診察中の医者

運動している時や睡眠中に足がつると言う話はよく聞きますが、その他にも肩がつることもあります。しかし、場合によっては肩がつる症状は何らかの病気の一因であることも考えられます。ここでは、肩がつった時の原因や対処方法などを解説していきます。



突然肩がつるのはなぜ?気になる3大原因と対処方法とは


1)そもそもつるとはなに?メカニズムとは

つるとは筋肉が異常痙攣している状態で、激しい痛みを伴います。具体的には筋肉が収縮した状態のまま弛緩しないことを指し、日頃から筋肉を使用していないと起こります。

よくつる部位で知られているものと言えばふくらはぎであり、これは横になっている時や運動している時に多く発生します。運動中に足がつる場合には、呼吸が浅くなるために酸素が不足しがちになり筋肉の痙攣を引き起こしています。

2)なぜ痛みが?肩がつる症状の3大原因とは

(1)栄養不足

肩がつるのを防ぐためには筋肉を柔らかくしておくことが大切です。そのために必要なのはカルシウム、マグネシウムといったミネラルです。特に運動した後はマグネシウムが不足しがちになるので注意しないといけません。

(2)水分不足

水分が不足することで身体に必要な栄養素が行き渡らなくなり、筋肉が痙攣しやすくなります。

(3)運動不足

日頃から身体を動かしていない、あるいはデスクワークや立ち仕事で長時間同じ姿勢でいると血の流れが悪くなり、筋肉が硬まって痙攣します。

3)試せる処置はあるの?痛みへの対処方法とは

患部をマッサージすると症状が治まる可能性があります。その際、力を込めてではなく、優しくマッサージするようにします。

※上記はあくまでも対処方法となります。違和感が続く場合は、速やかに専門医へ相談をしましょう。肩がつる以外にも手のしびれ、腕が重い、同じ場所が常に痛む、頭痛、特定の方向に首を動かすと痛む、精神的に不安定になる、などの症状が現れたら病気の可能性があります。

4)痛みが続く場合は要注意!考えられる3種類の病気とは?

(1)頚肩腕症候群

頚肩腕症候群とは、首、肩、腕にかけて現れる痛みの内、原因をはっきりと特定することができない状態に使われる名称です。症状として、肩や腕のしびれ、筋肉痛、肩がつることもあります。ストレスや長時間のパソコンの使用などが原因として挙げられます。

(2)変形性頚椎症

頚椎を構成しているものに7個の椎骨があります。この椎骨を連結しているのが椎間板ですが、椎間板の内圧が減少すると椎骨や頚椎の形が曲がってしまいます。これを変形性頚椎症と言います。変形性頚椎症の主な原因は加齢です。症状としては肩こり、頸部の痛みが代表的ですが、場合によっては肩がつる人もいます。

(3)鬱病

鬱病とは精神的、身体的ストレスが過度にかかると発症し、ネガティブな思考から抜け出せなくなる状態を言います。この鬱病により仕事、勉強、人間関係がうまくいかなくなるなど日常生活に支障が出ます。鬱病にかかると、感情を抑え込んだ際に身体の筋肉が緊張し、その結果として肩がつることもあります。筋肉の緊張は鬱病の間中、慢性的に継続しています。

5)痛みが治まらない時には専門家へ!検査・治療方法とは

(1)検査方法

・頚肩腕症候群

症状がいつから始まったか、痛み方などの問診、ジャクソンテストなどが行われます。ジャクソンテストとは、椅子に座った患者の後ろに回り込み、頭部を後ろに曲げながら圧力を加えて異常を探る方法です。これらの方法で原因が特定できなかった場合、X線検査で頚椎に異常がないかを調べます。

・変形性頚椎症

X線検査を行い患部が加齢によって変形しているかを確認します。CT検査はX線検査ではわからない骨の変形具合を調べることができます。筋肉に針を刺して電気の流れを調べる針筋電図検査で、変形性頚椎症の他に考えられる病気の診断を必要に応じて行うこともあります。

・鬱病

鬱病の診断基準があるので、それに照らし合わせて実際の患者の様子を見ながら医師が鬱病かどうかの判断を下します。合わせて症状の始まりはいつか、症状の程度、患者の性格を本人や家族から聞き取ります。

(2)治療方法

・頚肩腕症候群

マッサージ、ストレッチ、患部を温める他に、痛みを抑える非ステロイド系抗炎症剤、筋弛緩剤が用いられます。症状が重い場合は、局所麻酔を神経または神経周辺に打って痛みを感じなくさせる神経ブロック療法も行われます。

・変形性頚椎症

消炎鎮痛剤、筋弛緩剤を用いる薬物療法、頚椎を固定するカラーを装着して治療を行う装具療法があります。また、保存療法として、頚椎を約15度傾けた位置で牽引する方法もあります。これをグリソン牽引と言います。

・鬱病

ストレスから距離を置いて、十分な休養を取ることが基本です。処方される抗うつ薬には不安を抑えるSSRIやSNRIなどがあります。薬の効果が出るのは早くても2、3週間後になります。

6)習慣を整えよう!肩がつる症状への予防習慣とは

甘いものを食べるとミネラルを大量に消費するため、身体がミネラル不足になり筋肉が痙攣しやすくなります。ミネラルは小魚、ナッツ類に含まれています。また、日頃のストレスを溜め込んでいるとつりやすくなるので、趣味や運動でストレスを発散させることが重要です。そして、身体に余計な負荷をかけてしまうので、姿勢を悪くしないこともポイントです。



今回のまとめ

1)そもそもつるとはなに?メカニズムとは

2)なぜ痛みが?肩がつる症状の3大原因とは(最重要テーマ)

3)試せる処置はあるの?痛みへの対処方法とは

4)痛みが続く場合は要注意!考えられる3種類の病気とは?

5)痛みが治まらない時には専門家へ!検査・治療方法とは

6)習慣を整えよう!肩がつる症状への予防習慣とは