肩に痛みを感じているビジネスウーマン

腕の付け根に痛みを感じた場合、早期に対処することが重要になります。症状が重くなると腕を上げることもままならなくなり、日常生活に支障が出てしまいます。ここでは、腕の付け根が痛い場合の原因、対処方法などについて解説していきます。



腕の付け根が痛い?注意したい3大原因と対処方法とは


1)そもそも腕の付け根って?構造や役割とは

肩から手首にかけてを腕と言いますが、どの部分でこの腕は支えられているのでしょうか。腕は身体前面、首の下側にある胸鎖関節を付け根として支えられています。

胸鎖関節と繋がっているのは上腕骨で、上腕骨は尺骨、橈骨(とうこつ)からなる前腕部と繋がっています。腕の付け根の部分には胸鎖関節の他に鎖骨、肩鎖関節、第2肩関節などがあり、各自が連携して腕の上下の動きを実現しています。

2)なぜ痛みが?腕の付け根が痛い3大原因とは

(1)首に負荷がかかっている

立ち仕事やデスクワークで長時間同じ姿勢を取ることにより肩甲骨が下がってきます。そうすると、肩の関節が圧迫されることにより筋肉が酷使され腕の付け根の痛みなどと言った症状が現れます。

(2)カルシウムの塊が沈着している

腱板内部にリン酸カルシウムの結晶ができて炎症を引き起こすことで、腕の付け根に痛みが生じます。

(3)肝臓の異常

肝臓で生成される胆汁には体内で不要になった老廃物を体外へ排出させる役割があります。しかし、食事に脂肪分の多いものを過剰摂取したり、アルコールを飲みすぎたりしていると肝臓に負担がかかり次第に弱っていきます。すると、肩や腕の付け根にまで痛みが生じる原因になります。

3)試せる処置はあるの?痛みへの対処方法とは

使い捨てカイロや入浴などで患部を温めることで、痛みが緩和する可能性があります。注意点として、患部を揉んだりマッサージしたりすると炎症が悪化する恐れがあるので気をつけます。

※上記の処方はあくまでも対処方法となります。違和感が続く場合は、速やかに専門医へ相談をしましょう。

4)病気の疑いも?病気かどうかのチェックと判断基準とは

両手を頭の後ろで組むことが難しい、ばんざいをすると動きがぎこちない、肩の前面外側を押すと激痛が走る、肌の色が黄色っぽくなるなどの症状が認められる場合、病気である可能性があります。

Doctor and surgeon reading notes

5)痛みが続く場合は要注意!考えられる3種類の病気とは?

(1)四十肩

五十肩とも言われます。四十肩は40代に多く、五十肩は50代に多いと言う違いのみで、症状は全く同じです。肩関節周囲炎と言う名称もあります。痛みに前兆がなく、ある日突然痛み出します。腕の上げ下げをする時に肩や腕の付け根に痛みが走るので、日常生活に支障をきたします。

また、夜中になると肩に激痛が走り、眠りを妨げられるといった症状も現れます。肩周りの筋肉が何らかの原因で弱くなり、関節をスムーズに動かす関節包に炎症が生じることによって起こります。

(2)石灰沈着性腱炎

石灰沈着性腱炎は40代~60代の女性に多く見られます。肩腱板内に石灰が溜まり、炎症を起こすことによって発症し、肩関節、腕の付け根に激痛を伴います。石灰沈着性腱炎は急性の場合が大半で、数週間で石灰が吸収されてなくなることが多い特徴があります。四十肩の症状とよく似ています。

(3)肝臓機能低下

肝臓には神経が存在しないため、自覚症状がなく異常の発見が遅れることがままあります。肝臓の機能が低下すると体外への老廃物の排出、アルコールの分解などに支障をきたします。

6)痛みが治まらない時には専門家へ!検査・治療方法とは

(1)検査方法

・四十肩

痛みがいつ、どのように生じるかの問診、患部を実際に触って病気の種類を判断する触診が行われます。他の病気であることが疑われる場合はレントゲン検査を用いて調べます。

・石灰沈着性腱炎

レントゲン検査によって患部に石灰が認められたら石灰沈着性腱炎と診断されます。

・肝臓機能低下

血液検査を行い、血液中に漏れ出した肝臓内の物質から肝臓機能の低下を判断します。

(2)治療方法

・四十肩

四十肩は整形外科で診てもらいましょう。当面の痛みを抑える方法としてアセメタシン、アンピロキシカムの内服といった薬物療法やブロック注射が用いられます。ただし、長期に及ぶ痛み止めの治療は副作用として肝臓や腎臓に障害を引き起こしてしまうリスクがあるので注意が必要です。他にはカイロプラクティック、整体で姿勢の歪みを治すことも行われます。

・石灰沈着性腱炎

大半の場合、石灰は自然に吸収されていきます。治療には消炎鎮痛剤などの保存療法で病状は回復します。病状が長続きする場合は手術で石灰を取り除く方法を行うこともあります。

・肝臓機能低下

病院では漢方薬が処方される場合もありますが、アルコールなどの摂取を控えるように生活習慣の指導がされることが多いです。

7)習慣を整えよう!腕の付け根が痛い症状への予防習慣とは

筋肉に負担をかけないように、荷物を運ぶ時は片手で持たず両方の手で持つ、あるいは片方の手で盛ったらもう一方の手に交互に持つなど負荷を分散させることが大切です。

また、普段から姿勢を正しくすることによって四十肩の予防になります。食生活では天ぷらや焼肉といった脂肪分の多いもの、アルコールの摂取は控えるようにしましょう。



今回のまとめ

1)そもそも腕の付け根って?構造や役割とは

2)なぜ痛みが?腕の付け根が痛い3大原因とは

3)試せる処置はあるの?痛みへの対処方法とは

4)病気の疑いも?病気かどうかのチェックと判断基準とは

5)痛みが続く場合は要注意!考えられる3種類の病気とは?

6)痛みが治まらない時には専門家へ!検査・治療方法とは

7)習慣を整えよう!腕の付け根が痛い症状への予防習慣とは