病院で診察中の男性の医者

足の付け根の前側に何か違和感を感じて少し痛い・・。こんな時「どうせすぐ治るだろう」と放っておくと、寝ていても立っていてもいられないくらいの痛さに襲われかねません。日常生活に影響の無いようにするためにも、痛みの原因や対処方法を理解しましょう。



足の付け根の前側に痛みが?主な3大原因と病気の疑い


1)どんな症状が?足の付け根の痛みの代表的な症状とは

(1)歩行・起立時の痛み

歩き始めの時や立ち上がろうとした時に、足の付け根と太ももの前側や外側が痛みます。症状が重くなると、寝ていられないほどの痛みが出たり、階段の上り下りやしゃがむことも出来なくなってきます。

(2)発熱・食欲不振を伴うもの

寒気や震え、膝の皮膚に発赤や熱感、膿が溜まり腫れや熱が出つこともあります。また全身倦怠や食欲不振などの症状が現れます。さらに悪化すると脱臼したり、皮膚に穴があいたりして、そこから膿が出たり、乳幼児に多く見られ流症状もあります。 

(3)生理痛時の痛み

生理痛の時に足の付け根がチクチク傷んだり、鈍痛がしたりします。排卵出血が起きると、おりものに少量の血が混じることがありますが2~3日で治ります。

2)足の付け根の前側に痛みがあるのはなぜ?主な3大原因とは

(1)先天的な障害

先天性股関節脱臼や臼蓋形成不全など、臼蓋が浅く大腿骨頭がうまく入っていないという先天的な障害が原因でおこります。それにより、股関節が不安定になり負担がかかることにより股関節の変形を引き起こすためです。

(2)感染症

細菌が股関節の中に入り起こる感染症で、何らかの理由で免疫力が低下し、防衛機能が弱まったときにウィルスなどにより炎症を起こすためです。細菌で原因の一番多いものは黄色ブドウ球菌で、その他には肺炎球菌連鎖球菌などがあります。

(3)女性特有の原因

卵巣内にある卵胞が成熟すると、卵子を排卵します。成熟した卵胞は大きくなって腫れたようになり、卵巣付近でチクチクした痛みがします。また、排卵時に卵子は細胞を突き破って飛び出すので、その痛みを感じる人もいます。それと、生理で子宮収縮が起きる際にホルモンバランスが崩れ個人差はあるが激しい痛みが生じます。

3)試せる処置はある?症状へ試したい対処方法とは

痛みがあるときは、股関節に負担をかけないようにするため、歩くことを控えたり、杖を利用したり、重い荷物を持たないようにしたり、日常の行動から気を付けましょう。この症状は運動をしなくなるため太ってしまったり、筋肉が衰えてきます。症状が初期であれば、医師の指示で運動療法を行いダイエットや筋力強化を図りましょう。

この症状は、我慢して放っておくと重大な病気に悪化していく傾向があるため、極力早い段階で治療して、悪化を防ぐことです。排卵痛は基本的に特別な対処はなく、普段から自分の生理周期を把握することと、痛みの感じ方を知ることで、その原因が解かって対処できれば良いでしょう。

※上記の処方はあくまでも対処方法となります。違和感が続く場合は、速やかに専門医へ相談をしましょう。

4)これって病気?病気かどうかのチェック・判断基準とは

足の付け根の前側に現れる痛みの初期段階は、歩いたり立ったり座ったりや階段の上り下りの際に違和感や少し痛みを感じます。症状が少し進むと、足を引きずるようになり物につまずきやすくなったり、あぐらがかけなくなったりします。また、体重をかけると痛みが激しくなって踏ん張りが効かなくなります。

さらに進んでしまうと、立てない、歩けない、痛くて眠れないくらいの状態になってしまいます。よって足の付け根の痛みが出たら我慢せずに症状が重くならないうちに診察を受けましょう。

Manipulative nurses are examining the woman's hip.

5)病気の可能性とは?考えられる3種類の病気

(1)変形性股関節症

股関節は骨盤にある臼蓋に球形の大腱骨頭がはまり込んで、その中でフリーに動くようになっています。このような股関節の作りに先天的に異常があって股関節が不安定で負担がかかり発症するケースが多いです。そして骨盤が横に広く身体の中心から股関節までが遠いために負担のかかる女性にも多いです。また、老化により大腿骨頭と臼蓋とが擦り減ってこの病気になることもあります。

(2)化膿性股関節炎

細菌が関節内に入り込み化膿する病気です。関節の痛みや腫れ、発熱、悪寒などの症状が現れます。症状が進行すると関節部の軟骨が侵食され骨までも壊してしまうため、そのようになれば関節の機能を失い障害となってしまうので早い段階での治療が望まれます。

(3)排卵痛・生理痛

生理痛は子宮収縮を起こして子宮内膜を排泄する時に現れる痛みで、子宮収縮を促すホルモン(プロスタグランジン)の分泌量が増えることが原因で、分泌量が過剰に増えてホルモンバランスが崩れると痛みも増大します。

生理が終わって1週間ほど経ってから現れるのが排卵痛で、卵巣内で排卵された卵子が細胞を突き破るときの痛みを感じる人もいます。

6)症状が続く場合は注意!試される可能性のある検査・治療方法

(1)検査方法

・変形性股関節症

問診-発症時期や痛み等の確認が行われます。

視診、触診-股関節の動きや歩き方と痛みの程度を診ます。

線検査-画像にて関節部の状態を確認します。

その他-必要に応じてCT検査、MRI検査を行います。

・化膿性股関節炎

血液検査-白血球、赤血球の量などから炎症性の変化を診ます。

線検査-関節部の骨の変形状態や関節の隙間具合を確認します。

原因菌の調査-関節から採取した液から菌の種類を特定し、それに効果のある抗生物質を選定します。

・排卵痛/生理痛

問診-最終生理日や周期、性交経験、出産経験の有無、生理痛の状態や痛みの状況などについて聞かれます。

視診/触診-子宮と卵巣の位置や大きさと腫れや痛み具合を触診にて確認します。

血液検査/おりもの検査-感染症、子宮内膜症の有無、を必要に応じて実施されます。

(2)治療方法

・変形性股関節症

保存的治療-体重コントロールや日常生活での症状に対する負荷をなくす工夫をしましょう。

手術療法-保存的治療で改善せず、日常生活が困難な場合は手術を行います。しかし、手術による危険性、術後の症状が悪化するケースが無いとは限りません。

・化膿性股関節炎

一般的に症状の早い時期に膿の採取を実施します。さらに関節鏡を使ってより確実に膿を採取出来ます。同時に抗生物質の投与も行います。

・排卵痛/生理痛

病気ではない生理痛の場合-鎮痛薬やホルモン薬で痛みを沈めます。子宮内膜症/子宮筋腫に原因があれば病気の治療を行います。

7)日常から改善を!足の付け根の前側に痛みへの予防習慣とは

日常生活の中から下記のポイントに注意をしてみましょう。

片足ばかりに重心をかけない・横座りをしない・組み足をしない

これらの姿勢を続けていると、骨盤があがったり、背骨が歪んでしまったり、膝や股関節をねじってしまい左右の開きに差がでてきます。足の長さが左右違ってきて重心が偏り、足の付け根の痛みが起きるので予防として習慣づけられるように意識づけしましょう。



今回のまとめ

1)どんな症状が?足の付け根の痛みの代表的な症状とは

2)足の付け根の前側に痛みがあるのはなぜ?主な3大原因とは

3)試せる処置はある?症状へ試したい対処方法とは

4)これって病気?病気かどうかのチェック・判断基準とは

5)病気の可能性とは?考えられる3種類の病気

6)症状が続く場合は注意!試される可能性のある検査・治療方法

7)日常から改善を!足の付け根の前側に痛みへの予防習慣とは