ふくらはぎをつまんでいる女性

ふくらはぎが痛い、と感じたことはありませんか?走っているときや、階段を上り下りしているときなどふくらはぎはよく使います。

たまにはこむら返りのようにいきなり激痛の走ることもあるでしょう。そんなふくらはぎの激痛についてご紹介したいと思います。



ふくらはぎの激痛に注意!チェックしたい7つの病気を解説


1)ふくらはぎの痛みにも種類がある?5種類の痛みとその違い

(1)腓腹筋痙攣

いわゆるこむら返り、ふくらはぎがつる状態の事。その中でも特に多いのが、寝ているときにふくらはぎがつってしまうケースです。突然起きるので、びっくりしてしまいますし、寝ているときのことで何が何やらわからなく気が動転してしまうこともあります。

(2)ふくらはぎの外側に痛みや痺れが起きている

ふくらはぎの痛みだけではなく、足全体や腰、お尻などの下半身全体にしびれや痛みがある場合は、坐骨神経痛やヘルニアの可能性があります。

(3)むくみが出る

長時間同じ姿勢でいたときに、ふくらはぎの痛みとむくんでしまうことがあります。これは一般的にはエコノミークラス症候群とよく言われる、静脈血栓症の可能性があります。長い時間同じ姿勢でいることで、足に血栓ができてしまうのです。

(4)ふくらはぎの痛み+生活習慣病

ただ単なる痛みだけではなく、痛みと共に高血圧などの生活習慣病を患っている場合、血管が詰まってしまう病気の可能性があります。

(5)運動をしたとき

理由ははっきりしないが、スポーツの最中に痛くなったり、スポーツをした後に痛みが出た場合は肉離れや筋肉痛などのスポーツ障害の可能性があります。

2)考えられる原因とは?ふくらはぎの激痛から考えられる7大原因

(1)こむら返り

こむら返りのこむらとは、ふくらはぎのことを指します。こむら返りになる原因は、運動不足や準備運動不足の場合も多いのですが、その他、電解質不足や血行不良なども原因として考えられます。脱水症状や糖尿病、肝臓や腎臓の疾患などの病気が原因となることもあります。

(2)肉離れ

肉離れの原因として考えられるのは、急激に筋肉を収縮させることにあります。十分に準備運動をせずに運動をしたり、筋肉を酷使して疲労物質が蓄積していたり、筋肉が弱くて不足しているときなどに肉離れが起きやすくなります。

また、睡眠不足や栄養不足、気温が低いなどの気象状況も関係しています。

(3)シンスプリント

シンスプリントは脛の痛みを指すのに多く使われるのですが、ふくらはぎの痛みの場合にも使われます。原因としては、足の酷使です。ランニングでの走りすぎやフォームの悪さなどが原因して、脛骨に関わっている骨膜に炎症が起こってしまい痛みが出てしまいます。

マラソンやランニング、サッカーやバスケットボールなどのスポーツでもよく見られるのですが、女性の場合、ハイヒールなどのヒールの高い靴を長時間履いたり、立ち仕事の多い職場でもよく見られるのが特徴です。

(4)坐骨神経痛

坐骨神経痛は、病気ではなく症状の名前になります。原因としては、若くして坐骨神経痛になる場合腰椎椎間板ヘルニアが考えられます。中高年以降では脊柱管狭窄症を起こしている人に多く見られますし、変形性腰椎症、変形性股関節症、腰椎分離症、腰椎すべり症、事故など様々な原因で坐骨神経痛は起こります。

(5)下肢静脈瘤

下肢静脈瘤になる原因として考えられるのは、長時間の立ち仕事や加齢による血管の老化、遺伝、妊娠や出産などが挙げられます。立ち仕事の中でも、美容師や調理師など、あまり動きのない同じ場所での立ち仕事の時間が長い人に多く見られます。男性より女性に多く、中でも中年以降の女性に多く見られます。

(6)閉塞性動脈硬化症

この閉塞性動脈硬化症は、簡単に言うと足の動脈硬化です。原因は、糖尿病、腎障害、高血圧、脂質異常症、喫煙などが主な原因です。動脈硬化の危険を持ち合わせている人が陥りやすい原因になります。普段からの食生活の乱れや生活習慣の悪化が目立つ昨今、年々増加しています。

普段から内服している薬の中にも、血栓症になりやすいために喫煙を禁止されている薬もあるのですが、そういった注意を聞かずに薬を飲みながら喫煙をしていると、血栓症や動脈硬化に陥りやすくなります。

(7)急性動脈閉塞が原因

これは突然動脈が詰まってしまうものです。原因として、心臓にできた血栓が血流に乗り、足の血管まで達してしまい詰まってしまうというものです。心臓に血栓が発生する原因は、不整脈が多いと考えられています。

心房細動で心房が十分に収縮できないため、血流が滞ってしまい血栓が発生しやすくなるというメカニズムです。

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3)試せる処置はあるの?症状への対処方法とは

運動前後の痛みの場合、筋肉の疲労や肉離れ、筋肉痛の可能性が高いです。マッサージを施したり、あるいは冷やしたり、しばらくふくらはぎをあまり使わない体制を取ってみたり、休んでみたりなどいろいろな方法で症状を和らげる方法があります。

また、長時間立ちっぱなしのお仕事が原因でふくらはぎの痛みを発症している場合は、体制を変える、少しその場で足踏みしてみる、痛みがひどい際は椅子に腰かけてみるなど、足を休ませることが大切です。

女性の場合でヒールの高い靴を履いていて、ふくらはぎの痛みが出てきた場合は、靴を脱いで足を休ませてみたり、ヒールの低い靴に履き替えるなどしてみましょう。

血栓や動脈が詰まるなどの場合は、血管の異常が目に見えてわかります。血管が浮き出てきたり、血管が明らかにおかしいなどの異変が出てきます。その際は、できるだけ早く医療機関を受診することをおすすめします。

4)病気の疑いも?病気かどうかのチェックと判断基準とは

ふくらはぎだけが痛いのか?それとも他の場所も痛いのか?何かして痛いのか、何をすると痛いのかなどを考えてみてください。他には、むくみがあるかないかも重要です。一番は3日以上痛みが続いているのか、です。3日以上痛みが続く場合は、速やかに病院を受診しましょう。

5)症状が続く場合に可能性のある7種類の病気とは

(1)頸骨過労性髄膜炎

シンスプリントとも言われます。脛やふくらはぎに痛みが現れます。運動時に脛にかかる負担が積み重なっていき炎症が起きて、痛みが出ます。運動時に痛みを感じていたものが、時間が経つにつれ安静にしていても痛みを感じるようになります。鋭い痛みが1点に集中する場合は疲労骨折の場合もあります。

(2)肉離れ

激しい運動を急に行った場合に筋肉の収縮作用や血流障害が起こるのが原因で肉離れになります。なぜ血流障害が起こるかというと、ストレスや寝不足、便秘、肥満、動脈硬化、高血圧などが理由として考えられます。

肉離れを起こした時に無理にストレッチを行うと悪化する可能性があるので、痛みが取れるまでは安静にするのがいいでしょう。

(3)下肢静脈瘤

痛みの他にむくみが現れ、ふくらはぎに静脈が浮き出てきます。女性に多いこの病気、遺伝や環境要因が原因と言われています。環境要因と言うのは、デスクワークなどで長時間同じ姿勢で仕事をしたり、妊娠や出産を繰り返す事です。血管外来などで治療が受けられ、注射やレーザー治療を行います。

(4)痛風

痛風は末端神経が痛くなることが多いのですが、ふくらはぎが痛くなることもあります。ふくらはぎが3日以上持続的に痛む場合は、病院を受診しましょう。痛風かどうかは血液検査で簡単にわかります。男性の患者さんが多かった痛風ですが、最近では女性の患者さんも増えてきています。

(5)内臓疾患

ふくらはぎに痛みと一緒にむくみが出る場合は内臓疾患の可能性があります。特に腎臓の機能が低下していたり、腎臓の病気があるときはむくみの症状が現れます。痛みとむくみが同時に出て、長い間続く場合は腎臓内科を受診することをおすすめします。

(6)軟部腫瘍

ふくらはぎに痛みがある場合、その痛みがガンによるものの場合があります。ガンですので、悪性の場合は転移の可能性もあります。

初期の段階での発見は、X線に写りにくいため難しい場合が多いです。1年ほど経つとふくらはぎが腫れてきて、X線でも確認ができるようになります。痛みの緩和措置として、骨格矯正やストレッチを行うのですが、あくまで痛みの軽減のためガンを取り除かないと完全に痛みがなくなることはありません。

(7)坐骨神経痛

これは病気ではなく症状名になります。坐骨にある神経が何かに圧迫されることによって起こる痛みです。椎間板ヘルニアが原因となることがありますが、他に姿勢の悪さなども考えられます。

坐骨神経痛の場合、神経が圧迫されるのでふくらはぎの痛みだけでなく、お尻の痛みや太腿の痛み、腰痛なども現れる場合があります。治療としては、痛みを和らげるために鎮痛剤を服用したり、ブロック注射をしたりします。

Women are receiving medical attention

6)速やかに専門家へ!専門家で試したい検査・治療方法とは

(1)検査方法

整形外科を受診します。問診、視診と共に画像診断を行います。画像診断は、X線、CT、MRIを使います。

(2)治療方法

痛みの種類によりますが、治療法は鎮痛剤を服用したり、ブロック注射を行ったりします。症状が重い場合は、血管溶解療法や外科手術を行うこともあります。症状が軽い場合は、ストレッチを行ったり、テーピングなどで症状を和らげます。

7)日常からできることは?ふくらはぎの痛みへの予防習慣とは

運動が原因でふくらはぎの痛みが起きる場合、これはスポーツ障害なので、アイシングで炎症を抑えたり、軽くマッサージやストレッチを行ったり、しばらく安静にすることが大切でしょう。

それでも痛みが治まらない場合は、市販の湿布薬などの外用薬や、鎮痛剤などを内服して水分を多めに摂取して安静にすることが重要でしょう。むくみがあってふくらはぎに痛みがある場合は、入浴は湯船に浸かり体を温めて血流量を増やすことが大切です。体が冷えてしまうとむくみが悪化します。体を冷やす冷たい食べ物は避けましょう。

逆に体を温める温かい食べ物を食べるとよいです。マッサージで血流をよくすることも効果的で、軽いウォーキングなどの足を使う運動を短時間行うといいでしょう。ただ、無理をして運動をすることは避けましょう。そうでないと、またふくらはぎを痛めてしまいます。葛根湯などの体を温める効果のある漢方薬を飲んでも効果があります。



まとめ

1)ふくらはぎの痛みにも5種類の種類があり、筋肉痛などの運動からくるものだけではない場合もある

2)ふくらはぎの痛みの原因には7つあり、病気につながるものもある

3)対処方法として、運動で痛くなった場合には休息やマッサージなどが重要になるが、体の内側が関係する痛みに対してはふくらはぎの血管が重要になる

4)ふくらはぎの痛みが続く場合、考えられる病気は7種類以上ある

5)ふくらはぎの痛みに対し日常からできることは、運動が原因であるものとむくみや体の内側が関係するものとでできることが違うが、体を冷やさないことが重要である