Doctor doing neck adjustment

朝起きて、またデスクワークをしている最中など首の後ろが痛くなったことはないでしょうか。首の後ろには血管から神経まで、身体にとって重要な部分であり放ってはおけません。今回は首の後ろが痛い場合の原因、考えられる病気の可能性、対処方法をお伝えします。



首の後ろが痛い・・可能性のある原因と7種類の病気とは


1)症状の解説!首の後ろの痛みの5つの種類と特徴の違い

首の後ろが痛い種類や特徴には、次のようなものがあります。

(1)肩こりからくる痛み

首はあらゆる神経とつながっています。そのため色々な症状を引き起こしますが、第一には肩こりからくる首の痛みがあります。肩こりを起こす筋肉が広範囲にわたり痛みを伴うと、首の後ろの痛みや頭痛、吐き気などを伴うこともあります。

(2)デスクワークからくる痛み

パソコンなどで長時間作業をしていると、同じ姿勢でずっといることで筋肉に首をはじめ、腕や肩などに疲労が蓄積し、首の痛みの原因になります。近年ではこの症状が一番多いようです。

(3)猫背によって首に負担をかける痛み

近年はスマートフォンなどの普及もあり、スマホをいじることで猫背になり、首に負担をかけることがあります。日常頭を支えている首が曲がることで首の筋肉に負担がかかり、首の痛みに繋がることがあります。

(4)目の疲れからくる首の痛み

これもパソコンやスマホの使用で目の筋肉の疲労を引き起こして、目の奥からくるような痛みや頭痛、吐き気などを伴い、首の痛みに繋がる場合があります。

(5)リンパの腫れによる痛み

首が痛い場合にその部位を触ってみるとしこりが感じられることがあります。首の痛みの中では最も危険で、リンパの腫れの場合があります。この場合はしこりを観察し、リンパの腫れで悪性腫瘍の場合は殆どありませんが、注意することも必要です。

2)何が原因?首の後ろが痛い3大原因とは

(1)首の後ろ周りの筋肉の疲労蓄積による原因

首の後ろが痛い殆どの原因は、長時間のパソコン作業やスマホいじりなどによる肩こり・背中周りの筋肉の疲労蓄積や、猫背などの原因からくるものです。腕が痛くなる場合もあります。進行してしまうと、頚肩腕症候群 という病気になることがあります。筋肉量の少ない女性に多いのが一般的です。

(2)頚椎の異常による原因

首の後ろの痛みに加えて、手足のしびれなどの症状がある場合は、頚椎の異常が考えられます。例えば脊柱管狭窄症や、頚椎ヘルニアの場合です。頚椎だけではなく腰椎や脊柱などにも影響が出て、時に激しい痛みを伴う場合もあります。

(3)リンパの腫れによる原因

首の後ろが痛い部分を触ってみて「しこり」がある場合はリンパの腫れが原因であることもあります。触ってみて痛い・腫れ・発熱などがある場合はリンパ種である可能性があります。更に稀ですが、悪性リンパ腫である可能性もあります。

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3)応急処置!痛みへの3つの対処方法

(1)患部に熱感がある場合は冷やす

基本的に首が痛く、その患部に熱感がある場合は冷やし、それでも熱感がひいても痛みがある場合は温めるのが基本的です。ですがあくまで対処方法ですので、治らないからと焦り無理なストレッチなどを自己判断で行わないよう注意しましょう。

(2)慢性で肩こりから来る場合は軽くストレッチをする

肩こりなどからくる首の痛みと判断された場合は、負担のかからない程度のストレッチをするようにしましょう。またややぬるめのお風呂に浸かるのも効果的です。この際、長湯しないように注意しましょう。

(3)頚椎の異常の場合は無理をせず整形外科へ

痺れがあるなど頚椎の異常が考えられる場合は無理をせず整形外科への受診をお勧めします。患部を触ってますます悪化させないよう、注意しましょう。

4)症状が続く場合に・・考えられる7種類の病気とは

(1)頚肩腕症候群

通常肩や首の疲労、つまりデスクワークや猫背、スマホのいじりすぎなど疲労が続く場合は 頚肩腕症候群が考えられます。生活環境などを見なおしてみると改善される場合が多いです。

(2)寝ちがえ

朝起きたら、首が回らないなどの症状を伴う場合は寝ちがえの可能性があります。通常3日位で治りますが、場合によっては数ヶ月痛みが続く場合もあるので、注意しましょう。

(3)椎間板ヘルニア

痛みだけではなく、首や背中、腰、足の痺れなどを伴う場合、ヘルニアであることも考えられます。時に激しい痛みと痺れを伴うため、整形外科を受診しましょう。

(4)脊柱管狭窄症

同じ頚椎で脊柱管狭窄症の場合も、首の後ろの痛みに加えて手足の痺れを伴います。レントゲンを撮ると判明するため、整形外科への受診が大切です。

(5)リンパ種(悪性も含む)

首の痛みに加えて、全身がだるい、首にしこりがある、熱感があるなどの場合はリンパにウィルスが入り込んだ可能性もあります。また、稀に悪性リンパ腫の場合も考えられるので、注意が必要です。

(6)変形性頚椎症

加齢や外傷で主に引き起こされる首の痛みから来るものです。首の痛みだけではなく背部痛や痺れを伴う場合もあります。

(7)うつ病

過度なストレスにさらされ、肩こりや首の痛みなどからうつ症状が現れる場合もあります。気分の変動を感じ、よく眠れないなどの症状が出るようなら心療内科へ受診するようにしましょう。

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5)専門家での検査を!首の後ろの痛みへの検査方法

(1)整形外科への受診

首、肩の疲労、頚椎など骨の症状である場合には整形外科への受診が必要です。場合に応じてレントゲン、CT、ヘルニアなどの可能性があればMRIなどの検査で病気や原因がわかります。

(2)内科・歯科への受診

風邪によるリンパの腫れによる首の後ろの痛みや虫歯によるリンパの痛みの場合は、それぞれ内科、歯科へ受診のがよいでしょう。必要であれば血液検査や、レントゲンなどの検査が一般的です。

(3)心療内科・精神科への受診

心の疲れ、よく眠れないといったストレスからくる首の痛みの場合は心療内科等への受診です。問診票や精神療法、心理テストなどの検査がある場合があります。

(4)血液内科・耳鼻科への受診

悪性リンパ種の可能性がある場合は血液内科へ受診しましょう。首のリンパが腫れて発熱している場合は耳鼻咽喉科や内科への受診をしましょう。それぞれ血液検査等の結果により、治療が行われます。

6)病気の場合には?行われる可能性のある治療方法

(1)肩こりなど疲労の場合の治療方法

骨に異常はなく首の後ろの痛みが日頃の疲労からくる原因の場合には、マッサージや軽いストレッチ運動などが効果的です。この際、痛い部分を強くマッサージしたりするのではなく、やや気持ちいい程度で行うことです。また首と肩の痛みを軽減させるために、軽いストレッチも効果的です。この場合も無理のない程度に行います。

(2)骨に異常がある場合の治療方法

頚椎の異常などが原因でヘルニアや脊柱管狭窄症などが原因の場合は、主に整形外科で保存治療、温熱療法などのリハビリテーションが治療方法となります。根気強くリハビリすることが大切です。また痛みが激しい場合は対処療法として注射などの処置がとられる場合もあります。

(3)リンパ種の異常の場合の治療方法

風邪などのリンパ種の腫れから、悪性リンパ種までリンパの異常による首の後ろの痛みは様々ですが、どうしても風邪でリンパの腫れがなかなかひかない、仕事が休めないといった場合は内科を受診し薬物療法として薬の処方が主となります。

悪性リンパ種の場合は担当医師とよく相談の上、手術などそれぞれの適切な処置が重要になってきます。

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7)日常生活から改善を!首の後ろの痛みへの3つの予防習慣

肩こりやその周りの筋肉の疲労からくる首の後ろの痛みは、予防習慣を身につけることで改善出来ます。

(1)湯船にゆっくり浸かる

ぬるめの湯を張った湯船に首までゆっくりと浸かり、日頃の疲れを取るようにしましょう。シャワーだけでは痛みの予防にならないので、お風呂に浸かることは有効な予防法です。

(2)猫背にならないように常に姿勢を保つ

背筋を伸ばして、顎を引くようにし、猫背にならないように心がけましょう。デスクワークなどをする際も、椅子に深く腰掛けるようにして、姿勢を正しく保ち作業するようにしましょう。

(3)ストレッチなど適度な運動をする

ゆっくりお風呂に浸かった後、ストレッチなどを軽くするのも効果的です。適度に身体を動かして日常から筋肉をほぐすようにしましょう。ただし骨に問題がある方は注意が必要です。



今回のまとめ

1)首の後ろの痛みには、肩こりなどだけではなく頚椎の異常である場合もあるでしょう

2)首の後ろにしこりがあり、触ってみると痛い場合は注意が必要です

3)頚椎に問題がある場合は過度なストレッチなどは避けるようにしましょう

4)症状が続く場合にはそれぞれ専門医へ受診し適切な検査を受けましょう

5)日頃からの生活習慣や正しい姿勢を保つことで、肩こりなど首の後ろの痛みの原因を防ぎましょう