問診中のドクター

太ももの筋肉が痛い場合に真っ先に思い浮かぶのは筋肉痛だと思います。ただの筋肉痛であれば2日、3日で回復しますが、それでも痛みが治まらなかったり痺れやつっぱり感、更にはお尻付近にまで痛みがある場合には他に原因や病気があると言えます。 



太ももの筋肉が痛い理由って?注意したい2大原因を解説


1)どんな症状が?太ももの筋肉の痛みの代表的な症状とは

太ももの痛みの主なものとして、違和感、ツッパリ感、ビリビリ、ズキズキ、ジンジン、痺れ、一瞬電気が走る様な痛みなどがあげられます。このような痛みが長期間続く場合には神経からきている可能性も考えられます。 

2)太ももの筋肉が痛い症状はなぜ起こる?2大原因とは 

(1) 筋肉痛 

筋肉に負担がかかり疲労が蓄積、炎症を起こした状態をいい、一時的なものとなります。また肉離れのような筋肉断裂においてもさほど長期的なものとはいえません。 

(2) 坐骨神経痛 

坐骨神経痛とは腰椎の近くの神経が圧迫されることで痛みや痺れが出る症状のことをいい、厄介な事に腰椎付近の神経の圧迫が原因なのに、腰には全く症状が出なくて足に症状が出る人も珍しくない症状です。 

3)試せる処置はあるの?症状への対処方法とは 

(1) 安静にする 

運動中や作業中などに痛みが出た場合には一度中断し安静にすることで悪化を防ぎます。しばらく安静にしても痛みが緩和されないようであれば病院に行き診てもらいましょう。 

(2) 冷やす 

内出血していたり痛みが強い場合にはアイシングしたり、湿布薬を貼るなど冷やしてあげることで痛みが緩和することもあります。 

(3) 腰痛がある場合には腰痛をケア 

腰痛が原因で太ももに痛みが起こることもあるので腰痛をケアすることで太ももの痛みが緩和する場合もあります。 

4)これは病気?病気かどうかのチェック項目と判断基準とは 

下記症状があれば症状の悪化や病気の可能性もあるので一度病院に行き診てもらいましょう。 

内出血がある ・つっぱり感が続く・痺れたような痛み・腰痛がある・お尻付近にも痛みがある

Manipulative nurses have confirmed a woman's joint

5 )症状が続く場合は注意!考えられる2種類の病気とは 

(1) 筋肉痛・肉離れ 

・筋肉痛

激しい運動をした後やトレーニング後など、太ももの筋肉に大きな負荷がかかった後に時間が空き翌、翌日のうちに発症するのが特徴です。負荷による炎症や疲労で乳酸が溜まることが原因となります。 

・肉離れ

大腿部挫傷や下腿部挫傷とも言われ、主に太ももの後ろ側に発症します。発症後は2~3日してから強い炎症反応が起こり程度によって痛みの続く期間は違いますが軽度~中度の場合は1週間ほどで痛みの回復が見られます。原因は瞬間的な筋肉の収縮が過度に行われた際の筋細胞や筋膜の部分断裂だといいます。 

(2) 坐骨神経痛

坐骨神経は腰から爪先まで伸びる末梢神経が圧迫されるなどの刺激を受けることによって痛みが生じる神経痛のことをいいます。主に以下の疾患を抱えている場合に坐骨神経痛を引き起こすことが多いので注意が必要です。 

・腰椎椎間板ヘルニア

背骨を構成している椎間と椎間の間にある椎間板と呼ばれる軟骨が老化や姿勢の歪み、日常での動作によって飛び出してしまう状態を腰椎椎間板ヘルニアと言い、飛び出した椎間板が神経を圧迫することで坐骨神経痛となります。 

・腰部脊柱管狭窄症

背骨には脊柱管という神経が通る管があります。この脊柱管が生まれつきや加齢に伴い狭くなり神経が圧迫されて痛みが生じます。 

・変形性腰椎症

椎間板や関節、じん帯の劣化や、椎間板の水分が減少して弾力性が無くなるなど老化現象の一つとして現れ、それらが変形し発症します。 

6)治まらない場合は専門家へ!症状への検査・治療方法 

(1) 検査方法 

主に整形外科を受診するのが一般的です。検査はレントゲン、CT、MRIなどが行われます。 

(2)治療方法 

・筋肉痛

筋肉痛の場合は特に治療を行う必要はなく筋肉を休ませれば自然治癒します。 

・肉離れ

内出血がある内は冷やし、内出血が治れば今度は温める温熱療法や固定、圧迫の処置が行われます。スポーツなどを行っている場合に気になるのがリハビリ期間ですが軽度の場合は2週間程度、中度の場合は1~2ヶ月程度、重度の場合では3ヶ月以上が必要となります。 

・坐骨神経痛

症状にあわせて薬物療法や牽引療法、温熱療法などが行われます。痛みがひどい場合にはブロック注射によって痛みを抑えることもあり、また椎間板ヘルニアの場合には手術の可能性もあります。 

7)生活習慣を改善しよう!太ももの筋肉が痛い症状への予防習慣 

(1) 運動後のクールダウン 

痛みを予防する為には運動直後にしっかりクールダウンを行うことが最も重要になります。乳酸が溜まったままにしておくと筋肉痛や肉離れを引き起こすのでアイシングをして冷やすことやストレッチで筋肉をほぐすことがその後の痛みの予防や悪化防止に繋がります。 

(2) 姿勢矯正 

普段の姿勢が悪いと、骨が歪み痛みを生じさせる原因になります。片足に重心をかけたり、座っている時に足を組んだり、猫背になっている人は特に注意が必要です。 

(3) 腹筋・背筋を鍛える 

日頃から筋肉を鍛えておくことで筋肉や関節、骨の劣化を防ぎます。中でも腹筋と背筋を鍛えることで体幹が良くなり正しい姿勢を保つことが出来るようになります。



今回のまとめ 

1)どんな症状が?太ももの筋肉の痛みの代表的な症状とは 

2)太ももの筋肉が痛い症状はなぜ起こる?2大原因とは 

3)試せる処置はあるの?症状への対処方法とは 

4)これは病気?病気かどうかのチェック項目と判断基準とは 

5 )症状が続く場合は注意!考えられる2種類の病気とは 

6)治まらない場合は専門家へ!症状への検査・治療方法 

7)生活習慣を改善しよう!太ももの筋肉が痛い症状への予防習慣