ミーティング中の医師

胸が痛い、その中でもあばら骨の下が痛いと感じたことはありませんか?よく耳にするこんな痛み。胸という場所だから、とても気になりますよね。この痛みの正体は何なのでしょう?今回は右あばら骨の下の痛みについてご紹介したいと思います。



右あばら骨の下の痛みの原因とは?チェックすべき4大原因を解説


1)そもそも「右あばら骨の下」とはなに?構造や役割とは

あばら骨とは、所謂肋骨のことになります。右側には、12本のあばら骨があります。脊椎から内臓を取り囲む形であばら骨があります。あばら骨の役割は、外からの力から内臓を保護するためにあります。

2)何が原因?右あばら骨の下の痛みの5大原因とは

(1)ストレスや疲労

常にストレスが溜まっている状態が続くと、無意識に体が緊張していることが多くなります。緊張して体がこわばってしまうことにより、あばら骨の神経の圧迫が起こるので、痛みの原因となります。

(2)猫背や姿勢の悪さ

パソコンや書類作成などのデスクワークで、猫背や姿勢が悪かったりするとあばら骨の辺りに痛みが出ることがあります。これは姿勢が悪いためにあばら骨を圧迫するからです。

(3)ひびや骨折・打撲

どこかにぶつけたり、笑うと痛い、咳をすると痛い、押してみると痛い、そんな場合はひびや骨折、打撲が原因の場合があります。思わぬひねり方をしたときのちょっとした刺激でも痛むことがあります。

(4)筋肉痛

日頃から運動する習慣のない人が、前日やそれよりも前の日にいきなり激しい運動をしたりすると筋肉痛になったりします。単純に何か重いものを持って歩いただけでも筋肉痛にはなります。そんなときに右のあばら骨の辺りが痛む場合は、筋肉痛が原因になります。

(5)内臓の病気

右側のあばら骨の中には、内臓があります。肝臓や胆のうといった、静かなる臓器といわれる部分も存在するのです。静かなる臓器は、かなり調子が悪い状態にならなければ表側に症状が出てこないのです。そのため、内臓に異常がある場合にあばら骨が痛くなったりします。

3)応急処置はあるの?試してみたい対処方法とは

ストレスや疲れ、または筋肉痛の場合は体を休めることが大切です。また、外傷で打撲の場合は冷やす事も大切ですが、内臓が近いので冷やし過ぎに注意が必要です。お腹を冷やしてしまっては、お腹を壊してしまいます。

明らかに骨折したような症状の場合は、病院を受診してください。内臓からの痛みの場合もあります。数日、様子を見て改善が見られない場合は、内臓の異常が考えられますので、病院を受診してください。

4)これは何かの病気の前兆?病気かどうかの判断基準とは

深呼吸をすると痛みを感じる場合は、肋間神経痛の疑いが考えられます。咳やしゃっくりでも痛みを伴います。あばら骨辺りを押したときに痛む場合は、骨折や打撲が考えられます。この場合は、咳やくしゃみ、笑っても痛みを感じます。

何もしないのに痛みを感じる場合は、内臓の病気の場合があります。この場合は、なるべく早めに病院を受診することをおすすめします。

聴診器で診察をしている医者

5)症状が続く場合は要注意!考えられる4種類の病気とは

(1)肋間神経痛

肋間とは、肋骨と肋骨の間のことになります。肋間には、筋肉と脊髄からの神経が通っています。肋間神経痛はこの神経の痛みになります。あばら骨に沿うように痛みが起きるのが特徴です。緊張状態や冷えや肩こり、姿勢の悪さや同じ体制でずっといるときに痛みを感じます。

(2)あばら骨の骨折や疲労骨折

胸の辺りに強い衝撃や圧迫が加わると骨折しやすいです。1度に何本も折れてしまう場合もあります。疲労骨折の場合は、同じ動作の繰り返しで負荷がかかってしまい、骨にひびが入ったり、放置すると骨折してしまう場合もあります。くしゃみや咳などが原因でも、あばら骨にひびが入ってしまう場合があり、非常に痛みやすい骨といえます。

(3)心臓の病気の場合

心臓の病気には、不整脈、狭心症、心筋梗塞などが起こりえます。不整脈は、3つのタイプがあります。頻脈、徐脈、期外収縮の3つです。期外収縮の不整脈が現れると、あばら骨付近に痛みを感じます。加齢、ストレス、睡眠不足などが原因で起こります。

狭心症は、心臓の血管が細くなってしまう病気です。胸が苦しい、締め付けられるというような痛みを感じます。痛みは長くは続かず、15分程度の発作的な痛みです。心筋梗塞は血液や酸素が不足し、進行して心臓の細胞が死んでしまう病気です。とても激しい痛みと吐き気を伴います。

(4)呼吸器系の病気

肺炎、気胸、急性肺血栓塞栓症があります。肺炎は、細菌やウイルスが肺に侵入し肺が炎症を起こす状態です。胸の辺りが痛みます。気胸は、肺の一部に穴が開いしまい空気が漏れ、肺がしぼんでしまう状態です。突然指すように胸が痛んで、息切れや息苦しさを伴います。

急性肺血栓塞栓症は、足や骨盤の中の静脈にできた血栓が肺に移動してしまい、血管を塞いでしまう症状です。よく耳にする、エコノミークラス症候群がこの一つになります。突然の胸痛、吐き気、頭痛が見られます。

6)気になる場合は専門家へ!症状への検査・治療方法

(1)検査方法

あばら骨が痛い場合は整形外科を受診しましょう。検査は、X線やエコー検査、CT、MRIの画像診断で検査をすることになります。もしも、内臓疾患の場合は、心電図や血液検査も行われることになります。

(2)治療方法

診断結果により治療方法は異なりますが、直接骨に原因がある場合には、痛み止めの消炎鎮痛剤などを処方されるでしょう。内臓関係に疾患が見つかった場合は、場合によっては入院をしなければならないですが、まずは通院を行い、その症状に合った内服薬を処方されます。

7)生活習慣を整えよう!右あばら骨の下の痛みへの予防習慣

(1)きちんと睡眠をとる

健康管理には睡眠は欠かせません。生活リズムをしっかり規則正しいものにするためにも、夜更かしをせずに過ごしましょう。寝ている間には、成長ホルモンが分泌され、筋肉や骨を作ってくれます。しっかりした骨をつくるためにも、睡眠はしっかりとりましょう。

(2)免疫力をつける

体力が落ちると、免疫力が下がり風邪や何かの病気に感染しやすくなります。日頃から少し体を鍛えたり、しっかりと食事を摂ることによって免疫力をつけましょう。

(3)体の冷えに気を付ける

体が冷えると自律神経が乱れます。頭痛や肩こり、冷え性などの症状が出てきます。あばら骨も冷えに耐えられなくなる前に、マッサージをしたり、直接冷房にあたらないようにしたり、温かい飲み物を飲んだり、湯船につかり体を温めたりしましょう。

(4)ゆったりした気持ちで過ごす

ずっとパソコンを見ていたり、ずっとスマホを操作しているとどうしても姿勢に負担がかかります。そんなときは、ストレッチをして体をほぐすことが大切です。また、ストレスも大きな原因になります。

ストレス解消が簡単にできる場合は、ストレス解消をし、できない場合は少しでもゆったりした気持ちで過ごすことも大切です。体が固まってしまわないように、休息も必要です。



今回のまとめ

1)そもそも「右あばら骨の下」とはなに?構造や役割とは

2)何が原因?右あばら骨の下の痛みの5大原因とは

3)応急処置はあるの?試してみたい対処方法とは

4)これは何かの病気の前兆?病気かどうかの判断基準とは

5)症状が続く場合は要注意!考えられる4種類の病気とは

6)気になる場合は専門家へ!症状への検査・治療方法

7)生活習慣を整えよう!右あばら骨の下の痛みへの予防習慣