵炎。膵臓がん、狭心症、心筋梗塞、解離性大動脈瘤等

背部全体;筋肉痛

皮膚表面;帯状疱疹

肩甲骨下;腎結石、尿管結石

5) 症状が続く場合にすべき検査法方とは

(1)内科

血液検査、レントゲン検査、CT、超音波エコー検査、必要時MRIや内視鏡を行うことになります。

(2)循環器科

心臓の超音波エコー検査やCT、MRI、心臓カテーテル検査などを行います。

(3)整形外科

レントゲン検査など

痛む部位や痛み方や随伴症状をみて、検査を進めることになります。激しい痛みが続き意識が無くなる、吐き気があって血液の混じったものを吐く等の場合、救急搬送が必要となる場合があります。

筋肉痛の場合には整形外科への受診となりますが、まず内科で内臓の病気がないかを確認することが必要です。自己判断は危険で肩こりだと思って湿布を貼っていたら狭心症だったということもあります。

また筋肉や腱に炎症がある場合には、むやみやたらに動かすことは炎症症状の悪化を招き痛みが強くなり、症状が長引く原因となるので注意して下さい。整形外科での判断を仰ぐことをおすすめします。

6) 背中の激痛へ未然にできる予防習慣

(1)ストレスの解消

規則正しいストレスの無い生活を心がけます

(2)禁酒・禁煙

アルコールと喫煙を控えましょう。膵炎や肝炎による場合は特に重要なこととなります。

(3)食習慣の改善

暴飲暴食せず適度な運動を行いましょう。特に筋肉痛の場合には運動と休息を上手に取ることが大切になります。背中の痛みの原因が生活習慣病にあることも多いため、特に脂質異常症や糖尿病ではリスクが高くなります。

痛みの原因は病気によってそれぞれです。激痛が続く場合には重大な病気が潜んでいるかもしれません。痛みの種類や痛む部位などを把握しておくことで、異常の早期発見につなげられます。

(4)良質な睡眠

ストレスを貯めず睡眠をきちんと取ることが大切となります。

(5)僧帽筋のストレッチ

筋肉や腱に炎症があってある場合にはできませんが、が筋肉のこりには効果があります。両方の肩甲骨を僧帽筋から引き剥がすように、両方の肩をグルグル回すいわゆる「マエケン体操」呼ばれているものが、ストレッチ効果は高いといわれています。



今回のまとめ

1) 背中が痛い場合の4つの症状とは

2) 背中の激痛の5大原因

3) 背中の激痛への対処方法

4) 背中に激痛が続く場合に考えられる病気

5) 症状が続く場合にすべき検査法方とは

6) 背中の激痛へ未然にできる予防習慣