カルテを確認している医師

鎖骨のあたりが痛い場合には大抵が何らかの病気の症状の1つである場合が多く、骨折や打撲など怪我が原因の場合以外には直接の原因とはなりません。そのため鎖骨周辺への痛みだけの治療を行っても回復しなかったり繰り返す結果となってしまいます。 



鎖骨のあたりが痛い理由って?注意したい病気と6大原因


1)どんな症状が現れる?鎖骨のあたりが痛い場合の代表的な症状

鎖骨は肩帯を構成する骨の一つで胸骨と肩甲骨を結びつける役割や、三角筋・大胸筋・胸鎖乳突筋など筋肉の起始基盤として機能しています。また人の体で鎖骨がもっとも折れやすい骨です。 鎖骨が痛い場合には鎖骨骨折による症状や肩こり・ヘルニアなどの症状の1つとして現れる場合があります。 

・鎖骨の下がズキっと痛む 

・腫れて熱をもつ 

・首や肩、鎖骨周辺にこりや痛みがある 

・腰痛がある 

・手や腕に痺れ 

このような症状を伴う場合が多いと考えられます。 

2)どうして痛むの?鎖骨の痛みの6大原因とは 

(1)肩こり 

肩の筋肉は鎖骨と繋がっており肩こりや肩の炎症による症状が進むと、鎖骨周辺や首周りにも痛みが生じる場合があります。 

(2)冷え 

寒いと身体の筋肉が収縮してしまうなどの影響を受け鎖骨や鎖骨周辺に痛みが出る場合もあります。 

(3)ストレス 

緊張状態が続き精神的・肉体的なストレスがかかり、それが原因となり鎖骨やその周辺に痛みが生じる可能性もあります。この場合は原因の判断がなかなか難しいようです。 

(4)神経的な痛み 

ヘルニアなど神経を刺激する症状の1つとして鎖骨周辺への痛みが現れる場合もあります。 

(5)重病による症状 

癌全般、悪性リンパ腫、狭心症、心筋梗塞、肺気胸などの重大な病気が原因となり鎖骨周辺に痛みが出る場合も考えられます。 

(6)事故などによる怪我 

転倒や交通事故などによる骨折や打撲のような怪我が直接の原因となる場合は比較的に判断し易い症状だといえます。 

3)試せる応急処置とは?試したい対処方法とは 

(1) 肩周辺のストレッチ 

鎖骨が痛む時には肩や首のこりや筋肉の収縮による場合もあるのでストレッチをしてほぐし伸ばすことで改善する可能性もあります。しかし原因が骨折や打撲、炎症からきている場合には悪化させるのでやめて下さい。 

(2) 安静にして十分な睡眠 

鎖骨周辺が痛い場合には心身共に疲れている可能性もあるため安静にし睡眠をしっかりと取ることで回復することもあります。しかし痛みが治らなければ病院へ行くのが得策でしょう。 

(3) 入浴 

ゆっくりと湯船に浸かることで身体を温め筋肉をほぐします。また気持ちもリラックス出来るので精神的なストレスにも効果が期待できます。 

(4)湿布薬 

市販の湿布薬を使う場合には注意が必要です。原因によって冷やす、温めるの違いが出てくるので先ずは原因をはっきりさせてから使用しましょう。原因が分からないのであれば病院に行ってから使用しましょう。 

※上記はあくまでも対処方法となります。症状が続く場合は、自己判断をせずに速やかに専門医へ相談をしましょう 

4)これって何かの病気?病気かどうかのチェック項目と判断基準 

鎖骨周辺が痛い場合に病気が疑われる場合の症状としては様々あり判断が難しいのですが主な症状をあげておきますので参考にしてみて下さい。 

・腫れて熱をもっている 

・腰痛や首にも痛みを伴っている 

・頭痛が続いている 

・鎖骨の痛みに伴い心臓にも痛みを感じる 

・動悸息切れ 

・めまい 

・肺にも痛みがある 

上記の症状が合わせてある場合には病気が疑われます。その他にも鎖骨以外に合併して何か症状がある場合には病院に行くことをオススメします。

Female doctor writing a medical certificate

5)症状が続く場合は注意!考えられる6種類の病気とは 

(1) 骨折 

鎖骨が痛い時に腫れや熱をもつ感じがある場合には骨折している可能性が出てきます。骨折するような覚えがないか思い出してみましょう。 

(2)形成神経筋症候群 

首の後ろの頚椎への緊張が強くなり様々な症状が現れる病気で鎖骨が痛むこともあります。はっきりとした原因は特定されていませんが下記の症状があり鎖骨が痛む場合に、この病気が疑われます。 

・頭痛 

・めまい 

・自律神経失調症 

・ストレス 

・うつ状態 

・パニック障害 

・慢性疲労症候群 

・肩こり 

(3)胸郭出口症候群 

鎖骨周辺で神経や血管を圧迫されて痛みや支障が出る症状全般のことをいい、鎖骨の下にある腕神経叢という神経が束になった部分が圧迫されると手の指や腕に痺れが生じます。 

(4)肋間神経症・心臓神経症 

・肋間神経症

肋骨に沿って走る神経が痛む症状のことで原因が不明なため病気とはされていませんが、肋骨や鎖骨にまで痛みが及ぶ場合もあります。 

・心臓神経症

心臓病ではないが心臓病に似た症状がある病気で鎖骨周辺にまで痛む感覚を与えます。神経質、過労、ストレス、心臓病に対しての不安感が原因となる心の病気です。 

(5)頚椎椎間板ヘルニア 

首の頚椎が変形することで神経に刺激を与え痛みを生じる病気で首の他に鎖骨にも痛みを感じることがあります。原因は加齢や外傷の他、日常生活での姿勢の悪さによっても生じることがあります。 

(6)癌全般・他 

癌やその他に悪性リンパ腫、狭心症、心筋梗塞、肺気胸などの重大な病気の症状の1つとして鎖骨周辺にまで痛みを生じます。 

6)専門家での検査を!痛みが気になる場合への検査・治療方法 

(1) 検査方法 

整形外科、外科、心療内科、精神科など症状に合わせた受診が必要となります。検査はレントゲン、CT、MRI、血液検査など病種に合わせた検査が行われていきます。 

(2)治療方法 

鎖骨周辺の痛みへの治療 

・肉体的痛みへの治療

ストレッチなど運動療法によるリハビリの他、痛み止め、湿布薬などの薬物療法を行っていきます。 

・精神的な痛みへの治療

心療内科や精神科での心のケアを中心とした治療を受けます。 

また他の病気の症状の1つとして現れている場合には根本的な病気に対する治療も行っていくことになります。 

7)生活習慣から予防を!鎖骨の痛みへの予防習慣とは 

(1) 肩こりへの対処 

肩こりが原因となり様々な病気を引き起こしたり、病気への信号の役割にもなるため肩こりを改善することで鎖骨周辺の痛みへの予報となります。 

鍼治療・ストレッチ・適度な運動など 

(2) ストレスを溜めない 

ストレスは様々な病気や症状を引き起こすきっかけとなります。ストレスを溜めないことは鎖骨の痛みを予防するだけでなく多くの病気の予防にもなります。 

音楽鑑賞・DVD観賞・入浴など 

(3) 姿勢を正す癖 

姿勢の歪みはヘルニアのように神経を刺激する病気を招く場合があります。普段の生活の中から姿勢を矯正することで、そういった病気を予防し結果、鎖骨周辺の痛みへの予防となります。 

ストレッチ・座る際には背筋を伸ばすなど 

(4)肉体的疲労への対処 

肉体的な疲労が溜まり筋肉や筋が収縮してしまったりずれてしまうなどの症状が起こり鎖骨周辺に痛みが生じます。肉体的な疲労を溜めないようにケアをすることは大切なことです。 

マッサージ・温泉など



今回のまとめ 

1)どんな症状が現れる?鎖骨のあたりが痛い場合の代表的な症状

2)どうして痛むの?鎖骨の痛みの6大原因とは 

3)試せる応急処置とは?試したい対処方法とは 

4)これって何かの病気?病気かどうかのチェック項目と判断基準 

5)症状が続く場合は注意!考えられる6種類の病気とは 

6)専門家での検査を!痛みが気になる場合への検査・治療方法 

7)生活習慣から予防を!鎖骨の痛みへの予防習慣とは