足を診察している整体師

足がつる、というのは足の筋肉がけいれんを起こしている状態のことです。筋肉がけいれんを起こしている間は動かせなくなり、足の付け根がけいれんを起こせばその間歩くこともできなくなってしまいます。では、なぜ足がつるのか、その原因を見ていきましょう。



足の付け根がつる理由とは?確認すべき6大原因と病気


1)どんな症状が?足の付け根がつる場合の代表的な症状とは

足の付け根がつる状況は様々ですが、起きた時または寝る時、運動した時、高熱を出した時につることが多いようです。時には強い痛みを伴うこともあります。

2)足の付け根がつるのはなぜ?考えられる6大原因とは

(1)筋肉の疲労

筋肉は縮んだり伸びたりを繰り返しているものですが、筋肉の疲労は時に筋肉の動きを固くさせ収縮したまま動かなくなることがあります。この時起こるのが筋肉のけいれん=足がつるです。激しい運動をした時以外でも長時間同じ姿勢でいることで起きることもあります。

(2)神経の不調

なんらかの原因により腰や足の神経に問題があると足に過剰な負荷がかかり、足がつることがあります。神経は全身の至るところに繋がっているので足がつるからと言って必ずしも足だけに問題があるわけではない点には注意が必要です。

(3)水分不足

水分不足でも足の付け根がつることがあります。体から水分が失われると、同時に水分の中に含まれる電解質も失われます。電解質の中には筋肉の働きを助けるものがあり、電解質が失われることで筋肉が収縮し足がつることがあります。

(4)冷え

体が冷えることで筋肉は固くなります。前述の通り固くなった筋肉はけいれんを起こしやすい状態になっていると言えます。起きた時や寝る時に足がつることが多いのはこの冷えが原因であると考えられます。

(5)栄養不足

筋肉を維持するには栄養が不可欠です。ビタミンやミネラルなどの栄養素が不足すると筋肉は正常に動くことが出来ません。

(6)内臓の不調

内臓に異常が発生すると水分や栄養を体の中に吸収できなくなる事があります。そうなれば結果として水分不足、栄養不足に繋がり、筋肉のけいれんが引きこされる危険があります。

※足の付け根は伸ばし難いので無理に伸ばそうとせず、温めた状態でマッサージを行いましょう。上記の処方はあくまでも対処方法となります。違和感が続く場合は、速やかに専門医へ相談をしましょう。

3)これって病気?病気かどうかのチェック・判断基準とは

(1)足が何度もつる場合

何度も足の付け根がつる場合や他の箇所も頻繁につる場合は注意が必要です。またつるのではなく足に痺れや冷えが感じられる場合も病気の可能性があります。

(2)他の場所の異常

足の付け根がつる以外にもめまいがする、頭や腹が痛い、尿の量や色がおかしい、などの症状があるなら神経や内臓に異常が発生している可能性があります。病院で診察を受けましょう。

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4)病気の可能性とは?考えられる5種類の病気

(1)椎間板ヘルニア

背骨がいくつもの骨の連なりによって構成されているのはご存知でしょうが、その骨と骨は椎間板という骨同士のクッションにもなっている柔らかさと固さを併せ持つ組織で繋がっています。この椎間板が変形したり壊れたりすると椎間板の組織の一部が背骨の中の神経のほうに飛び出し、神経が圧迫されて異常が発生するのが椎間板ヘルニアです。足の付け根がつる場合は腰の椎間板ヘルニアが原因の可能性があります。

(2)閉塞性動脈硬化炎

閉塞性動脈硬化炎は足の動脈が細くなったり詰まったりする病気です。血流が悪くなることで冷えや神経の異常を招き、足のけいれんを引き起こす可能性があります。症状が進めば足のけいれんだけでなく麻痺や壊死の可能性もあり、最悪足を切断しなければならない事態にも発展します。

(3)肝硬変

肝硬変とは肝臓が石のように硬く変質し、正常な肝機能が失われてしまった状態です。肝臓は体の毒素を除去したり栄養の管理をしたりする重要な器官で、ここに異常が起きると体は病気や栄養不足になりやすくなります。その症状の一つとして足の筋肉のけいれんが起きることもあります。肝硬変はC型肝炎などを引き起こす肝炎ウイルス、アルコールの過剰摂取、脂肪肝から発展することが多いと言われています。

(4)腎不全

腎臓は尿の調節など体の水分の管理をしています。ここに異常が発生すると、水分不足に陥ったり毒素が排出されなかったりして様々な不調が体に表れます。ウイルスを原因とするもののほか、高血圧や糖尿病などの生活習慣病などから腎不全が発生する可能性も示唆されています。

(5)糖尿病

糖尿病は体内のインスリンの作用が低下し、様々な病気に繋がる病です。足のけいれんもその症状の一つです。糖尿病から上記の肝硬変や腎不全にも繋がることがあり、体の全てに影響を及ぼす重大な病気の一つです。

5)症状が続く場合は注意!試される可能性のある検査・治療方法

(1)検査方法

基本的には一時的な筋肉の問題なので整形外科を受診するのが良いでしょう。しかし、神経や血管、内臓などの問題が原因であれば内科、神経内科、血管内科などを受診しなければならない可能性も考えられます。病院では触診のほか、X線撮影(レントゲン)、血液検査、血圧検査、超音波検査(エコー検査)、磁力を利用して体内を詳細に調べるMRI検査などを受けることがあります。

(2)治療方法

足の付け根がつる症状に対する治療は筋肉の緊張を和らげる薬の投与かマッサージやストレッチ等を行うくらいですが、その原因が血管や神経、内臓ならば長期間の投薬治療や生活習慣の指導が行われます。症状の進行状況次第では、血管にチューブを刺し込み体内の栄養や血液のバランスを整える透析治療や、外科手術で患部の切除や移植を行うこともあります。

6)日常から改善を!足の付け根がつる症状への予防習慣とは

(1)運動後のマッサージ

激しい運動の前後や長時間同じ姿勢でいた後などは少しマッサージをして筋肉をほぐしてあげましょう。温めてから行うとなお良いです。

(2)適度な運動

適度な運動を普段から行っておくことで筋肉は柔軟に強くなり、けいれんを起こし難くなります。また内臓疾患などの予防にもなります。

(3)適切な食事

三食きっちりバランスのよい食事を心掛けましょう。栄養不足もまた筋肉のけいれんに繋がります。しかし食べ過ぎやアルコールの過剰摂取は厳禁です。

(4)休息

疲労やストレスが溜まると筋肉は不調を起こしやすくなります。上手く休息を取って疲労やストレスの解消に努めましょう。日中に休息を取ることが難しくとも、規則正しい時間に睡眠を取るだけである程度有効です。



今回のまとめ

1)どんな症状が?足の付け根がつる場合の代表的な症状とは

2)足の付け根がつるのはなぜ?考えられる6大原因とは

3)これって病気?病気かどうかのチェック・判断基準とは

4)病気の可能性とは?考えられる5種類の病気

5)症状が続く場合は注意!試される可能性のある検査・治療方法

6)日常から改善を!足の付け根がつる症状への予防習慣とは