病院でカルテに記入をしている女医

足の外側の付け根が痛む場合には股関節や骨盤などのゆるみやすり減りが直接の原因となります。他にも血行不良や病気によっても起こるので対処や病気かの判断には注意が必要となります。そこで対処や判断、治療法などについて大まかに説明していきます。 



足の付け根の痛みって?外側の痛みの5大原因と病気とは


1)どんな症状が?足の外側の付け根の痛みの代表的な症状

脚の付け根が痛いのは骨盤のすり減りや股関節のゆるみが原因のほとんどです。骨盤がすり減ることで股関節がゆるみ内側に引きつけようとする力が働き付け根の外側が痛む症状として現れるのです。 

2)痛むのはなぜ?痛みの5大原因とは 

(1) 老化・喫煙 

老化による骨盤と股関節へのすり減りやゆるみが原因となり脚の付け根に痛みが生じる場合があります。また喫煙により血行不良が起こり痛みがでる場合もあります。 

(2)激しいスポーツ 

走り過ぎで足の付け根に痛みが生じるランニング障害のことをオーバーユースシンドロームといい最初はランニング後の筋肉痛から始まり悪化してくると脚の付け根や膝への痛みもみられます。 

(3)生活における姿勢の乱れ 

仕事や作業によって無理な姿勢を長時間続けるや、荷物を片側ばかりで運ぶ、普段から猫背で姿勢が悪いなど、生活における姿勢の乱れが原因となりリンパや血液の流れが悪くなり痛みが生じます。 

(4)妊婦 

生理前や妊娠中、産後にかけてリラキシンという子宮弛緩因子のホルモンが分泌されます。それによって骨盤周りの靭帯が緩み脚の付け根が痛む原因となります。 

(5)がに股 

普段からがに股歩きの人は脚の付け根の外側が痛くなりやすいといいます。これは外側に重心がかかるために股関節がゆるみやすいからのようです。 

3)試せる応急処置はあるの?痛みへの対処方法とは 

(1) ストレッチ 

股関節のゆるみが原因となる場合が多いので骨盤を締めるようにストレッチを行うことで痛みが和らぐ場合もあります。しかし症状が頻繁に起こるようなら一度病院に行き診てもらいましょう。 

(2) 温める 

血行不良が原因の場合には温めることで改善する場合もありますが、こちらも頻繁に痛むのであれば病院に行った方が良いです。 

(3) 安静 

ランニングやスポーツ後に痛む場合には一度休憩を入れて安静にしてからゆっくりとストレッチをしたり温めるようにして様子をみます。痛みがひかなければ病院にいきましょう。 

※上記はあくまでも対処方法となります。症状が続く場合は、自己判断をせずに速やかに専門医へ相談をしましょう 

4)これって病気?病気かどうかのチェック項目と判断基準とは 

下記の事柄が重複する場合には病気による可能性がありますので一度病院でしっかり診てもらいましょう。 

・腰痛の症状が頻繁にある 

・猫背

・ヘビースモーカー 

・妊娠している

・尿酸値が高い 

・お尻や太ももにも痛み

・痺れも伴う

Explaining the reasons of the injury to his patient 

5)症状が続く場合は注意!考えられる4種類の病気とは 

(1) 坐骨神経痛 

坐骨神経痛とは椎間板ヘルニアや脊椎分離すべり症など坐骨神経を刺激する症状の総称です。老化やスポーツによる関節軟骨のコラーゲン減少、骨のすり減り、股関節のゆるみにより生じます。 

(2) 変形性股関節症 

股関節の前方に痛みがでることが多いようですが、股関節の外側や、お尻に太もも、更には膝にまで痛みが広がる場合もあります。こちらも老化やスポーツによる骨盤のすり減りや股関節のゆるみなどが原因となります。 

(3) バージャー病 

血行不良から起こる難病指定を受けている病気で足の付け根の痛みや痺れなどの症状があり喫煙している人に多いといいます。ニコチンによって血管が炎症を起こし血管内が詰まりやすくなることで血液循環が悪くなり骨盤にも影響を及ぼし脚の付け根の痛みを発症します。 

(4) 糖尿病 

足の付け根の痛みや、痺れなどが初期症状として現れます。放置していると悪化し最悪の場合、足を切断しなければいけなくなるので注意が必要です。 

6)治まらない場合は専門家へ!症状への検査・治療方法 

(1) 検査方法 

・坐骨神経痛

整形外科を受診します。検査は触診、ラセーグテスト、SLRテスト、CT検査、MRI検査などで特定していきます。 

・変形性股関節症

整形外科が一般的です。検査はレントゲン検査、CT検査、MRI検査などが行われます。 

・バージャー病

循環器系の病院を受診します。検査は足関節と上腕の血圧比の計測や血管造影検査が行われます。 

・糖尿病

内科を受診、検査は血液検査や症状に合わせた様々な検査を受けることになります。糖尿病は一度発症すると完治することはありません。 

(2)治療方法 

・坐骨神経痛

鎮痛剤の内服や注射での治療、原因を取り除くことで改善が見込まれる場合には手術が行われます。加えて温熱、電気、運動指導など理学療法によるリハビリも行われていきます。 

・変形性股関節症

鎮痛剤の内服や注射での治療の他、運動指導など保存的療法を行い、改善されない場合や変形が進んでいる場合には骨切り術、人工関節術のような手術が行われます。 

・バージャー病

禁煙の厳守や血管拡張薬や抗血小板薬による薬物療法が行われ、更に重症の場合にはバイパス手術や指趾の切断手術も行います。 

・糖尿病

インスリン注射による治療の他、食事療法、運動療法などが行われます。血糖値が下がりインスリン分泌が正常化すればインスリンは必要なくなりますがなかなかそうはならないようです。 

7)生活習慣を改善しよう!足の外側の付け根の痛みへの予防習慣とは 

(1) ストレッチ 

普段からストレッチをすることで股関節のゆるみの予防となりますし、坐骨神経痛など他の病気への予防にもなります。 

(2) 湯船に浸かり入浴 

湯船に浸かり入浴することで関節が柔らかくなったり血行もよくなるので脚の付け根の痛みの予防になります。 

(3) 喫煙に気をつける 

喫煙は血行不良を起こす原因となるので普段から吸い過ぎに気をつけるようにすることが大切になります。また出来るのであれば禁煙する方がよいでしょう。 

(4) 姿勢に気をつける 

猫背など身体バランスが崩れた状態でいると坐骨神経痛などの病気になりやすく脚の付け根の痛みの原因ともなり得ますので姿勢を正すことを意識するようにしましょう。 

(5) 食生活の改善 

太り過ぎなど食生活が乱れると病気を招くきっかけとなります。栄養バランスを意識した食生活を普段から意識するとよいです。



今回のまとめ 

1)どんな症状が?足の外側の付け根の痛みの代表的な症状 

2)痛むのはなぜ?痛みの5大原因とは 

3)試せる応急処置はあるの?痛みへの対処方法とは 

4)これって病気?病気かどうかのチェック項目と判断基準とは 

5 )症状が続く場合は注意!考えられる4種類の病気とは 

6)治まらない場合は専門家へ!症状への検査・治療方法 

7)生活習慣を改善しよう!足の外側の付け根の痛みへの予防習慣とは